利休真流茶の會圖式8 腰掛の圖
炭手前が終わったら中立。
腰掛へ移動である。
客腰掛へ參りすぐ厠へ行きてのち休ミゐる
さて迎受てより厠へ行人有るも多はあしゝ
是主の都合もあり湯相もあるゆへよく/\心得べきものなり
中立で腰掛についたら、まずトイレへ行け、というだけの部分。
昭和13年の官休庵のラジオ講座「茶の湯講座」では、銅鑼聞いてからトイレ、なので大きな相違がある。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20130614
流儀の違いなのか時代の違いなのか。
トイレも混むかもしれない以上、常識的には先に行った方が良い気はするが、先にトイレに行くと銅鑼を聞き逃すかも、というのが問題なんだろうか。
かなりのリラックス感。
ここで客の姿が判るが、正客は長着の上に十徳を羽織っている。
次客以降は袴を履いているので十徳ではなく羽織。熨斗台の絵では背中に紋があったので一つ紋である。
茶室に羽織着たまま入ってたと解せる描写なんだが、昔はそういうものだったのだろうか。