またまたトランス
猫の折り込みでこんなの発見、息を呑むわたし。
トランス
【作・演出】鴻上尚史
【出演】youth ver:高橋一生/すほうれいこ/瀬川亮 elder ver:松本紀保/みのすけ/猪野学
2005年11月8日(火)〜11月27日(日) 紀伊國屋ホール
一般発売開始:2005年10月1日(土)
今秋、鴻上尚史自身による9年ぶりの新演出で、20代の俳優三人による「TRANS youth ver.」、30代の俳優三人による「TRANS elder ver.」2バージョン連続公演!
http://www.thirdstage.com/knet/trans2005/index.html
ぎゃあー。
またやるんか。またトランスをやるんか。そ、それにしても一生くんだ。そしてみのすけさんだ。お松のお姉ちゃんはどうなんだ。知らない役者さんもいる。どうなんだろう。でも、わたしが死ぬほど魂を揺さぶられたトランスを、9年の時を経て再び体験できる。少しこわいけれど、今という時代に鴻上さんがどんなトランスを創り上げるのか、やっぱり見ておかなければと思う。
LAST SHOW
LAST SHOW@パルコ劇場
【作・演出】長塚圭史
【出演】風間杜夫/永作博美/北村有起哉/中山祐一朗/市川しんぺー/古田新太
土曜日、猫の開演前。隣に座っていた女性二人連れが、エドモンドのフライヤーを見ながらこんな話をしていた。
「これ見に行きたいんだよねー。八嶋マサト*1出てるし、小泉今日子も」「キョンキョンまた活動してるんだー」「でもさあ、この長塚圭史って人。この人がダメなんだよ私」「誰?」「ほら、長塚京三の息子」「あー!」「前見に行ったらさ、腹が立つくらいつまんなくて。しかも翻訳劇でしょー」
言いしれぬ苛立ちを覚えながら開演までを過ごした。別に人の嗜好にケチをつけるつもりなんてこれっぽっちもないけど。演劇というジャンルがずいぶんと一般化してきたんだなあ、そんなことを考えていた。わたしが大学生のころ、社会人になりたてのころ、周りにはお芝居を観る人なんかひとりもいなかったから。時代が変わって演劇が変わって、客席も次第にお茶の間に近づいてきた。姿勢をぐだっと崩してリラックスしきって観る人、飴だがガムだかの包みを音を立てて平気で開ける人、そういう人に遭遇するたび、わたしはなんだか悲しい気分になる。腹は立たない。ただ、悲しい気持ちになる。
話がそれました。東京楽日、ラストショウ。
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