大阪京橋のキャバレーに行ってきた

 
週末に
結婚式二次会パーティーへ出席するため大阪へ向かった
新郎は昔、私が尊敬していた人の一人
たくさんのパワーをもらった人
25才までやってこれたのは彼のおかげでもある
 
女好きでスケベで自己中で目立ちたがり屋で
だけど根は驚くほど真面目で
目標に向かって計画通りに着々と進んでいる人
 
そんな男の結婚とはどんなものなのか
純粋に祝いたい気持ちと同時に
客観的に一人の男の落ち着き様を見届けたいという思いがあった
 
それから…映画監督にバンド活動にと精力的な広告マンは
自分の晴れ舞台を一体どんな作品にするのか、観ないわけにはいかないと思った
きっと何かびっくりなことをするに違いない!と
そんな期待を抱いていた
 
それが...案の定、やってくれた!

 
まず会場。
大阪一の歓楽街、京橋
その地で最も有名なキャバレーで行われた。
東京の山手線にあてはまる大阪環状線の線路からもその大きな看板を見ることができる
 
中へ入るなり現れるピンクのエスカレーター...
私はその怪しげな光だけで昂ってしまった
会場はミラーボールを囲むようにボックス席が配置され、
あらゆる色を使った70年代風の照明や金色のカーテンが異空間を造り上げている
 
そんな会場で行われたのは
新郎新婦の自己満足的ショータイム!
あらかじめ新郎が、今日はお客さんがいかに楽しむかじゃなく俺オレでいくので!
と宣言するところがいい
相変わらずだなと感心してしまった...
分かりやすく突っ走って自己満足なパフォーマンスを連発し、
笑いに包まれる会場...
そんな中で私は泣いてしまった
新郎がタキシードから着替えて馬鹿なTシャツ姿でステージに現れた瞬間、涙が溢れてしまった
 
たくさんの思いがこみ上げてきて自分でもその時、どう感じているのか分らなかった
ただ、確かなのは、これから家族をもつという新郎の姿を見て、
単純に心の底から幸福を願う気持でいっぱいになった、ということだ
爽やかで無邪気な笑顔の新婦を見て、この人となら平和で明るい家庭が築けるはず!と確信が持てた
 
笑ったり泣いたり感激したりと…感情の起伏が目まぐるしい3時間で、会場を出る頃には身体が熱くなっていた。
最後に新郎と強い強い握手を交わした。
もう会うことはないかもしれないけれど、私はこの力強い握手を忘れることはないだろう。
 
「幸せに!」と自分でも驚くほど男前に最後の言葉を残して私はキャバレーを後にした。