mama



63歳で亡くなった母。
生きていれば、今年85歳くらい・・・・・・。




母のイメージは薔薇の花。


華やかな雰囲気のある人で、


性格が明るくて、可愛い人でした。




私の主人のことが大好きで、自分の息子なら、
おぶって歩きたいくらいだと話していたっけ。



そんな主人のことを話しながら、
二人で、よく、笑いましたね。
幸せ一杯の時間でした。





ある日、めったに泣かない母の大きな瞳から
涙がポロポロと流れ落ちていたことがありました。



若かった私は、そんな母を充分、慰めてあげることが出来ずにいました。






14歳で大好きだった父親(私の祖父)と生き別れ、
母(祖母)一人、子一人だった母。



外見からはうかがい知れないくらい
孤独だったのかもしれない。


寂しかったのかもしれない。


だから、精一杯、明るくしていたのかもしれない。



祖母が亡くなって2年後に母も逝った・・・・・・。






母が亡くなる時、ベッドに横たわる母に
私の口から出た言葉は、


「ありがとう。mama。」





それしか、言えなかった。