日銀金融政策 黒田総裁の

 記者会見を受けて為替はどのように反応したのか/?

日銀総裁会見こうみる:ドル/円上昇、トランプ相場に波風立てず=外為どっとコム総研 神田氏



[東京 20日 ロイター] -

外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也氏>


会見中では、現在のドル/円は今年前半の水準に戻しただけで驚くほどではないとの趣旨の発言があった。ドル/円が上昇したのは、こうした発言を円安容認と受け止めた節がある。このほかは、おおむね想定通りの内容だったが、少なくとも、円安に対する懸念が示されなかったことで、円売りが進められたということだろう。


一部では、米金利上昇につられて日本国債長期金利上昇を容認するとの観測があったが、物価2%の目標にはまだ距離があるため従来通りの政策をすすめる意向を示した。当面は、日本の金利上昇は抑えられそうとの見方につながった面もあるだろう。


ひとまず今回の会合を通過したことで、目線は再び米国の出方に向かう。少なくとも日銀の政策や総裁会見では、トランプ相場の流れに波風を立てることはなかったといえるだろう。