表裏。

ロビン・ウィリアムズが亡くなりました。自殺と言われています。

ショックを受けたけど、どこかで、そうなりそうな部分を感じていた、というのが本音。
そんな目を、していた。

だけど、彼の役は、いつも、本当に生きること、を語っていたと思うから。本当に残念でならない。

私を含め、死を考えずに、順風満帆な人生など、あり得ない。
年齢を重ねれば重ねるほど、危うさは大きくなる一方。

そして、今、私を生かしているものは、10年後、20年後、30年後、40年後、死を迎える頃の、自分に対する興味。

この数年、充実しながらも、いつ死んでもいいと思ったり、死ねたらどんなに楽だろうと思わない日はなかった。
そうした時期を含めて、年を重ねるごとの変化にとてつもなく興味があり、それを芝居に還元したいという想いは大きくなる一方で。
だから、やっぱり私は生きていたい、と思い、それは私に芝居があるがゆえ。


こういうのを、しーん、と見るのが好き。
いや、心が、しーん、とするから好きなのか。

芝居では、さんざん人間のワサワサしたものを見つめる。だけど表現する時に、己のワサワサした心が残っていると、決して表現する段階には行けない。

人間のワサワサ、業のようなものも、とてつもなく愛おしく、それらを超越したシーンした境地に、とてつもなく憧れる。
でも、別のことじゃなく、表裏一体だと、たぶん思ってるんだと思う。

もし、仏陀が悩み多くない人なら、悟りなどひらけたわけがないもの。