桃色スパイダー

2012-02-11

[]ダラダラ土曜日。

f:id:pink-spider:20120212172746j:image:leftダイアナ姐さんとSちゃんが遊びに来てくだすった。本日のメニューはキーマカレーと適当サラダとアボカドマグロのサラダ、薄々感づいてはいるけれども作り過ぎだと思うですサラダ。こんもり。キーマカレーは前日仕込みましたの、怒髪天聴きながらノリノリで1時間。みじん切りしてると心が落ち着きますですよ、癒させる。何かしらに。

朝9:30にお迎え、ダイアナ姐さんの車で「流山おおたかの森」へ。何ここ正式名称はなんなの。お目当ては高島屋フードメゾン、そうですバレンタインチョコの買い出しに来たのです(そうです?)。目移りすること限りなし、どれも美味しそうだし可愛いしお店たくさんあるし。でもね更紗は思いました、果たして男子(だんすぃ)はチョコに可愛さを求めるのだろうかと。味ではないのかと。質より量ではないのかと。なんとかガナッシュよりミルクチョコではないのかと。女子(じょすぃ)と男子(だんすぃ)の間にある埋められない溝、それがバレンタインではないのかと!ないのかと!結果として「そこそこ良いお値段だけれどもそこそこの量のチョコ」を物色、もう大変だよバレンタイン面倒くさいよ職場の人間関係(うなだれ)。自分用にはルタオのチョコを買いました3人で、「石田純一さんが大絶賛してるんですよ」と薦められるも微妙、裸足だしなあの人。

我が家に戻ってDVD鑑賞、それぞれ持ち寄ったものがバラバラ。お笑いに宝塚アイドル、何ゆえこんなにも共通点がないですかわたし達よ。でも全部楽しめる。驚いたのが宝塚、曲が差し替えられてるの男役トップの退団公演なのに。著作権の関係なのですて、トップが歌ってるのに聴けない演目があるんかい。そこは出してあげて欲しい使用料、だって退団公演ですもの!ですもの!ですもの!(マウンテンびこ)

ダラダラとお酒も飲まずに9時間、よくもまあしゃべり続けたものだよ9時間。そりゃあ喉も乾くわ。問題点は我が家にマグカップが2つしかないということ、珈琲飲むにもわたし紙コップ。買わねばと思いつつも変なこだわりがあるのがいけませんことよ、いい加減買いなされよマイセルフ。せめてあと2つ買おう、お客様しょっちゅう来るし。

23時を過ぎた頃にお開き、玄関でもまだ喋るわたし達。また遊びにきなされよ、じゃあまた気をつけてねってバイバイして土曜日終わり。楽しかったフフ。

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2012-02-04

[]夏実さんとおデイト。

f:id:pink-spider:20120212162346j:image:left小田急線に乗って経堂駅、夏実さんと待ち合わせ。何ゆえ経堂に行きたがるですか友人たちよ、夏実さんにもリクエストされたですよ経堂おデイト。よし来たどんと来い。

まず向かうのは「スコーンパントリー」、ゆっくりお茶でもしようよここで。スコーンセットをオーダー、大好きなんですチョコレートスコーン。単品でコーヒー&ナッツのスコーンをオーダー、夏実さんと半分こ。是非とも食べてもらいたかったのコーヒースコーンコーヒーペーストが練りこんでありますのよ。翌日の朝ごはん用にお持ち帰りスコーン、楽しみが増えた。

「cafe + gallery 芝生」は買い付け旅中、お休みでござんした。残念。案内したいcafeがたくさんあるけれど、さすがにお腹いっぱいなので次回持ち越し。テクテク歩いて「URESHICA(ウレシカ)」へ、「昼の夢・夜の夢」展の真っ最中。坂田季代子さんの銅版画、「Frame.II.」に心惹かれたけれどもグッとこらえるわたくし。作品を迎える準備が何もできていない、心の準備でさえも。絵を買うとき、作品を買うとき、買う人はどんな心がまえでその作品をお迎えするのかしらんぬ。飾る場所は?作品に込められた重さは?購入したことないからわからないですよムムム、立体作品ならば想像もできるのだけれど。「可愛い」とか「かっこいい」とか。うーん。少し早いけれど店員:ダイスケ兄さんにバレンタインチョコレート、「俺も更紗にあるよ!」ってBitチョコのお返し。マジックでパッケージに「HB」の文字、「これはハッピーバレンタインっていって…」とダイスケさん、ハッピーバレンタインは「HV」だ!だー!

晩ごはんは「ソンタナ」へ、これは夏実さんからのリクエスト。ええとね、ソンタナと言えば生春巻でしょ、アレをアレしたアレ風味のソフトシェルクラブ版でしょ、トムヤンクンも美味しいしパッタイも美味しいし。どれも「美味しい」か「すごく美味しい」か「ものすごく美味しい」から大丈夫よ、さあ選ぶがいい!(上からメニュー)体調がよろしくないのでお酒はやめようと思っていたけれど、フミさんの「グラス冷えてますよ?」に負けてシンハーをオーダー。弱すぎるぞ更紗。わたしがあまりにも「美味しい美味しい」言うものだから、はじめて行くお友達は「本当に?」とあまり期待しないで行くらしいのねソンタナ。でもでも、お料理食べると「本当だ!」ってなりますの、だから言ったべした!夏実さんも気に行ってくれたみたいですフフフ、今度はもっと大勢で来ようねウフフ。

名残惜しくて農大通りのドトールでお茶、ドトールなのに老舗の喫茶店みたいな雰囲気なのは何故か。醸し出すのは店長の人柄かしらんぬ、癒されるよ笑顔。満腹ぷくりなのにミルクレープを注文したわたしはおバカ、はからずも苦行だよこれ。夏海さんにもお手伝いをお願い、40分かけて食べ終わりましたゲフフン。お腹いっぱいの時にミルクレープをオーダーしてはいけない、更紗学んだ。

たくさんお喋りしてほっこり、じゃあまたねって代々木上原でお別れ。友達はありがたいなあとしみじみ、週末ごとに本当にしみじみする。なんでもないこと、他愛のないこと、共通の趣味のこと、ちょいとお喋りするだけでほんわか。人に会うの大事、人と話すの大事。来週も再来週も誰かしらと遊ぶ、神様わたしを2人に増やすかもしくは毎月30万円くだたい(噛んだ)。

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2012-02-03

[]「うたう知人の会」に行った話。

新年ライブ「うたう知人の会」

  • 日時:2012年2月3日(金)18:30開場/19:00開演
  • 会場:新宿URGA(新宿区歌舞伎町2-42-16第2大滝ビルB1)
  • 料金:2000円+1drink
  • 出演:味わい堂々、御祝リバーバンド(Gt.村上航/Gt.岡村聡士/vo.イチキ游子)、プレイメイツ(Vo&Gt.村上航/Gt&Key.田中嘉治郎/Ba.津田タカシゲ/Dr.宮崎陽介)、サンソン狂うセダーズ(vo.イチキ游子/Gt.田中嘉治郎)

埼京線に乗って新宿駅、何この人の多さは(怯え)。お茶をしようにもどこも激混み、泣き濡れてやさぐれて大都会のど真ん中。アルタ前にてユカさんと待ち合わせ、iPhone見てたら誰かにドーンと体当たりをされ。なんだよぅ!と顔を上げれば正道兄さん、何ゆえここに兄さんがいるですか岡村さん繋がりですがそうですか。でも今日は知人の会だからいろいろアレだと思うよ。よよよ。

「うたう知人の会」は本当に知人づくしでございました、というよりメンバーもろかぶり。ひさかたぶりの御祝リバーバンドが嬉しかったですほんなこつ、オリジナル曲は「Celebration」「Jacket」「大森エレジー」の3曲、あとはカバーで「アミダばばあの唄」。「Moo Moo Moo」とか「Big Fish Daddy」も聴きたかったなあ、最近はLIVEもめっきり少なくなったしね。岡村さんの「ひーじーふーじー」もやってくれましたの、元気が出る曲ですねこれね。「feat.B-amiru」の表記が外れてイチキさんが正式なボーカルに、声も歌い方も合ってると思うです御祝リバーバンド。

プレイメイツはなんだかよくわからない事になっておりました、村上さんがメインボーカル、嘉治郎さんと宮崎さんも一曲ずつボーカルをとり。宮崎さんのドラムプレイは本当に格好よろしい、ためるのねリズム。村上さんのバンドは「プレイメイツ」も「モックズ」も両方見ているけれど、どちらかと言うとプレイメイツはユニコーン寄りなのね。モックズのドラムも宮崎さんだそう言えば。すんごく嬉しかったのは、飛び入りで頭脳警察のPANTAが一曲歌ったこと!「コミック雑誌なんかいらない」を歌ってくださいましたの、PANTAの名前が出た途端わたし大興奮!ぱーんーたー!サプライズ過ぎて観ているこちらもドキドキ、プレイメイツのメンバーはもっとドキドキだったと思うですよ。

トリはまさかのサンソン狂うセダーズ、替え歌と書いてサンソンと読む。アメちゃんことイチキさんの喋り方が可愛い可愛い、まさかこの2人をライブハウスで観る日が来ようとは。津田さんと宮崎さんを迎えてのバンド演奏、小道具の扇風機に気を取られ、2番をまるまる飛ばして歌うあめちゃん。宮崎さんが「2番だけ歌えばいいよ!」と突如カウント、なんて機転の利くドラマーなんだ…!

終演後、ちょいと皆さんに御挨拶して会場を後に。役者のやるバンドは面白いなあと思うです単純に、表現の仕方が面白い。歌や演奏については正直ウムムと思うところもあるけれど、観ていて楽しいので良い。良いのか?良いのだ。だ!(言い切る)御祝リバーバンドはもっとLIVEやって欲しいです、「アルバム出します」って言われてから何年経ちましたですか早くも5年でございますですよ。岡村さん次第かしらんぬ。

にしても兄さんに会うとは思いませなんだ、驚きましたほんなこつ。12月の洗足学園祭で会った時、「これが最後かもしれない」って思いながら両手をぶんぶか振りましたの。「兄さん元気でね!」って。その後わりとすぐに工作のお手伝い行ったり絵画展が開催されたり、なんだったのかあの時のわたしの悲しい気持ち。やぱり兄さんは風のような人だなあと思いましたハハハン、出張後のLIVEは疲れたさすがに。

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2012-01-29

[]絵画展、クロージング。

f:id:pink-spider:20120206180215j:image:leftみなとみらい線に乗って元町・中華街駅、ピナクルさんと待ち合わせ。ひさかたぶりの中華街はたいへんな賑わい、ごはんを食べようにも行列ばかり。しばし並んで一軒のお店、さんざん迷って海老チリセットをオーダー。蒸し鶏とスープと杏仁豆腐がついて850円なんてね!お安い。しかしながら甘く見てました中国四千年の歴史、海老チリの辛さったらない。坦々麺をたのんだピナちゃんも「辛い!」を連呼、これはなんという地獄。杏仁豆腐の甘さが夢のようであったよ、辛さが消えずにシロップ全部飲んだものゴクリ。

テクテク歩いてマリンタワー、海からの強風がものすごい。改装したのですて2009年に、何ゆえ塗り直したですかシルバーに。赤くあれよタワー!展望フロアが思いのほか恐ろしかった、床全体が海側に傾斜して見えますの。一番怖かったのがガラス床、両足で乗るにはだいぶん勇気いるよあれ。だのにちみっこ達は平気ですたすた歩いちゃうの、おまけにジャンプまでしちゃうの。見知らぬおじさまから「怖いと思うから怖いんだ!」と素敵なアドバイス、思わずにいられる方法シルブプレ。

もろもろ乗り継いで日ノ出町駅、本日のメインイベント「土佐正道絵画展」へ。昨日も来たけど今日も来た。ピナちゃんに会うやいなや両手をぶんぶか振る兄さん、嬉しそうですねなんだかね。昨日見れなかった自画像と毎日描いてるスケッチブックを見せていただくわたくし、筆ペンにもカラーがあるなんて知らなんだ。黒を使わないのは兄さんのこだわりらしい、あまり好きではないのですて。

絵画作品で気になっていたことを一つ質問、「大きいものを描きたい」と言いながら、鳥取砂丘の絵だけモチーフが小さい(ラクダ遊覧のための階段)のは何故ですか兄さん。そしたら教えてくれました、本当は広大な砂丘畑を描こうとしたけれど、実際見てみたらモチーフとしてはいまいちだったのですて。そうこうしているうちにどんどん日が暮れてきてしまい、最終的にこの絵を描いたと。この絵が一番好きですぜわたし。

コーヒー飲んだり話を聞いたりしてるうち、あっという間にクローズのお時間。お疲れさまでしたって後片付け、流れでそのまま打ち上げへ。大丈夫ですかわたしたち行っても。近くの飲み屋さんでダラダラ乾杯、ピナちゃんの手元を指さして「あ!」と声をあげる兄さん。おしぼりでヒヨコを作ってらしたの、ピナちゃんに作り方を教えたのは兄さんなのですて。そこからはみんなでヒヨコ大会、折り折りと一斉に作り始め。簡単そうに見えてなかなか難しいヒヨコづくり、上手にできるどころか教えてもらったとおりにすらできない。「ジグザグに折るんだよ?」と優しい声で叱る兄さん、何このヒヨコ講評会は。その後は指先とおしぼりの水分がなくなるまでヒヨコ作成、作っては崩し作っては崩しの繰り返し。ヒヨコをつくるには薄っぺらなおしぼりのほうが良い、更紗学んだ。いつか役立てようぞこの知識。

2時間ほどでおひらき、「じゃあまたね!」ってみんなと別れて最寄駅。何だか不思議な人です正道兄さん、風みたいな御人であるよ。これから先、あの10枚の絵が揃う事ってあるのかしらんぬ。また気が向いたら何かしらの展示をしてくれたらいい、今度はワークショップもあるといいなあ。そんな事を考えてたらすっかり寝過して千葉県。日付も変わって楽しい日曜日終わり。

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2012-01-28

[][]兄さんの絵画展。

f:id:pink-spider:20120205180338j:image:left京浜東北線に乗って桜木町駅、ユカさんと待ち合わせ。何このビル風、寒い寒すぎるよ横浜。こんな日に手袋を忘れるなんて馬鹿ですかわたくし、はさんで暖めたいよ小脇マイセルフ。

テクテク歩いて日ノ出町、お昼ごはんはユカさんが調べてくだすった「KINPIRA KITCHEN」にて。フレンチのお店なのですて、ランチタイムはリーズナブルなセットが幾つか。わたしはハンバーグをオーダー、迷ったけれどもノンアルコール。ひさかたぶりに美味しいハンバーグに出会いました、マッシュポテトとラタトゥユが添えてあるのも嬉しいね。デミグラスソースが濃厚でごはんがすすむこと限りなし、ああビール飲みたいビール、でも寒いから無理。飲んだら寝る。寝たら死ぬ。いや死なぬ。シ・ナーヌ。

本日の目的は「土佐正道絵画展」、会場となるChapter 2は元ダンスホールという不思議な場所。どこもかしこも鏡張り、フラッシュダンスごっこができる勢い。入って右奥のカウンターに正道兄さん、お久しぶりでござんすペコリ。大きなスクリーンでは昭和40年会による講評会の様子、全部見るには50分くらいかかる。絵は左手の壁に10枚まとめて展示、額などには入っておらず。後で聞いたら「額に入れると喫茶店みたいになっちゃうから」なのですて、言われてみれば確かに。会場のつくりの問題とみた。

兄さんの絵を見るのはこれが初めて、椅子に座ってゆっくり観賞。横に座った兄さん、「これ見るの初めてだよね?」とご質問。「初めてです」と答えれば「広島は?」と再びのクエスチョン。その頃はまだ明和電機の事すら知らんのです、ファンになったの2007年だものわたし。そしたら兄さん、絵を描き始めた頃の話をしてくだすった、2000年〜2001年にかけての話。当時の明和電機は本当に忙しくて、ほとんど毎日が出張生活だったのですて。家に帰れるのは半年に一度くらい、兎にも角にも忙しかった。ここにある絵はその時行く先々で描いたもの、「太陽の塔」はなんば花月で1週間公演をやった時に描いた。半年で10枚描くだけでも大変なのに、公演の合間に描いていたですかこれ。そりゃ疲れるはずだよ、講評会の映像、ひどい顔してるもの兄さん。

会場を後にして黄金町をブラブラ、ギャラリー&ショップ「ちりめんや」へ。CHAPの代表:竹本さんがオーナーを務めるお店。もとは呉服屋さんだったみたい、奥には小さな御座敷がありますの。マスキングテープやポストカードなんかの紙モノもあるけれど、どちらかと言えば「和」テイストの品物が多かったかな。陶器・かんざし・小さなお人形、こけしも幾つか。さんざん迷ったけれども買いませんでしたこけし、一つ買ったらまた集めちゃうもの。おかっぱヘアーとポップな色遣いがたまらないのねこけし、耐えろ我慢だ振り返るな更紗。時間が余ったのでガストでお茶、ドリンクバーって便利ですのね何杯飲んでも料金が変わらないなんてね。何ゆえお手洗いが2階にあるですかガストよ、遠いよ手を洗いに行くにも体力消耗するよ。むしろトイレしかないよ2階。無駄な設計。

再び戻ってChapter 2、絵画展のトークイベント。うなさんもいらしてたの、わあい2週間ぶり!隣に座って仲良くニコニコ。予定時刻を10分程過ぎてからのスタート、ゆるい雰囲気だろうと思いきや濃厚なトークイベントでしたの。

明和電機会長 土佐正道 絵画展トークイベント

明和電機をやめた頃の話を聞くと、やっぱり胸がチクチクと痛むですよ。「社長」を演じることの大変さと、演じること自体が兄さんを追い詰めていたのかもしれないということ。そんな時に何故この絵を描いたのだろう、描くことにどんな意味があったのだろう、「講評会を開くこと」が目的だったのならば、描き始めから講評会までが一連のパフォーマンスだったのかしら。今回の絵画展と明和電機をやめたことについて関連付ける必要はないし、つなげて考えるのは兄さんに対して失礼。でもでもどうしたって考えてしまうですよ、当時を知らない分だけ余計にヒリヒリする。講評会の兄さんの表情が辛い。メンバーの講評が辛い。絵の完成度や魅力やその良し悪しよりも、どうにもその当時の背景を考えてしまう。見るべきは「絵」そのものなのにね。己のミーハーぶりに落胆を隠せない。うわあん。

トークイベントが終わったのは21時過ぎ、遠方につきそそくさと帰宅。はからずも色々考える一日でござんした。ぅお兄ちゃーん!

[]明和電機会長 土佐正道 絵画展トークイベント

明和電機会長 土佐正道 絵画展

  • 会期:2012年1月23日(月)〜1月29日(日)
  • 時間:13:00〜19:00
  • 料金:入場無料
  • 場所:Chapter2(長者町アートプラネット2F)
  • トークイベント:1月28日(土)19:00〜/聞き手:竹本真紀(美術家)

入ってすぐのテーブルには飲み物がたくさん、カンパをすれば好きなだけ飲んでも良いらしい。右手のスクリーン前に正道兄さんと竹本さん、絵画横の椅子にはお客様が20名ほど。「ゆるゆるとした雰囲気でやりますので」と竹本さん、19:10よりトークイベント開始。

  • 竹本さんとのなれそめについて
    • 以前、村上隆の芸術道場というイベントがあり、書類審査を通るとアーティストから作品に対する講評を受ける事ができた。数組のアーティストの中から講評者を選ぶことができ、竹本さんは明和電機を選んだ。ところが、正道社長(当時)の評価は厳しく、「この絵は前日に書いたとしか思えない。作品を乾かしにきたのか?」とまで言われた。当時、明和電機アイドル的な人気を誇っており、竹本さんが通っていた美学校でもかなりの人気を得ていた。正道社長を招いての講義の後、みんなで飲みに行くのが通例であったが、竹本さんは講評してもらう作品を描くため、行くのを我慢していた。正道社長の言い分にカチンときた竹本さんは、「あなた達が酒を飲んでいる間に、自分は絵を描いていたんだ!」と激怒。その後、美学校の生徒から「竹本さんが悔し涙を流していた」ことを聞かされ、正道社長は「悪い事したなあ」と反省した。ちなみに、信道副社長の講評は「作家というより、作家を助ける立場の仕事をした方が良いのでは。」というものだった。作家は弱いものだからと。その後、杉木ヤスコさんとのバンド活動などで交流はあったが、Twitterで再会したことをきっかけに今回の絵画展が開催された。
  • 何故、絵を描こうと思ったのか
    • 今回展示した10作品は、2001年1月にNADiffで展示したもの。それまで全く絵を描いた事がなかったが、とあるきっかけで絵筆を握りたいと思うようになった。制作期間は約半年、2000年8月から11月にかけて描いたもの。当時の明和電機は多忙を極めており、かなりの頻度で出張する事が多かった。そのため、現地(出張先)にある有名なモノをモチーフとしていた。
    • その半年で絵画教室に通うようになったが、当初は水彩画ではなく油絵を描いていた。しかし、スケッチブック1枚分の絵を描くにも1年かかると言われ(乾かすのに時間を要するため)、性分に合わず水彩画ガッシュ)を選んだ。水彩画の方がスケッチにも行きやすかった。
    • 絵を描く事の最終目標は、講評会を開くこと。2001年1月にNADiffで開催し、昭和40年会のメンバーに半年の成果を評価してもらった。今思えば、「半年でここまで書けた」という報告会に近かった気もする。自分は美術大学を卒業した経験がなく、「講評会」のノリを知りたいと思った。
  • 何故、絵画展なのか
    • 竹本さんと再会し、黄金町に足を運んだ際、街全体がオランダアムステルダム(飾り窓のある地域)に似た印象を受けた。所在するアーティストのカラーがとても似ており、完成した作品を公開するのではなく、「現在進行形」の公開(ワーク・イン・プログレス)を行っている。自分としてはその手法をあまり好まず、「完成した作品をきちんと見せる」という手法をとりたかった。「今やっていることを見てもらう」のではなく、「完成したもの」を見て欲しい、見せるべきではないかと思い絵画展を選んだ。
  • アートとクラフトについて
    • 現在進行形の作品を見せるという「ワーク・イン・プログレス」が好きではない。制作過程をパフォーマンスやメイキングとして見せるのならばわかる。アートが最終的に「売り物」であるのならば、途中過程ではなく完成品を見せるべきではないか。
    • 2001年の講評会のあと、予定されていたギャラリートークを体調不良でキャンセルした。後でNADiffに謝罪に行ったところ、オーナーに「土佐さんは明和電機の社長を『演技』でやってきましたよね。明和電機の社長になりきるうちに、何か変なことになったんじゃないですか。」と指摘を受けた。自分はその1ヶ月後に明和電機をやめている。絵を描いていた当時の自分は、何か格好いい事を考えながら絵を描いていたのだと思う。展示のために絵描きになりきり、今度はそこにはまってしまった。
    • 当時の自分は、昭和40年会が嫌いだった。メンバーが嫌だというわけではなく、美術を熱く語る風潮・流行りが嫌だった。TVのアート番組でも自分の美術論を語る人たちが多かった。「美のレシピ」ではないが、作品を文学的に語るために「美術」という言葉があるのではないかとさえ思った。当時の自分は「手で作業する」ことを知らずに「美術」と言っており、それが絵を描こうと思ったきっかけでもある。今、かつての「美術」と呼ばれるアートは終わった。美術論を語る事が「美術」であるなら、時間をかけてつくったもの、手作業でつくった作品、自分の好きな「アート」は、どちらかと言えばクラフトに近い。(この後、正道兄さんが携わったPV映像を流してイベント終了)

質疑応答も含めて、みっちり濃厚な120分。かなりしっかりとした内容のイベントだったと思う、正道兄さんのアート論、絵画を始めたきっかけ、黄金町アートプラネットを取り巻く環境。イベント後半、質疑応答のところが「それぞれのワーク・イン・プログレス論」になってしまったのが残念だった。参加者も自由に話し始めてしまい。トリエンナーレが面白いとか面白くないとか。むう。

正道兄さんはやっぱりアーティスト気質なのだあと思った、表裏がないぶんだけまっすぐ。聞き手である竹本さんの話も面白かった、黄金町にまつわる話、竹本さんのアート論も聞きたい。「売る」ことよりも「ただ作ることが好き」な人が集まるのが「ちりめんや」ならば、正道兄さんとの相性もきっと良い。またやってはくれぬだろうかトークイベント、手作業のワークショップにも期待大。

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