plus A’s Hints & Tips - アロマセラピストの覚え書き

2009-07-30

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【1】中医学とは?

伝統中国医学(Traditional Chinese Medicine)のことで、中国3千年の歴史に培われた伝統医学です。

日本にも古い時代に伝わり、江戸時代以降は独自に発展しました。 現在でも鍼灸、漢方薬は私達の身近にありますね。

中医学は現代医学(西洋医学)とは考え方が大きく違いますが、伝統医学と現代医学とはお互いに補い合う存在で、特に伝統医学を知ることはセルフケア(昔ながらの言葉でいえば「養生」)にとても役立ちます。

特に中医学で注目すべき点は心と体を分けて考えずに密接に関わりあっていると考えるところや、あらゆるバランスの乱れが病気につながると考えるところです。

また植物の恵みを用いるアロマセラピーでは、エッセンシャルオイルの原料となる植物の性質を理解する時にも中医学的視点(陰陽・五行論)が役に立ちます。


【2】「気」とは何?

「気」とは中医学において万物の基本となるものです。

人体についていうと、体をつくる「物質」(細胞のような)でもあり、体を正常に働かせる「エネルギー」(活動源)でもあります。 「気」は新鮮な空気や、滋養のある食べ物をもとに体内でつくられるほか、生まれたときに親からも受け継いでいます。


【3】「陰陽・五行論」とは何?

万物は陰と陽の相反する二つの要素に分かれ、常にバランスは変化しながらも調和している、という考え方です。

また万物は木・火・土・金・水の自然界に存在する5つの要素に分類され、お互いを生み出したり、コントロールしあったりしてバランスを保ってる、という考え方です。


【4】人の体はどうなっているの?

五臓(肝・心・脾・肺・腎)、五腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱)の内臓があります。  また体を正常にはたらかせるのは「気」の他に、体を養う「血」(けつ)、体を潤す「津液」(しんえき)です。

*中医学の臓器の名称は同じ名前の現代医学の臓器と働きが似ていますが、大きく違うこともあります。 また「血」は血液のようなもの、「津液」はリンパ液、汗などのようなもの、と理解することもできます。

また「精」(せい、人の「生命力」そのもの)が「腎」に宿り、「神」(しん、人の意識や思考を司る)が「心」に宿っていると考えます。


【5】なぜ病気になるの?

中医学では人の内と外の要因から病気になると考えます。

外側の要因は気候です。 季節の変わり目や、本来の時期にそぐわない異常気象に体がうまく対応できないと病気をまねきます。

内側の要因は感情です。 人に様々な感情があるのは当然ですが、ある一つの感情にとらわれてしまうと臓器の働きに影響を及ぼし病気をまねきます。

また生活の不摂生(食の乱れ、働きすぎなど)、慢性病や外傷なども病気をまねく要因です。


【6】病気の診断は?

様々な方法で心身の状態を探り、病気の原因がどこにあるか見極めます。 

患者の外見を観察する(顔色、舌など)、声・呼吸音を聞いたり匂いを嗅ぐ、体を触る(脈、お腹)、症状、過去の病歴、生活習慣など様々な質問をするなどします。

このようにして得た情報を元に病気を診断して治療方法を決めます。


【おまけ】私の中医学との出会い

アロマセラピースクールでトリートメントの実技を習っていた時、ツボを圧迫する手技がありました。

その後、中医学の理論を少しだけ学ぶ機会があり、ツボや経絡の背景にある基本的な中医学の思想を知りました。

そこからまた時間を経て、イギリスでアロマセラピーを学んでいる時に、中医学の基礎理論(陰陽・五行論)を叩き込まれました。 いま思うと、英語で勉強したおかげで、かえって理解しやすかったのかもしれません。(表現がシンプルになるというか、漢字に惑わされないというか...)

以前に漢方薬の治療を受けていたこともあり、最初は東洋医学=体質改善というイメージでしたが、それだけにとどまらない魅力に気付いて勉強を続け、今では太極拳の面白さにもはまっています。