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こばしり このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-22

大人買い

| 16:51 | 大人買いを含むブックマーク

ひさしぶりに友達のMちゃんと会って、いろんな話をした。わたしが今どんな状態なのか、どうしてこうなってしまったのか、つたない言葉で全部伝えた。あいづちの端々からわたしを親身に思ってくれていることが伝わってきて、とても救われた気分になった。読書家のMちゃんに「なんかおもしろい本読みたいなあ…」とつぶやいたら、「本屋行こう!大人買いしよう!」と言われ、23時までやってる啓文堂に「都会っていいね!眠らない街だね!」などと妙なテンションで突入した。

あのときも、自分の物語からなんとか逃れたくて他人の物語に熱中した。今は落ち着いてきたけれど、やはり時たまフィクションの世界に救いを求めてしまう。それが期せずして自分とだぶってしまうとしても、少しでも遠くに行きたいという気持ちは変わらなかった。

「そういえば加藤千恵が小説を書いたよ」と、彼女はいつの間にかどこかの書棚から1冊抜き出してわたしに差し出してくれた。

ハニー ビター ハニー (集英社文庫)

ハニー ビター ハニー (集英社文庫)

ついこないだ高校生歌人としてセンセーショナルなデビューを果たしたと思っていたのに、もう27歳だって。そりゃあわたしも年を取るわけだよ。わたしは彼女のみずみずしく甘く、そして少し残酷な短歌が大好きだったから、いつもは苦手な恋愛の短編集でもむさぼるように読んだ。ざくざく刺さるように痛く、なんどもわたしの気持ちはあちら側の世界に潜り込んでしまったけれど、ほんとうに面白かった。この人の感性はほんとうに信頼できると、なぜかそんな偉そうなことを思ってしまった。

今は読んだ人みんな大絶賛のこれを読んでいる。

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

評判に違わずちょうおもしろい。わたしこの人とタメなのだけど、直木賞を獲ったときはなんとも思わなかったのに、本屋に積まれていたこれ↓

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

の帯を宮崎駿が書いてるのを見たとき、烈火のごとく怒りがこみ上げてきた。ちょうくやしい!別に同じ土俵にちっとも立ててないけど、このくやしさはいったいなんなのかしら!ハンカチきーっ!!

よく見れば版元が徳間書店なのでむべなるかなと今はちょっと冷静な気持ちでいるけれども、でもやっぱり駿は別ではないか。反則だよそんなの。いいな。わたしも書いてほしいな(著作がありません

Mちゃんはいろいろおすすめを教えてくれる。わたしは話題になっている本も全然読んでおらず、自分の読書量の低下を嘆くばかりだったので、調子に乗ってたくさん買ってしまった。

八月の路上に捨てる

八月の路上に捨てる

きいろいゾウ (小学館文庫)

きいろいゾウ (小学館文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

ちなみにいちばん落ちていた時期に、わたしはこれを読んでいた。

真鶴 (文春文庫)

真鶴 (文春文庫)

静かにねじれていく世界がとても心地よくて、冷たい水にたゆたうように最後までごくごくと読んだ。

本はいいな。どんどん読むぞ。昔読んだ日本文学とかも読み返したい。逃げ込むためじゃない、新しい扉を開くために。

2010-01-20

タイムマシン

| 15:15 | タイムマシンを含むブックマーク

まだ、志村のことを考えている。

考えても考えても、フジがだいすきだったあの子みたいに事実を受け入れたくなくてCDもDVDも雑誌も全部遠ざけてしまうでもなく、むしろ昔より積極的に音源を聴くようになり、繰り返し繰り返しもうこの声の主はいないんだと思いこもうとしても、

ぜんぜん信じられない。

わからないんだ。ニコ動でものすごい数の追悼コメントを読んでも、志村會の詳細が発表されても、だって志村の声はこんな近くに聞こえてくる。

ミッシェルのアベのときは、もっと皮膚に刺さるような悲しみがあった。でもわたしは志村の訃報を知ってから、一度も涙を流せないでいる。茜色の夕日を聴いても、ぜんぜんぐっとこない。ただ志村の声だ、わたしの大好きな顔の、いっつもヘンタイなことばっか言ってた、あの志村の歌声だとしか感じられない。

デビュー前にQUEで見た、farmstayアサウチがつっぱりハイスクールロックンロールをがんがんに歌う後ろで、微笑みながら手拍子をしていたあの女の子みたいな面影を思い出しても、ああ可愛かったなあとにやけてしまうだけで。

けれど。

最後のアルバムがこんなタイトルなんて、と、仕事しながらクロニクル聴いてたら、タイムマシンで急に来た。

欲を言えば 欲を言えば

君の声が聴きたいんだ

ああ、もう新しい歌を歌う志村の声は聴けないんだ。

しんとした悲しみは感じるけれど、でもその先に響かない。悲しみの余韻が続かない。だって、もういないなんて信じられないから。

人間失格という映画で中原中也を森田ゴウがやるけれども、わたしはどうしても志村に演じてもらいたかった。あんなに生き写しみたいに似てる人は他に知らない。しかも中也よりわずかに若くして死ぬなんて。薄命にもほどがあるっていうんだよ。

大きな声で 歌えば届くかと

出来るだけ 歌うよ

きっと来年も再来年もちっとも実感が湧かないまま、

遠くから新しい歌が響いてこないかと、わたしはずっと耳を澄まして待ってしまうよ。

CHRONICLE(DVD付)

CHRONICLE(DVD付)

2010-01-06

しんねん

| 21:42 | しんねんを含むブックマーク

もう松の内もとっくに開けてしまいましたが、みなさまあけましておめでとうございます。

昨日から会社がはじまりました。渋谷の新しいオフィスはとても会社会社しているビルで、でっかいモノリスみたいで、新築なのでピカピカで、エレベーターが何基もあって、とても入るのに躊躇してしまう立派なところでした。こんなにまで会社然としているところに勤めたことがいまだかつてなく、オフィスが異様に明るいためなんだか落ち着かないので、癒しを求めて家から神様を連れてきました。

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壁紙も威圧的なハシビロ公から癒し系の教祖的存在であるカピバラさんに変えてみました。空腹に耐えかねて19時までやってるロビーのコンビニで買ったわびしい夕食を添えてみたらなんだかお供え物みたいになってしまいました。

仕事が終わりません。まだ会社にいます。でも今はなんだか仕事してるほうが余計なこと考えずに済むので楽だったりします。この時間になってもほとんどスタッフが残ってるからさみしくないしな。

今いちばんしたいことは携帯を買い換えることなんですけど、欲しい携帯がひとつもないのです。どうしたらいいんでしょう。デザインはエーユーがいちばんましなんだけど、キャリア替えるのめんどくさいしなー。おまえCMのせいでエーユーにしただろーって言われるしなー。まあいいんですけど言われても。

さっきからひっきりなしに「囚人のジレンマ」という言葉が脳裏をよぎるんですけど、たぶんそういう意味じゃないと思います。

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