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2009-01-12-月

[] 入門 在庫管理

この本を読んで,最初にあっ!と思ったのは,「在庫」の定義についての記述でした.

売上げとして見込めるモノであること・・・・・中略・・・・・事務用品で考えて見ましょう. 倉庫で保管してあっても自社で使うなら,売上げとして見込めるモノではないので在庫とは呼びません.

この瞬間,この本を買って失敗だったな〜!と思ったのです. というより,在庫管理という言葉の意味をまったく履き違えていた! と思ったわけです. なぜって,僕がやろうとしている在庫管理は,まさにその事務用品の在庫管理であったり,医薬品医療消耗品の在庫管理であるからです. 病院ではこういったものを,病院内で使うことはあっても,それを商品として売ることはないのですから. でも考え方をちょっと変えて,この本に書いてあるような商品として売る製造業や小売業,あるいは流通業でなくても,病院としてあるものを仕入れ,適正な数量をストックしておき,医師や看護師薬剤師・その他医療スタッフ・事務スタッフの求めに応じて,それを出庫して使い,在庫を見ながら適切な時期に適切な数量を注文し,仕入れる. これもやはり,りっぱな在庫管理ではないのだろうかと. 在庫という言い方が良くないならば,購買管理とでも言おうか. そんな思いで読み進めると,決して僕自身の考えも間違ってはいなかったし,内容も大変参考になり,基本的なことがよくわかりました. したがって,本に記載ある商品という言葉を,病院で使用する物品と捉えなおしてmemoっていきます.

在庫管理の2つの考え方 p52

1.物品そのものの管理:保管・入出庫など物理的な管理業務

2.業務の流れを円滑に進めるための管理手法(下記2つを併用)

  2−1.在庫の金額をもとに管理する方法(ダラー・コントロール)

  2−2.在庫の数量をもとに管理する方法(ユニット・コントロール)

ABC管理・ABC分析,20:80の法則 p60

すべての物品を一律に管理するのではなく,重点的に管理する物品と緩やかに管理する物品を区別する

在庫回転率(回)=出庫金額/在庫金額 p68

  出庫金額:年間で計算するのが普通(業種により月・週)

  在庫金額=年間の平均在庫金額=(期首在庫金額+期末在庫金額)/2

在庫回転期間=在庫が1回転するのにどのくらいの時間がかかったか p72

      =どのくらい在庫を持ったらよいか

在庫回転期間(年)=在庫金額/出庫金額

在庫回転期間(月)=12/在庫回転率(年間)

在庫回転期間(日)=365/在庫回転率(年間)

短いほどよく使用されていることを示し,持つべき在庫の目安となる

季節変動指数 P83

たとえば4月に多く使用する物品は2,3月に在庫をたくさん持つ

逆に8月になると使用頻度の減る物品は6,7月に滞留在庫とならないよう,在庫を持たないようにする

たとえば,インフルエンザ予防接種ワクチンは11〜12月はじめがピークとなるから10月には在庫を大量に持たなければならず(ワクチン賞味期限?がどのくらいかわからないけど),杉花粉症の対策グッズや耐アレルギー薬品類は2月〜3月に間に合うようその前に十分な在庫を持っておくべきと読み替えればよいと思う. 実際には去年までの運用実績を見ながら管理目標を立てればよいのではなかろうか.

Just in Time 必要なものを,必要な量だけ,必要なときに p90

かんばん方式 p90

かんばん:製造の後工程が次の工程に部品を送ったら,前工程に送ってもらう部品名・納入時期・数量などを示した「発注指示書」のこと

病院内業務に言い換えれば,

医療スタッフが医療消耗品を使ったら,購買部門に発注指示書を送る

薬剤スタッフが医薬品を使ったら,購買部門に発注指示書を送る

事務スタッフ他が事務消耗品を使ったら,購買部門に発注指示書を送る

と考えればよいだろうか.

「最小在庫量」(安全在庫量):欠品に代表される過少在庫を防ぐための在庫の最低水準

「最大在庫量」(上限在庫量):これより多くの在庫を持ってはいけないという水準

 p110

「実数」による在庫の捉え方

「日数」による在庫の捉え方:「何日分の在庫」=「1日平均出庫量の何日分」という日数で在庫の基準を設定

最小在庫量の算出 p114

1.リードタイム(発注から納品までに要する日数)の範囲内で決める方法

    リードタイムが7日であれば,最小在庫量は6日分とする

2.平均出庫量の変動幅を反映させる方法

    突発的な大量の出庫にある程度対応

最大在庫量の算出 p117

最大在庫量=(平均在庫量×2)−最小在庫量

平均在庫量の捉え方に注意

このあたり,在庫をどの程度持っておくべきかについては,去年までの実績や幹部会の打ち合わせ結果により,十分な留意が必要であろう. 製品を作るための材料や部品の在庫ならお金で済む問題だが,病院は人の命を預かるところ. 心せねばなるまい.

発注の注意点 p120

1.納期

2.仕入価格

3.発注量

発注点在庫量 p122

在庫量が品切れ状態の発生を防ぐ水準までに減ったときに発注を行う目安となる在庫量をさす

発注方式 p124

1.定期定量

2.不定期定量:定量発注方式(広く採用)〜必要なときに不定期に一定量だけ発注

        管理が容易,しかし厳格な管理が行いにくく,在庫調整が難しく,運用が形式的になりやすい

        単価が安く,点数が非常に多い物品に適する

        経済的発注量の把握が必要 p136

3.定期不定量:定期発注方式(広く採用)〜一定間隔で発注し,発注量はその都度決定

        在庫を少なく,高価で厳密な管理が必要な物品(事務処理が煩雑)

4.不定期不定量:当用買い(都度発注)〜高価で使用量の少ないもの

受入れ・検収 p138

1.査納:運送送り状とつき合わせて,数量・荷姿を確認

2.検品:

  2−1.数量検品(査納と同時に行う)

  2−2.品質検品〜全数検査,抜き取り検査

  2−3.契約(仕入)条件検査〜品質・受け渡し・価格・代金決済などの条件

建築現場で現場管理をしていたときは,この受入れ・検収が大変だった. 鉄筋にしても全数数えたし,規格もミルシートと確認. 生コンも本当に1m3あるかどうかまで確認したもんな. 病院でのこういった作業はどのようにするんだろう. 購買責任者が自ら検収やるんだろうか? 要確認

クレーム p140

クレームは必ず発生する〜クレームに関する約款・約定を交換しておくべき

保管の4S p142 受入れ→検収→保管

  整理

  整頓

  清潔

  清掃

保管場所にはアドレスを!〜ロケーション番号

出荷の方法 p144

1.後引:人力(台帳は後)出荷が先→台帳記入

2.先引:PC(台帳が先)台帳で在庫確認→台帳記入→出荷

在庫記録 p146

1.在庫台帳を作る

2.入出庫のたびに記入する

3.現物と台帳を照合する

棚卸し p150

期末・月末に棚に置かれた物品を卸して,在庫の数を正確に数えること

<目的>

  1.損益計算書に必要な売上げ原価を計算する

  2.貸借対照表の中の棚卸し資産の金額を確定する

  3.在庫の保管状況や管理の方法をチェックする

<方法>

  1.帳簿棚卸し

  2.実地棚卸し 二つを併用するのが望ましい

<時期>

  棚卸しのために業務を停止するのが不可能な業務に使われるのが,常時棚卸し

  日常業務の一環として毎月行う

※実地棚卸しは中間決算と期末決算の2回行われるのが一般的だが,実務上は適当な日に行いその時点で帳簿と照合して修正しておけばよい

 ペアカウントで行う〜ひとりが読み上げ,ひとりが記録

在庫評価 p166〜

在庫金額=単価×数量

  数量:棚卸しで確定

  単価:仕入値段が時期により異なる〜税法で認められた3つの方法

     1.原価法(購入時の仕入価格で資産評価)〜一般的

       1−1.個別法〜単価の高いもの

       1−2.先入先出法〜古いものから使ったことにして計算

       1−3.後入先出法〜新しく仕入れたものから先に使ったことにして計算

       1−4.単純平均法〜単価の単純平均:論理性に欠ける

       1−5.移動平均法〜入庫のたびに単価を計算:最も望ましい

       1−6.総平均法〜在庫の送金額を在庫の総数量で割る:実態には即しているが,在庫完了の終了時点でしか計算できない欠点あり

       1−7.最終仕入原価法〜在庫期間の最終の仕入単価で評価額を計算(一番オーソドックス)

       1−8.売価還元法

     2.低価法

     3.時価法

いやいや,こうしてじっくりまとめると,在庫管理も奥が深い! 一筋縄ではいかないなあ.....

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