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映画『寝取られ男のラブ・バカンス』(監督:ニコラス・ストーラー)観賞。★★★。
『無ケーカクの命中男』と2本立てで公開されているジャド・アパトウ製作の2008年作品。まあ出来は『無ケーカクの命中男』と似たり寄ったりなんだが、こちらの方は他愛のないロマンティック・コメディかつ120分以内に収まっているので、それなりに楽しめる。ジャド・アパトウは監督としてよりもプロデューサーとしての方が才能あるよね(そういう意味で、おいらの中では80年代のジョン・ヒューズに近い位置付け。ちなみにジャド・アパトウ関連の作品で最高なのは、誰が何と言おうと『エージェント・ゾーハン』だ。まあ、ここでのジャド・アパトウは脚本に参加しているだけで、あくまでもアダム・サンドラー主導であるのが大きいとは思うんだが)。
本作もポール・ラッドの軽みのある演技がきわめてチャーミング。ジャド・アパトウ組の作品はどれもポール・ラッドがチャーミングに撮られているというところに最大の価値がある。こうした路線の集大成がエイミー・ヘッカリング監督作の『I Could Never Be Your Woman』になるわけですな。