Mermaids〜8

2007年7月16日。月曜日。祝日。
皇后杯の神奈川県予選が深沢高校で行われました。
当初、7月15日の日曜日に行われる予定でしたが、台風の影響で1日順延。
日曜日だったら、何も問題なかったのですが、
月曜日は生憎、休日出勤でした。
当時の仕事は、一人仕事で割りと時間の融通がついて、午前中に仕事を終わりにできました。
3セットマッチで、5試合目が決勝。
微妙な時間でしたが、東海の応援に行くことにしました。
間に合う間に合わないではなく、自分の中で、応援に行くという行為が、誠意の証しのように思ったからです。
「お前の誠意を見せろよ」
電車に乗って、藤沢駅からタクシーで深沢高校に向いました。
第2セット途中から、応援することが出来ました。
「東海 がんばれ!」
試合はストレートで敗れてしまいました。
試合後に体育館の前で、ユニのまま選手が丸くなって、立ったまま反省会?を行なっていました。
少し離れたところで、しばらく見て。
「がんばれ」
心の中でずっと、祈っていました。
また少し離れたところで、シュウさんがいて。
一言声を掛けたかったけれど、こちらに気づいていなかったし、掛ける言葉を探しても言葉が上手く見つかりませんでした。
深沢高校から、道路に向う長い坂の途中で振り返ると、やっぱり東海大学の選手はそのままでいました。
「がんばれ」
道路に出るところまで降りてきて振り返って。やっぱり そこに東海大学の選手が見えました。
「がんばれ」
時間にして、30分ほどの藤沢でした。
帰りに言葉を掛けることは出来ませんでした。
少しでも、東海大学を応援しているという心が届いてくれていたらいいなあと思います。
がんばるんだ。自分に負けちゃだめ。信じていてほしい。
何度でも、自分は体育館に応援に行きたいと思いました。
「誠意を見せれた?」
そう問いかける、うるさい自分の心に。ああ。でも、答えは ひとつだったと思います。
「誠意。そういうこともあるけど、自分は やっぱり東海大学が、好きなんだよ」
高校のチームとの決勝戦で敗れてしまいました。
相手チーム、大和南は、怪我で欠場しているエルさんの母校でもありました。
試合後に、
「応援ありがとうございました」
カンナさんも、シュウさんも、しっかりと声を掛けてくれました。
みんな毅然としていました。
矜持。そんな言葉を思い浮かべました。
自分は やっぱり東海大学が、好きなんだよ