USBメモリからXenServerをインストールしてみる

先日 XenDomU として FreeBSD を入れようと思ったものの、pmap_init で panic で落ちる問題はさっぱり。

そんな訳で現実逃避として XenServer をインストールしてみた。

インストール用の USB メモリを作る

何時買ったのかさっぱり思い出せない適当な 4GB の USB メモリからインストールしてみます。
自宅内のインストールサーバが停止中なので、わざわざ CD-R 焼くのは面倒だし、かなり地球に優しいエコじゃん. Jumping Now ってことで。

やることは

  • FAT32 でフォーマット
  • ISO イメージから必要なファイルをコピー
  • syslinux でブートローダを突っ込む

これだけ。ね、簡単でしょう?

FAT32 で USB メモリをフォーマットする

Windows 環境でやるなら HP USB Disk Storage Format Tool あたりで。
hp.com のどこにあるのかは分からなかったので詳細はググってください。

XenServer の ISO から USB メモリにコピー

Citrix のサイトから XenServer 無償版をダウンロードします。
http://www.citrix.co.jp/products/xenserver/download.html

ISO イメージをマウントできる適当なツール(DAEMON Tools Light)で、ISO の中身をそのまま USB メモリにコピーします。(すべてコピーする必要はないのですが、別に容量が足らないわけではないので)

次に USB メモリにコピーしたディレクトリとファイルをリネームする必要があります。isolinux から syslinux に変更します。
(例として G ドライブに USB メモリがささっている場合)

コマンドプロンプトでの例

 C:\Users\popopo>g:
 G:\>move isolinux\isolinux.cfg isolinux\syslinux.cfg
        1 個のファイルを移動しました。

 G:\>move isolinux syslinux
        1 個のディレクトリを移動しました。
syslinux でブートローダをインストールする

下記 URL から適当にダウンロードします。
http://www.kernel.org/pub/linux/utils/boot/syslinux/

アーカイブを展開後、コマンドプロンプトから

 D:\Download\syslinux-4.04> cp mboot\mboot.c32 g:\syslinux
 D:\Download\syslinux-4.04> cd win64
 D:\Download\syslinux-4.04\win64> syslinux64.exe -am g:

として、必要なファイルを差し替えたのちブートローダを仕込みます。

mboot\mboot.c32 を USB メモリにコピーするのは、ISO 側の syslinux が Ver.3だから(多分)
このファイルを差し替えてやらないと、ローダで延々とエラー吐かれる。
(vesamenu.c32 も差し替えないと駄目なような…)

USB メモリを差してインストール

BIOS で BOOT メニューを出して起動デバイスをしています。ウチの環境では USB-HDD としました。
XenServer のインストールは割愛。

おまけ:1台の XenServer でなんとかする

仮想マシンを構築しようとしたものの、どうも ISO イメージは外部のストレージに置くことが前提、みたいな…
NFS サーバ作るのめんどい、samba サーバ作るのめんどいし、Windowsの共有フォルダがうまく動かない、ぐぬぬ

ググったら下記のサイトが参考になりました。
http://www.noop.tk/index.php?XenServer

/home/iso に各 ISO イメージを格納する場合

# mkdir /home/iso
# xe sr-create name-label="local iso" type=iso device-config:location=/home/iso device-config:legacy_mode=true content-type=iso
fa54baf1-5ed0-e68a-873f-ed5257cce42d 

おまけ:XenCenter 感想

起動が遅い(小学生並の感想)
これはハードウェアスペックに関係なく、サーバ自体の起動がやや遅いです(*BSDに比べて)

似たような製品の VMWare ESX に比べると対応しているデバイスドライバの数は多く、ハードウェア的な制限が低いのが利点、ぐらい。

XenServer の HCL。
http://hcl.xensource.com/