かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

美唄→岩見沢→大麻→札幌



  • 春の北海道シリーズの第1弾である。今回のお目当ては、アルテピアッツァ美唄岩見沢や江別の本郷新の野外彫刻を観ることである。飛行機のチケットは大分前にバーゲンで安く取った。漠然と3月の後半なら雪も寒さももう大丈夫だろうと思ってのこと。ただ日程が近づいて、改めて調べてみると、雪解けはまだまだで、場所にもよるが、GWぐらいまでは雪が残っているとのこと。室内はともかく、野外彫刻を観て回るには難のある場所もあることだろう。訪問場所の変更なども考えたが、まあ、とりあえず予定どおりに行っていることにした。天気は両日とも上々だったが、確かに雪が大分残っており、そのため、冬眠中の場所も多々あったが、それも含めて、楽しむことができた。…ただし、なるべく早く忘れたいので苦笑、詳しくは書かないが、最後の最後で、凡ミスで自爆してしまい大失敗の結末となってしまった。大バカである笑
  • 4:15発の最寄り始発バスで、成田空港T3まで移動。定時より5分遅れの5:15頃到着。早々に保安検査場を通過して、164ゲートに移動。しばらくして、搭乗が始まる。今回搭乗したのは、Jetstar GK103便で、成田6:15→7:55新千歳の予定。なかなか快調で、7:30には新千歳空港に着陸、到着ロビーには7:40頃出ることができた。予定よりこんなに早く到着したのは初めてではないかな。
  • 最初の目的地は美唄新千歳空港から美唄にJRで移動する。今日の移動は青春18きっぷを利用する。新千歳空港7:48→8:37白石8:43→9:20岩見沢9:25特急カムイ7号→9:35美唄、という乗り継ぎ。当初の予定では、普通列車での適当な乗り継ぎがなかったので、時間を惜しんで、岩見沢美唄間は18きっぷでは乗れない特急に乗ることにし、あらかじめ、乗車券と自由席特急券を購入しておいた。1便早い列車で岩見沢に到着したので、9:40発の普通列車に乗ることもできたが、特急のチケットをキャンセルするのも面倒なので、そのまま1本早い特急カムイ7号に乗車することにした。9:35に美唄に到着。快調である。
  • 美唄からは美唄市の市民バスでアルテピアッツァ美唄に向かうのだが、バスは行ったばかりで、次の便は10:35発である。1時間ほどあるので、ただ待っているのもつまらないので、少し歩いてみることにした。駅の西側の、中央公園や市役所の周辺を歩いて見る。中央公園に、美唄市郷土史料館があり、時間があったら、覗いてみようかなと思っていたのだが、4月30日まで冬季休館とのことで、観覧はかなわなかった。また、中央公園にもいくつか野外彫刻があるのだが、一面が雪で覆われており、彫刻もブルーシートと縄の冬支度(緊縛芸術!)のままで、これまた観ることができなかった。歩いているうちに、コンビニを見つけたので、コーヒー休憩。それにしても、たとえ平凡な町並みであっても、未知の場所を歩くのは新鮮で、なによりも楽しい。その後、駅に戻り、バスを待つ。市民バスの路線はいくつかあるようだが、アルテピアッツァ美唄に行くバスは駅西口の②乗り場から発車する。バスはマイクロバスで、基本的には自動車の運転ができないお年寄りの足のようだ。1乗車200円。料金は降りるときに支払う。美唄駅10:35→10:54アルテピアッツァ美唄。オンタイムでの運行。


JR美唄

美唄市中央公園。ブルーシートで覆われ、縛ってあるのが、野外彫刻。

駅構内にも、安田侃作品!

  • 安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄 安田侃(1945〜・美唄市生まれ)の作品を40点余り展示した彫刻公園・美術館。1992年7月の開園以降、順次、作品の設置、およびに施設の整備が進められる。1997年、水の広場。1999年、旧栄小学校校舎2Fギャラリー。2006年、NPO法人アルテピアッツァびばいが管理運営を開始。2007年、ストゥディオアルテ、カフェアルテがオープン。2010年6月、音の広場に《真無》を設置。2016年4月、登録博物館となり、「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」と改称。


市民バスのアルテピアッツァ美唄バス停。便によってルートが異なるが、美唄駅から20〜30分程度かかる。


左手の体育館がアートスペース、右手の木造校舎の2Fがギャラリー。アートスペースの前に見えるのが《帰門》。敷地内は雪に覆われた銀世界だったが、ルートが除雪されて、一部の作品は観覧することができた。


《帰門》


アートスペース内にも数点の作品が展示されている。手前の作品は《めばえ》。アートスペースは、旧栄小学校(1981年廃校)の体育館を改修(1991年)


《妙夢》


《地人》


《地人》[手前]と《妙夢》[奧]


旧栄小学校校舎。2Fにギャラリー(1999年開設)がある。1Fは栄幼稚園になっていて、雪の上を園児たちがかけまわっていた。手前が、水の広場だと思われるが、すべては雪の下…


旧栄小学校校舎。この螺旋階段を上がって、ギャラリーに入る。以下、ギャラリー内の展示から。


《天光散》

《天秘》

《妙夢》

《童心帰》

ギャラリー内の展示。

ギャラリー内の展示。


《天聖》[写真右端。切れている]と《天沃》[左]。ともに、白い保護シートがかけられ、冬眠中。中央の建物がアートスペース(旧栄小学校体育館)。


《胸いっぱいの呼吸(いき)を》。


《天聖》[手前]と《天沃》[奧]。公園のいちばん奥に設置されている。道筋は除雪されているのだが、雪が凍り付き、何度もつるっとすべって転びそうになった苦笑


《相響》




《真無》

>安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄 「アルテピアッツァ美唄・20年の軌跡」pdf

  • 帰りも市民バスに乗車。アルテピアッツァ美唄12:32→12:51美唄駅。行きとは若干ルートが異なった。戻りは普通列車を利用。JR美唄13:05→13:24岩見沢岩見沢では野外彫刻を探る。岩見沢駅から駅前通りを南下する。付近に公園や緑地があり、その中にいくつもの野外彫刻が設置されている。事前にチェックしていたのだが、美唄同様、公園・緑地は雪で覆われており、見つからなかったり、見つけても近づけなかったり、というものもいくつかあった。商店街だけではなく、街中の各所にスピーカーが設置されていて、いざというときには防災などの連絡に用いられるのだろうが、平時は延々とコマーシャルが流れていて、ちょっときついものがあった。

>岩見沢「Fine Museum 〜晴れの日の美術館〜」


まずは岩見沢駅ホーム上の、農業用馬木彫及び馬橇一式(1980.4設置)。木彫の馬は旭川の彫刻家、中川貞司。



続いて、JR岩見沢駅前広場の、朝倉響子《友だち》(1997)。後方に見えるのがJR岩見沢駅の駅舎。



中央公園の、鈴木吾郎《子どもの情景・夏 1979年国際児童年記念像》(1979)[上]と、山田吉泰《母と子》(1975/白セメント)[下]。中央公園は、ほぼ雪に覆われていた。彫刻に近づこうと雪の中を歩いたが、ずいぶん足をとられてしまう。



利根別川の手前(北側)のこぶし広場の、小野寺紀子《希望》(1989)[上]と、秋山沙走武《泉》(1988)[下]。ここも雪。



岩見沢市民会館・文化ホール「まなみーる」エントランスロビーの、佐藤忠良《帽子'92》(1992)[上]と、同《マント》(2000)[下]。


岩見沢市民会館・文化ホール「まなみーる」敷地(西側)の、坂坦道《牧歌》(1963/白セメント)。



利根別川にかかる萩園橋の上に設置された、鈴木吾郎《愛》(1983)[上]と、同《和》(1983)[下]。




萩園橋を渡って東側、はぎぞの緑地の、笹戸千津子《髪》(1994)[上]、鈴木吾郎《星をのぞむ》(1986)[中]、小野寺紀子《母と子》(1994)[下]。





そして、これが岩見沢でのいちばんのお目当て。岩見沢農業高校前庭の、本郷新《農神》(1957)。ただ、台座後ろの銘板に近づけず、読めなくて残念。

  • 岩見沢市スポーツセンターの前で左折し、東山公園方面に向かう。写真を撮り忘れたが、市役所近くの鳩ヶ谷記念緑地には、関根伸夫によるモニュメントがあった。また、市役所前にも銅像が立っていたが、近づけず、遠望するのみ。そもそも東山公園にも、安田侃作品をはじめ、いくつか野外彫刻があるはずだが、除雪した道が通っているとはいえ、一面広大な銀世界でうまく見つけることができない。何よも、いささか疲れたし、お腹も減った(体力ねー!)。ということで、このあたりで、今回の岩見沢彫刻放浪はおわりということにして、ぶらぶらと駅方面に戻ることにした。途中、イートインつきのセイコーマート(どうしてオレんちの近くにセイコーマートはないのだっ!?)で、コーヒー休憩。途中、バスに乗ろうと思ったが、バス停での待ち時間が微妙にあって、結局、岩見沢の駅まで歩いて戻る。
  • さて、再びJRに乗り、岩見沢16:05→16:29大麻(540円)と移動。札幌のホテルに向かうつもりだったが、まだ少し時間が早かったので、途中の大麻で下車し、駅から徒歩数分の、江別市えぽあホール・大麻公民館の本郷新彫刻を探ることにした。



江別市えぽあホール・大麻公民館前庭の、原田ミドー《FOUR MEN》。


江別市えぽあホール・大麻公民館エントランスロビーの、本郷新《太陽の母子》(1976/1997設置)。

  • 周囲をもう少し歩きたい気もしたのだが、だいぶ寒くなってきたので、切り上げて、札幌に向かうことにした。その前に、大麻駅前のスーパーでちょっと買い出し笑 JRで、大麻17:34いしかりライナー→17:47札幌(260円)と移動。駅近くの定食屋で適当な夕食を適当に食らい、ホテルに向かう。今回宿泊したのは、地下鉄の北12条駅近くのビジネスインノルテIIというビジネスホテル。格安だが、設備などに特に難はない(LANあり、Wi-Fiなし)。風呂に浸かって、早々に就寝。前夜の寝不足もあり、いささか疲れた。