かけらを集める(仮)。

日記/旅行記+メモ帳+備忘録、みたいなものです。

大阪→奈良



  • 5:00頃、起床。身仕度をして、チェックアウト。帰りの飛行機の便が少し早めなので、今日は朝早くからうろうろすることにした。それほどお腹も空いていないので、朝食はパス。大阪メトロで、江坂から淀屋橋で移動。今日の移動は、昨夜、乗換の際に大阪メトロの西中島南方駅で入手しておいた大阪メトロ版の奈良斑鳩1dayチケットを利用する。1650円。大阪メトロ全線と近鉄の指定区間奈良交通バスの指定区間などが乗り放題で、なかなか使いでがあるきっぷである。電車はまだ空いているが、がらがらではなく、それなりに乗客がいる。
  • 北浜の清水九兵衛 淀屋橋から北浜まで歩き、今日の最初のお目当てである清水九兵衛作品を探す。ここは昨夜、思いついて、立ち寄ることにした。ちょうど小西家住宅の近くだったので、それをたよりに向かったのだが、その小西家住宅が駅の地図に載っていなくて、探すのに手間取った。詰めが甘かった。コンビニで電波拾って、地図見たら、すぐ目の前だったりして…苦笑




北浜TNKビル南側の、清水九兵衛《MANEKI》(1994)

  • 生駒駅前の井上武吉 大阪メトロ・堺筋線で北浜から日本橋まで出て、日本橋から近鉄に乗り換え、急行で生駒まで。まだ電車はそれほど混んでいない。ここでいったん下車し、今日2つめのお目当ての井上武吉作品を観覧。ちなみに生駒で下車したのは2回目。前回は、まだスルッとKANSAIがある頃で、多少時間があるのをいいことに、生駒で下車して、ケーブルカーに乗った。




生駒駅北口の、井上武吉《my sky hole 97-1 生駒》(1997)。ステンレス製の巨大な彫刻。見る場所で、作品に写っている景色(世界)が変わる。

  • 高の原の佐藤忠良 再び近鉄で生駒→大和西大寺→高の原と移動する。通学の学生で電車はだいぶ混み始めた。高の原も2回目。といっても、野外彫刻に目覚めるはるか以前のことで、ここに佐藤忠良作品があるとは、そのときは知るよしもなかった。駅の改札を出て、西側にある広場に佐藤忠良作品があった。



佐藤忠良《夏》(1976)。「平城ニュータウン事業完成記念」として、1988年5月に設置。

  • 奈良県立博物館の野外彫刻 高の原から大和西大寺に戻り、ここで乗り換えて、近鉄奈良まで移動。いよいよラッシュアワーに入る。近鉄奈良駅からは、県庁に出勤するお役人の列に混じり、奈良県立美術館まで歩く。美術館で開催中の刀剣の展覧会はパス(というか、開館まで待てない)し、美術館前にある2基の野外彫刻を観覧。



奈良県立美術館前の、菅原安男《青年》(1953)。菅原安男(1905-2001)は、奈良県奈良市出身の彫刻家(主に木彫。仏像の作も多い)、東京藝術大学名誉教授。


奈良県立美術館前の、杉村尚《律》(1959)。杉村尚(1922-2004)は、奈良県出身の彫刻家、京都教育大学名誉教授。日展系。杉村尚作品は、京都や奈良の野外やパブリックスペースに多く設置されている模様。そういえば、前回京都に来たときに野外彫刻を探った京都府立植物園にも、この《律》と同じく、ダンサーをテーマにした《踊》(1961)があった。めんどうなので、調べないけど、初出は日展とかなんだろうな。



あと、こいつもいた。上は奈良県立美術館前のやつ。下は奈良県庁前のやつ。他にもいろいろなところにやつはいた…

  • 県庁前から奈良交通バスで春日大社本殿まで移動。この時点で、9:00頃。国宝殿を観るつもりだったが、10:00からでまだ1時間近くある。そこで、改めて、春日大社本殿、若宮など一回り参詣することにした。まだ、ほとんど観光客もいない。とても静かだ。御本殿→若宮神社→夫婦大國社→金龍神社→金龍神社を回り、再び国宝殿近くに戻ってきた。



国宝殿前のベンチでぼーっとしていると、突然、こいつに襲われた。後ろからのっそり来て、いきなり、リュックに鼻先をつっこもうとする(上)。そういうことをしてはダメだ、と諭すが、鹿耳東風である(下)。

  • 春日大社国宝殿 今回は、奈良博の春日大社展と国宝殿の観覧チケットをセットにした早割チケット1250円を購入した。春日大社は何度も参拝に立ち寄っているが、国宝殿は入ったことがないので、これを機会に見学することにした。1Fは映像インスタレーション(あまりパットしない)と があり、2Fが展示室となっている。
  • 見学後、バスには乗らず、奈良博まで歩くことにした。今回は参道ではなく、奈良春日野国際フォーラム、春日野園地を抜けた。若緑が美しい。春日野国際フォーラム・甍・別館横に、野外彫刻/モニュメントがあった。





奈良県百年記念モニュメント《萌えいづる》(1991.3設置)。制作は杉村尚。杉村尚制作の野外彫刻/モニュメント、気にして見ていると、確かに奈良や京都のそこここにあるな。


  • 13:00過ぎ、東大寺大仏殿・国立博物館バス停からJR奈良駅まで出て、駅近くで適当な昼食を適当に食らい、その後、ぶらぶらと近鉄奈良駅まで歩く。途中、奈良市が、「彫刻のあるまちづくり事業」で最初に設置した野外彫刻を見かける。奈良市は、1991年から1998年にかけて、この事業で、10基の野外彫刻を設置しているようだ。

>奈良市 彫刻のあるまちづくり事業


栄利明《華》(1991.3設置)。奈良市によって「彫刻のあるまちづくり事業(第1号)」として設置。

  • 近鉄奈良から快速急行大阪難波まで。ここで1dayチケットはお役御免。南海に乗り換えて、急行で関西空港まで。920円(SUICA)。まあ順調に空港に着いた。コーヒー休憩の後、保安検査場を通過して、出発ゲート近くで本を読んで出発を待つ。
  • 使用機材の到着が遅れのため、搭乗開始も17:55からと遅れる。搭乗が終わっても、なかなか出発せず、どうしたのかな、と思っていたら、機長より、エンジンを点火するためのサブシステムが云々、再整備する云々とアナウンス。こうなると悪いことしか、頭に浮かばない。幸い、時間がそれほど遅くないので、欠航になっても、新幹線経由でなんとか帰宅できるか、と脳内シミュレーションを繰り返す。と、幸いなことに、欠航にはならず、50分遅れで飛行機は無事に出発。1時間強のフライトで無事に成田に到着。それはいいのだが、帰りの便も結局トンネルの向こう! ということで、延々と(ちょっとオーバー)バスで移動し、到着ロビーに出るまでにずいぶん時間を取られる。結局、20:50頃、ようよう到着ロビーに出る。バスのチケットを確保して、待ち時間が30分以上あるので、T3のフードコートで、皿うどんなどをやけ食い(って…)。21:25のバスに乗って、22:40頃、無事に帰宅。ここのところ、バニラエアに乗ると、微妙に何かあるなあ…はあ、疲れた苦笑