Blu - Noyork!


遂 に 出 た。Bluのソロデビューアルバムは恐らくここ数年最も待たれていたヒップポップアルバムの一つだったもんね。かくてその内容はというと、大きく前半と後半に分けられてそれらで音楽スタイルが全然違う、やっぱり一筋縄ではいかないアルバムですね。前半はFlying LotusDaedelus、Sa-RaなどLAのスターを迎えた結果の、エクスペリメンタルでアブストラクトなエレクトロニックビート。ものすごいアップテンポな曲もあり、それに乗るBluのスピーディーなフロウも斬新。後半はこれまでのBluの作風な、ムードたっぷりなサウンドでロウなヒップホップビート。どちらもBluの才気を感じさせるという点では緊密度はとても高い。が、ひとつのアルバムの雰囲気を重視すれば、2つに分けるかどっちかに集中したほうが良かったんじゃないかなという気もちょっと。これだけ多作でどの作品も秀でてる人に対して注文付けすぎかな?。自分のソロがこれで、ExileとかTaraachとかとのコラボアルバムの方がまとまりがあった気もするのは、ある意味素直じゃない「カインド・オブ・Blu」って感じは出てるか。まあいちばん「なぬ?」と思ったのはU-Godがフィーチャーされてることですけど。不思議な組み合わせ!。
Blu - My Sunshine (feat. Nia Andrews)

アルバム後半はこんな感じ。このフィーリング!。


Blu - Everything OK (feat. Jack Davey)

アルバム前半はこう。どっちも女性ヴォーカルフィーチャーしてのこんな違い。



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Blu - Open (2011)


なんと「Noyork!」とほぼ同時にまたアルバム出てます。こちらは昨年「Open(theInstrumentalLP) 」としてリリースされたアルバムにラップ&ヴォーカルを乗っけたもので、プロデュースは全曲GODleeBarnesことBlu!。しかしラップは2曲のみで、あとはほとんど初耳なニューカマーをフィーチャーしてる。これ全曲Bluがラップしてたらそれこそソロデビューっぽい感じしたかも。ただフィーチャーされてる連中(Noyorkにも参加してる者もいる)も中々聴きドコロある。新人のフックアップに関しても才能あるんだな、Blu。
Blu - Steel Remains (Raw)



...これらを加えると今年オリジナルアルバム4作出してるBlu。一番好きなの「Her Favorite Colo(u)r」かもかな。