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2016-05-25 (Wed)

[][][]火星からの復興AAR(3) 火星からの復興AAR(3)を含むブックマーク 火星からの復興AAR(3)のブックマークコメント

恒星間戦争

「希望の星はなかったということか」

 コロニー連合科学執政局長オルテンシア・ディアスは、目の前の人物……調査船ヴァガボンド号船長シオリ・イシカワに向かってもう一度確認した。

「はい、局長。“ヒンターランド”全域に殖民可能な惑星はひとつもありません」

「このヤーモン星系の第3惑星は大陸型惑星と報告にあるが」

「石器時代レベルの文明を持つ先住種族が住んでいます。連合の国是では不干渉が定められております」

「………」

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 “ヒンターランド”(後背地)とは、プロキオン星系を含むエリウム星雲の先に伸びる、星のまばらな宙域である。サーガス星系の“東”をNetraxi族の共和国が塞いでいることから、執政委員会は逆方向に活路を求めたのである。しかし、その望みは絶たれた。ヒンターランドに有望な資源惑星はいくつもあったが、人類が現時点で住めそうな惑星は見つからなかったのである。そして、細いハイパースペース航路の先には、別の星間国家「グェジボリン盟約」「ピロッコ地域連合」が横たわっていた。宗教国家の彼らは物質主義のコロニー連合使節に疑いの目を向けたという。

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 翌日、緊急の執政常任委員会が開かれた。そこで決定されたのは、それまでのコロニー連合の方針を大きく変えるものだった。東進、すなわちNetraxia民主領邦への侵略である。

「戦争を回避するお考えはないのですか。すでに我々は火星に加えてデルファイとシタデルという豊かな故郷を得ました。このまま平和に行くというのは……?」

 常任委員の声に、ディアス局長は首を振った。すでにいくつもの敵対的な種族に遭遇した今、恒久平和の選択肢はありえなかった。

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 西暦2222年11月12日。

 かねてより反目していたNetraxia民主領邦とVamax帝国が開戦した機会をとらえて、コロニー連合政府はNetraxiaに最後通牒をつきつけた。連合の進出線上の2惑星を割譲しなければ武力に訴えるとの内容である。Netraxi族はこれを拒絶。サーガス星系で待機していた連合艦隊はただちにNetraxia領内にハイパースペース跳躍し、戦端が開かれた。

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 翌年5月。Netraxia首星ネトラクシア沖では、すでに長駆侵攻してきたVamax艦隊と防衛艦隊との戦いが行われていた。コロニー連合艦隊もこれに参戦。挟み撃ちにあったNetraxia艦隊は全滅した。

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 ネトラクシア包囲戦は2年以上にわたった。軌道上からの爆撃は着実に地表の防備を破壊し、ダン・ウー将軍率いる太陽系陸軍が降下したときには、すでに抵抗力はほとんど残っていなかった。

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 首星陥落によってNetraxi族は屈服。連合の要求通り2惑星を割譲し、1惑星のみの小国に転落した。この直後、NetraxiはVamax帝国(戦後、惑星統合政府と改名)に服属を余儀なくされる。

同化政策、そして

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 割譲されたネトラクシアおよびシックス(Shix)の両惑星には、当然ながらNetraxi族が全域に居住している。彼らは被征服民であり、また集産・物質主義をとり、異種族を二級市民扱いするコロニー連合の体制に強く反発していた。両惑星での生産はほとんど無きに等しく、早急な対処が求められた。

 ディアス局長のもとに届けられた案は大きく分けて、奴隷化、強制移住、同化政策、民族浄化、の4つだった。

 最後の虐殺は論外である。今後の異種族外交に大きな悪影響を与えるからだ。では、奴隷化はどうか。しかるべき総督の管理下におけばある程度の生産力は見込めるだろう。しかし、政情不安要素として残り続ける。

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 執政委員会が決定した方針は、強制移住と同化政策の併用だった。太陽系、アルファ・ケンタウリ星系、シリウス星系へのNetraxi族移住を順次進めながら、同化政策を実行するのである。悪く言えば玉虫色ともいえる。

 しかし、1年も経たないうちに、この政策は破綻が見えてきた。Netraxia民主領邦への帰属を求める反政府運動が、連合政府の予想以上のスピードで拡大したのである。

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 2227年11月にはネトラクシアで大規模な暴動が発生し、採掘ネットワークが破壊された。同化政策が急ピッチで展開されたものの、もはや焼け石に水。Netraxi族の蜂起は時間の問題であった。執政委員会は太陽系陸軍と艦隊の増派を決定する。

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 2230年2月。連合領内のNetraxi族が一斉蜂起。各地で陸軍と凄惨な戦いが繰り広げられた。

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 火星およびネトラクシアでの反乱は鎮圧されたが、フィリン・マルバ星系は反乱軍に奪取され、「Netraxi連合」として独立を宣言した。いかなる手段によってか、あなどれない数の軍艦をそろえた反乱勢力を鎮圧しなければならない……

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2016-05-22 (Sun)

[][][]火星からの復興AAR(2) 火星からの復興AAR(2)を含むブックマーク 火星からの復興AAR(2)のブックマークコメント

前回の記事火星からの復興AAR(1)

 前回言い忘れていましたが、今回は、超光速航法は全宇宙でハイパースペース・ドライブ航法のみという設定にしています。その結果、我が国はごらんのような位置取りに。

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………ド辺境ですね。シリウス方面とプロキオン方面の“東西”に一本だけ航路が続いているので、どっちかに拡張できなければ詰みです。これはかなり厳しい未来が待っているかもしれない。

新天地シリウス

 太陽系を飛び立った調査船ヴァガボンド号は、周辺の諸星系を順番に探査していく。

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 アルファ・ケンタウリでは、すぐに入植できる大陸型惑星のほか、金属とエネルギーの資源、それに物理学の研究対象が発見された。しかし、バーナード星の向こう側、シリウス星系に望外にすばらしい宝が眠っていた。

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 土地タイル24枚という広大な入植可能地を持つ大陸型惑星シリウス第3惑星である。このしらせに科学執政局をはじめ、火星全土が沸き立った。希望の新天地はすぐそこにあったのだ。そして火星執政委員会は、当初予定していたアルファ・ケンタウリ第2惑星ではなく、このシリウス第3惑星を最初の入植地に決定した。

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 一方、エリウム星雲と名づけられた航海の難所の中にあるプロキオン星系は、豊富な資源を有していた。シリウス入植を準備するため、建設船が派遣され、最初の前哨基地(Frontier Outpost)が設けられ、採掘が開始された。

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ファースト・コンタクト

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 2206年12月。シリウスの先にあるサーガス星系(Sargas)で、ヴァガボンド号が未知の異星船を発見した。それまでにもいくつかの宇宙生物には遭遇していたが、はっきりと知的生命体の宇宙船とわかる物との遭遇ははじめてであった。火星の研究所は持ち帰られた音声情報をもとにただちに異星人の言語解読にとりくんだ。

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 翌年、この異星人とのコンタクトに成功した。Netraxiというコウモリめいた種族であり、独自の宗教にもとづく神政共和国をコロニー連合の東側に建設していた。進出を企図していた方向に異星国家があったことに、科学執政局は少なからず動揺したが、今はまだ恒星間国家として日が浅く、争いを挑むことはできない。当面は、使節を派遣して関係の構築をはかることになった。

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 その一方で、研究所に秘密の方針が与えられた。軍事技術の開発である。来たるべき星間戦争に備えて、科学者たちは動き始めた。

シリウス殖民

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 2208年。待望の大型殖民船が完成した。「ミネルヴァ」号と名づけられたこの船は、新天地シリウスに向かって旅立つ。

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 そして第3惑星は「デルファイ」と改名され、太陽系外の最初のコロニーが設立された。この星は深い湿原に覆われ、原生の野獣も棲みつく危険がある。入植者たちはミネルヴァ号を解体すると、最初の町を建設した。開拓すべき土地は広く、全土が人類のものになるには相当の時間がかかるだろう。だが、乾いた火星での苦闘の日々は終わったのである。

海賊の脅威

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 2209年、デルファイ入植と軍事艦隊の整備を進めるコロニー連合に、危機が訪れた。サーガス星系に根拠地を築いた宇宙海賊の出現である。おそらく、火星都市国家から逃れた無法者たちが、ひそかに密輸と非合法取引でつくりあげたのであろう。その艦隊戦力はバカにならず、現在のコロニー連合艦隊と同等と目された。そして、海賊の視線はアルファ・ケンタウリ星系の採掘工場に向けられた。

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 連合艦隊司令官のボー・シェン提督ひきいる4隻のコルベットは、救難信号を受けてアルファ・ケンタウリ星系に急行した。そこではすでに海賊艦隊が採掘工場へのミサイル攻撃をはじめていた。こうして、史上初の宇宙戦闘がたたかわれた。

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 第1次アルファ・ケンタウリ海戦の結果は苦い勝利となった。海賊艦隊は全滅したが、建造されたばかりのコルベット2隻が沈没、残る2隻も大きな損害を受けたのである。この事実は科学執政局に新たな衝撃を与えた。以後、火星宇宙港のドックでは艦艇の建造が急ピッチですすめられることになる。人類の頭上に戦雲がたなびきはじめていた……

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2016-05-21 (Sat)

[][][]火星からの復興AAR(1) 火星からの復興AAR(1)を含むブックマーク 火星からの復興AAR(1)のブックマークコメント

 いくつかの帝国をプレイしてみて少し慣れてきたと思うので、AARを書いてみようかと思います。少しずつでも進められるといいなあ。

 なお、glommilus氏がSteam Workshopに投稿した「Mars Post Earth」MODを使ってスタートしています。その他にも適宜MODを利用する予定。

火星コロニー連合(Federated Colonies)の挑戦

 西暦2077年、資源争奪に端を発する全面核戦争によって地球は荒れ果てた泥玉に変貌し、人類文明は滅亡した。

 しかし、人類が滅び去ったわけではなかった。当時ようやく軌道に乗り始めていた火星植民地に取り残された人びとは、母星からの支援を絶たれながらも、科学技術者たちが主導する必死の努力によって文明の再建を進めていったのである。

 それから一世紀以上の時を経て、人類は再び宇宙へと雄飛する。

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 火星植民者たちは、「天性の技術者・虚弱・協同・利口」の性質を持つ。厳しい火星環境で生きのびるために先達がつちかってきた内容である。

 そして彼らを統治するのが、「集産・物質・受容主義」を奉じて、火星都市国家群をまとめるコロニー連合科学執政局(FCSAA)。

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 2200年時点では弱冠36才のオルテンシア・ディアス局長が事実上の国家元首を務めている。

 火星は乾燥型惑星であり、人類にとって決して住みやすい環境ではないため、早急に新天地を開拓しなければならない。

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 超光速ハイパードライブ航法の開発に成功した科学者たちは、その目標に向けて核融合電力、殖民船建造技術、ナノ機械工学の研究に着手した。

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 核戦争によって失われた太陽系の情報を得るために、調査船「ヴァガボンド」号が出航した。まず向かったのは、滅びた地球の現状調査である。

 そこでは驚くべき発見が待っていた。荒れ果てた不毛の大地と崩壊した都市の残骸の中で、準知性にまで急速に進化を遂げたゴキブリ種が、新たな地球の主となっていたのである。だが現時点で人類に地球を再開発する力はない。当面は社会科学研究の対象とする他はないだろう。

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 ヴァガボンド号の探査結果にもとづいて建設船が水星に派遣された。絶え間ない太陽熱にさらされる表面からほぼ無尽蔵な金属資源が得られるよう、採掘施設が軌道上に設けられた。

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 土星には発電施設が設けられた。コロニー連合にとって貴重なエネルギー源になるだろう。

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 太陽系内の探査が完了し、資源獲得のメドがたったことで、系外惑星の探査が計画された。天体観測の成果から、ハイパースペース航路が通じるバーナード星とアルファ・ケンタウリ星系に可住惑星が発見されている。

 ただ、バーナード第1a惑星は、どういうわけか地球と同じように核の冬に覆われているらしい。地球外文明の存在を予想する者もいるが、真相は今のところ不明だ。

 一方、アルファ・ケンタウリ星系には大陸型と海洋型の惑星が1つずつ見つかっている。最初の殖民目標はこのアルファ・ケンタウリ第2惑星と定められた。

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 西暦2201年9月15日。太陽系外縁部に到達した調査船ヴァガボンド号は、初の系外探査に向けて、ハイパードライブ・ジャンプを実行。

 人類文明の雄飛が本格的に始まったのである。

2016-05-17 (Tue) 経過1765:Stellaris

[][][]自作帝国MOD覚書 自作帝国MOD覚書を含むブックマーク 自作帝国MOD覚書のブックマークコメント

 Steamで購入して以来、バカみたいにハマってしまったParadox社の新作スペオペ4X。

 公式がMODを推奨しているということで、日本語化をはじめ早速いろんなMODが出ていて楽しいですね。

 今、自分で考えているのは自作帝国のMOD。まあこれなら楽にできるかな、と思いましたし。ただ、帝国の紹介文がどこにあるかで結構探したので、書いておきます。

作成済み帝国(prescripted empire)

元データの場所:..\Steam\steamapps\common\Stellaris\prescripted_countries\00_prescripted_countries.txt

元紹介文の場所:..\Steam\steamapps\common\Stellaris\localisation\prescripted_l_english.yml(英語)

■MODDING覚書:

00_prescripted_countriesの中身は以下のようになっている:

humans1 = {

name = "humans1"

spawn_enabled = no # yes / no / always

name_list = "Human"

ship_prefix = "UNS"

species_name = "Human"

species_plural = "Humans" #we should localize this!

species_adjective = "Human"

species_class = "MAM"

trait = "trait_quick_learners"

trait = "trait_nomadic"

portrait = "human"

adjective = "Human"

government = "indirect_democracy"

ethic = "ethic_xenophile"

ethic = "ethic_fanatic_individualist"

flags = { human_1 custom_start_screen }

weapon = "tech_missiles_1"

ftl = warp

planet_name = "Earth"

planet_class = "pc_continental"

initializer = "sol_system_initializer"

system_name = "Sol"

graphical_culture = "mammalian_01"

city_graphical_culture = "mammalian_01"

empire_flag = {

icon= {

category = "human"

file = "flag_human_9.dds"

}

background= {

category = "backgrounds"

file = "00_solid.dds"

}

colors={

"blue"

"black"

"null"

"null"

}

}

#leader = {

# name = "Dolores Muwanga"

# class = ruler

# portrait = "human_female_05"

# experience = 1200.0

#}

ruler = {

name = "Dolores Muwanga"

gender = female

portrait = "human_female_05"

texture = 0

hair = 1

clothes = 0

}

}

 name = "*****" が帝国の参照名で、prescripted_l_english.ymlの中身ではこの参照名順に紹介文が並んでいる。

EMPIRE_DESIGN_humans1:0 "United Nations of Earth"

EMPIRE_DESIGN_humans1_desc:0 "The myriad Human nations that constitute their interstellar government are disparate, yet united in purpose. These bipedal mammalians have developed a society that encourages and even thrives on individual freedoms and cultural differences - as a result, Humans tend to integrate well with alien populations.\n\nDespite this, they have strong martial traditions (produced by millennia of intermittent warfare on their homeworld) and their sometimes aggressive and unpredictable nature should not be underestimated."

この2つのファイルを自作してMODとして追加すれば、自作帝国が登場するはず・・・

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2016-03-19 (Sat) 経過1764 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

[RPG]常夜国騎士譚RPG ドラクルージュ

 最近、勢いのあるインコグ・ラボさんの新作。

 真祖吸血鬼が太陽を撃破した後、永遠の紅い月夜に閉ざされた世界を貴族として統治するヴァンパイアロードたちの愛憎劇をやるようです。

 公式ブログ:http://dracurouge.tumblr.com/

 斜め読み中。

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