Ensembles Asia Special(大宮小学校・体育館)
01.dj sniff[tt]ソロ
02.デュト・ハルドノ/Duto HARDONO ボイス・ループ・パフォーマンス ※ワークショップ・メンバーとともに
03.大友良英[g]ソロ アルバートアイラーを
04.アーノント・ノンヤオ/Arnont NONGYAO[いろいろ]ソロ
05.ユエン・チーワイ[g]ソロ
06.牧野貴 3Dフィルムノイズ ※大宮小学校3年生とのワークショップで製作した16mmフィルムの上映 すげ〜!!!!
07.dj sniff+ユエン・チーワイ+大友良英 トリオ
08.デュト・ハルドノ テープ・ループ・パフォーマンス
09.大友良英オーケストラ ※ワークショップ参加者+観客で演奏
10.アンサンブル・アジア・スペシャル 全員演奏
11.アーノント・ノンヤオ ノイズ自転車 ※ワークショップ・メンバーとともに
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スクリーン
大友 ↑ チーワイノンヤオ
ス
→ ク
牧野 リ
→ ー
● ン
● ●
●
PA近藤
ハルドノ dj sniff
ーーーー入口ーーーーーーーーーーーー
※「大友良英+Asian Music Network presents」「さいたまトリエンナーレ2016」のプログラムとして。
02.デュト・ハルドノ ボイス・ループ・パフォーマンス ワークショップに参加した男女8人とともに、大宮近辺の駅名を使って、リレー形式につないで、声のループを作る、というもの。
03.大友良英[g]ソロ
いつもの機材。メタルゾーン→チューブスクリーマー→ケンタウロス→ヴォリュームペダル→ディレイ。アルバート・アイラー曲。
04.アーノント・ノンヤオ[いろいろ]ソロ
遠くから観ていたので、何をどう演奏していたかは? 音と映像が連動していたようだが、不明。蠕動系ノイズなのだが、隙間が多く、それがかえって魅力があった。アジアは広い。
05.ユエン・チーワイ[g]ソロ
すっかりギタリストになってしまったチーワイ。ただし、弓弾きだの、フィードバックだの変則奏法ばかりだが。写真には写っていないが、後方の黒板には、「千代田渉」(チーワイの日本名。ってことになったそうである)ともあった。さらに、得点表示箇所には、「666」と獣の数字が...
06.牧野貴 3Dフィルムノイズ 牧野が80人の小学生とともにワークショップで作った16mmフィルムの上映。1本は透明フィルムに色を付けたもの、もう1本は黒いフィルムを引っ掻いて傷をつけたもの。小学生が作成したフィルムをつなぎ合わせ、2本のループを作り、2台の映写機にかける。サウンドトラックもその色づけなり傷なりがついていて、それが音となって出てくる。配布された片方がサングラスになっためがねをかけて見ると、なんと3Dに。最初に透明、次に黒を上映し、最後に両者を重ね合わせて上映。いずれもアブストラクトで、強力な映像。おどろくほどかっこいい。ひょっとして、この日、いちばんだったか。
フィルムはなんと2階まで伸びていた。
07.dj sniff+ユエン・チーワイ+大友良英 トリオ 静謐とダイナミクス。
08.デュト・ハルドノ テープ・ループ・パフォーマンス 大量のポータブルカセットプレイヤーと1台のオープンリールテープレコーダーを使った演奏。さまざまな声や歌がやがて凝縮され、太いノイズの束となる。オープンリールはリールを使わず、1本の長いテープをつなげて、ループさせていた。アジアはほんとうに広い!
09.大友良英オーケストラ 12:00からオーケストラのワークショップが行われ、たくさんの小中学生に一般参加者を加え、かなり大規模な演奏を行ったらしいのだが、これが終わると、楽器とともに学生諸君は帰ってしまったらしく、本編には、一般参加者の居残り組と、急遽、聴衆(いつもは不可のことが多い声での参加もOK)でオーケストラを編成。ハンドサインの約束事の説明から始まったのだが、それがいつの間にか演奏になったのであった。15分ほど。
10.アンサンブル・アジア・スペシャル 全員演奏 混沌とした音の海。会場が広いこともあり、聴く場所、聴く場所で、ずいぶんと異なった印象。共通するのは、明晰で思ったよりも深かったこと。2人のギタリストの呼応。映写機の出すカタカタという音。通奏される低いうなり声のような音。
11.アーノント・ノンヤオ ノイズ自転車 最後に、ノンヤオがワークショップで参加者とともに作ったノイズ自転車2台で会場を走り回り、ついには雨の降る外へと飛び出していって、これにて終演。このノイズ自転車、エレクトロニクスも搭載で、ローファイながら、けっこういい音を出していた。走り去ったので、写真撮れなかったのが残念笑
今回の催し、会場が旧ではなく、現役の小学校の体育館であったことや、ワークショップに多くの子どもたちが参加したこともあって、会場には、子どもたちとその親御さんがたくさん来ていた。のだが、どたばた走り回ったり、演奏中に友だち同士とふざけたりと、オレ的にはあれなところもあったのだが、驚くべきは/喜ぶべきは、ノイズだの、電子音響だの、といったアヴァンな世界に熱心に聴き入る子どもも少なからずいたことだ。この子たちの中から、次世代のノイズ王が現れるのだろうか? ちょっと楽しみ。
なお、撮影に藤井光のチームが出ていた。記録映像がどのような形で、見られるようになるのか/ならないのか、さっぱりわからないが、これもちょっと楽しみである。