チープ漆塗り入門

私のブログを見て「漆塗りをはじめよう!」という人はいないと思うけど、漆塗りに何が必要なのかを紹介しておきます。


まずは漆。

とりあえず2種類。生漆と呂色漆(黒呂色漆)があればいいでしょう。
生漆は整形や接着。呂色漆は塗装に使います。

写真はチューブ入りの生漆。中国製で90グラム1300円くらい。黒呂色漆はその倍くらいの値段。
「国産漆は幾らですか?」と聞くと、目が飛び出そうな価格を教えてもらえます。
私は専門店で買う様になりましたが、ハンズとかでも買えます。

なお下の汚い板は100円ショップで買ったまな板の成れの果て。漆を練るのに使います。本当はガラス板とかの方がいいです。


漆を塗る筆。

本来、漆塗りは人毛の刷毛を使いますが、高価だし手入れが大変だしで私は使っていません。
100円ショップの3本〜4本入りのナイロン筆を使い捨てにしています。手入れ不要で簡単よ。

でも、筆より使用頻度が高いのはキッチンペーパー。
折り畳んで刷毛代りにしたり、拭き取ったりに大活躍します。

下の新聞紙は、膝にかぶせてかぶれ防止。


とっても重要なかぶれない対策。

左はニトリル製手袋。パウダーフリーで100枚2200円。1枚22円。
右はビニール手袋。100円で80枚。1枚1.2円くらい。

普段はビニール手袋を2枚重ねで使用。
一枚だとまずやぶれて漆が手に付きます。
研く時はニトリルを使用。
もちろん使い捨て。

パウダー付のニトリル手袋は100円ショップでも入手可能。
仕上げの時はパウダー付きはやめた方がいいでしょうね。


漆を乾かす風呂の代りの大きめのタッパー。

漆は高温多湿で化学反応を起こして乾く(固まる)のですが、冬は温度が足りないので私は熱帯魚用のフィルムヒーターを敷いています。

中に入っているのはただの板に漆を塗ったもの。蒔絵練習用に作っています。


あとこの他に、写真はないけど地付けに使う「とのこ」や、麦漆に使う「小麦粉」、乾漆の芯材である麻の布、漆を練るへら代りのスクレーパー、研磨に使う各種サンドペーパーなんかを使ってます。


漆はさすがにハンズなんかで買わないといけませんが、割と100円ショップでなんとかなる道具が多いです。


こんな簡単な設備で漆塗りは始められます。
やってみたい方はどーぞ。

#冬は温度も湿度も足りなくて結構大変かもしんないけど。