Hatena::ブログ(Diary)

お湯 わいとう? このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-06-27-土

[][] 蘇れ医療 第6部 を読んで...

f:id:pin_kobe:20090622210029j:image,w128,right

f:id:pin_kobe:20090622210028j:image,w150,right

f:id:pin_kobe:20090622210027j:image,w150,right

f:id:pin_kobe:20090627225713j:image,w150,right

f:id:pin_kobe:20090627225710j:image,w150,right この1週間,蘇れ医療 の 第6部が日本経済新聞 2009年6月20日(日)から 6月24日(水)に 連載された.

第6部−1より思うこと〜医療危機管理

最初新型インフルエンザ(豚インフルH1N1)がメキシコアメリカで流行りだし,なんだか様子がおかしい... 世界中へ広まる恐れが... と言ってた頃,日経記事のスクラップを取り忘れたが,国ごとに対応は異なっていたと記載ある記事を覚えている. イギリスは最初から水際上陸阻止作戦は無意味だと言って,防衛線を張らなかった と記憶する. 僕自身もいろいろ研究した結果,おそらくどんなに阻止作戦をやっても無駄だろうという「非」専門家なりの結論に達していた. WHOの友人も同じ意見だったように思う. だから日本で感染者が発見されたときも,WHOがフェーズ5にあげたときも,さらには南半球で流行してフェーズ6になったときも,予想はついていた. 別に僕の予想が正しかったとか,だからどうなんだというわけではない. ただ最初からなるべくしてなったんだと僕自身今でも思っている. 結局日本が水際阻止作戦に出たときに駆り出された医師たちの日常業務に支障がでて,そのうえ,いとも簡単に防衛線は破られてしまい,いったい日本の医療危機管理はどうなってんだ? ということになってしまった. これが強毒性のインフルエンザであったなら,対応は変わっていたんだろうか?? 非常に疑問だ. 舛添要一方式の防衛線でよかったんだろうか? また,エボラなどの特殊な伝染病であったなら,こんな屁みたいな防衛線は何の役にも立たず,いったい日本の医療危機管理は,それこそどうなってんだでは済まされないところだ. 少なくとも今回の新型インフルエンザへの対応としては

症状が重くないとわかると感染拡大を事実上容認,重症化を回避する対応にすばやく切り替えた.

とする,米国のやりかたが結果的には良かったんではないか? (米国はカトリ−ナの災害の後,危機管理体制を見直している) それが証拠に,結局日本上陸後当初は発熱外来やらなんやらで大変だったけれど,すぐに軽症者は自宅待機,重症者のみ病院へというように,がらりと対応が変わってしまったではないか? それでも社会は平穏を保っている. 初動体制をしっかりしておかないと,あとで泣きを見る. 本当の勝負はこれから. 今年の秋以降にどうなるのか? 選挙がああだこうだ言う前に,きちんとした対応策を練って欲しい.

第6部−2より思うこと〜地域医療と先端医療

自分がもし若い研修医だったらどうするだろう? おそらく自己研鑽のために,どんなにしんどくても,地域医療ではなく中央の基幹病院で修行することを望むだろう. それは先端医療を学びたいという意識の表れであり,どんな職業にあっても,誰もが自分の進む道の最先端の情報や技術を学びたい,そう思うのはあたりまえのことだ. それをいっぱからげて(IMEって変換できないんだね. 字を知らない僕も馬鹿だけど.....「いっぱ」は一把だとは思うけれど.....),地域医療の充実のために云々・・・と言いきってしまって良いものかどうか? 非常に難しい問題ではあるけれども,抜本的な改革案が望まれるところだ.

第6部−4より思うこと〜医師個人の責任を追及するなかれ

僕は医療事故に関しては,何度も同じ事を言うが,医師を一方的に擁護しているわけでもなんでもない. ただ,医師個人の問題ではなく,医療体制そのものの問題だと言ってるわけだ. だから不幸にして医療事故が起こってしまった場合,医師個人が民事・刑事訴訟を受けることは避けなければならない. ドクターの将来を奪ってしまうようなことは絶対にあってはならんと思うし,医師個人ではなく医療体制・組織が責任を負うべきだと考えている. だからこのまえの 東京女子医大病院の佐藤一樹元助手の問題 (2001年3月 手術を受けた12歳の女児が死亡した事故)について考えてみても,これは完全な「冤罪」であり,佐藤Dr.の将来をむちゃくちゃにしてしまった責任を,いったいどのようにしてとろうとしているのか,まるで見えてこない. 見えてこないというより,検察や裁判官は,明らかに責任を取るつもりはないわけだ. これは僕のような者がいまさら書かなくても医師たちのブログで討論されている問題なんだけれど,それでも今の日本では同じことが繰り返されている. なんとも情けない国だな. 組織は個人に責任をなすりつけ,逃れようとする. いつから日本人はこんなに卑怯な民族に成り下がってしまったか? まあ一般の社会でも部下に詰め腹切らして,トップはのうのうとしている,そんなところだけれど.

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/pin_kobe/20090627/p2