自費出版ブームが来る?
Amazonのキンドルで電子書籍を自費出版できるという記事がブクマを集めている。
Amazon DTP が多言語対応。ついに世界中から自費出版可能に! - 08th Grade Syndrome
みんな興味深々なんだろう。
でも、私はそのサービスが日本で始まるのは、そんなに簡単な話じゃないだろうと思ってる。
Amazonにしてみれば、Amazonの電子書籍ストアが、自費出版本で埋まってしまうのは好ましくないからだ。
ともすれば、まずはAmazonは自分の電子書籍ストアを充実させることが先で、少なくとも大手出版社の本や漫画は揃えないといけない。
日本とアメリカでは、電子書籍の状況はかなり違う。
今、日本で展開されている他社の電子書籍ストアをちらっと見ると、講談社・小学館・その他の漫画は結構あるけど集英社は少ないとか、漫画は充実してるけど一般の本は見当たらないとか、最新刊は売って無いとか、まだ課題が山積みだと思う。日本で電子書籍を普及させるためには、Amazonはそれらの課題を自分の電子書籍ストアではすべて解決しないといけないだろう。
それができて初めて、日本でキンドルが売れるようになる。
Amazonが日本のユーザ向けに自費出版本を許可できるのは、そうやって日本向けに電子書籍ストアを作り上げてキンドルが日本でも一般的に認知されて余裕が出てきてからだ。
でも、夢を見るのは悪いことではないと思うので、自分で本を作る準備はしといても損はないかもね(´ー`)
そしたら、小説や文章を書くだけではなくて、文章を編集・校正することも必要になってくるだろうね。
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あと考えるのは、どうやって自分出版社というブランドを作るか、なんだよね。
自費出版の最大の問題は、ブランドである。通常の本は有名な出版社がリスクを負って売ることによってその価値をシグナルしているのだが、自費出版ではアマチュアのトンデモ本と本物の学術書の区別がつかない。これを審査するレフェリーをつけた電子出版プラットフォームができれば、手数料を20%とるだけでも十分ビジネスになるだろう。
池田信夫 blog : 自費出版の時代
「○○賞入賞」だとかそういう肩書きがあれば安心するんだけどね。
「○○社認定作家」とかそういう検定制度ができればいいのかな。
それか「あの編集者が見てるから安心して買える」みたいな、編集者の方に知名度や信頼度を期待するような流れになるとか。
なーんて、私も電子書籍にはかなり興味深々です( ̄ー ̄)