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エレキベースの2ndフル・アルバム。アルバム・タイトルは勿論キンクスの同名曲からだよな?(いや、BBCの音楽番組の名前だってのは知ってますよ)。
何よりも特筆すべきは日本語詞の楽曲が3曲も収録されている点で、これによってアルバム全体の親しみやすさが前作までの比ではない。逆の例を考えてみれば分かりやすいんだが、たとえばベン・フォールズが「金返せ」みたいにたどたどしい日本語でアルバム1枚を歌い通したとしたら、聴き通すのは大変に辛くなってしまうってのとつまり同じ事。邦楽アーティストが英語で歌う時には、同様の問題がほとんどの場合に於いて内包されている事を聴き手も演奏者も常に意識しておくべきだろう(おいらの見解としては、日本人丸出しの英語でしか歌えないんだったら、できるだけ日本語で歌うべきだと思うけどね。だってスウェーデン訛りやジャマイカ訛りの英語なんかと比べても、日本訛りの英語ってどう考えても「音楽」としての許容範囲を超えてるじゃないか)。っていうか日本語詞の楽曲って全て徳永憲との共作なのな。偉いなあ>徳永憲。次回作ではぜひ全曲日本語詞でよろしく。
音質もこれまでに比べて格段に向上しており、初めて彼等のライブの良さ&楽しさが音源に反映されているのが嬉しい。しかもライブでお馴染みのキンクスのカバー「Skin And Bone」あり。だから、というわけではないが、キンクス・ファンは必聴の傑作だと思う。全13曲40分。それにしても「Baby It's Me」は本当に名曲だなあ。携帯電話会社は今すぐ彼等にコンタクトを取ってCMソングに起用するべきだ。