2005-05-29 YS-11 出雲に舞い戻る
早々と寝てしまったらしい。一度携帯電話で目が覚めてもう一度寝て起きると7時過ぎ。何時間寝たものやらさっぱりである。今日は14時50分の飛行機に乗る、それまでは元京王5000系を眺めていこうかと思っている。時間には余裕があるから慌てて動くわけでもなく、緩々と支度をして9時過ぎにチェックアウト。
路面電車で郊外線の車庫がある古町に出る。車庫にならぶ5000系。みんな貫通路を向けているのはご愛嬌。多客時3両、閑散時2両だとかで余分な1両が残されているのかもしれない。郊外電車は15分毎にやって来る。路面電車は10分毎にすれ違う。それだけ撮影チャンスがあるわけで忙しいけど楽しい。
そんな中に珍客登場、坊ちゃん列車。蒸気機関車に似せたディーゼル機関車が客車を引くまがい物だけど実際に目の前で見てみるとこれがなかなか面白そうだったりする。古町で折り返して道後温泉までゆくのだけどどうやって向きを変えるのかと見ていたら、客車を残して機関車のみが車庫に引き込み、どういうからくりだか分からないけど線路上で180度ターン。客車は係員の手に曳かれて車庫に引き上げられた。何か補助動力のようなものは付いているらしい。
まがい物だと思って特に関心は無かったのだけど、目の前で見ていると無性に乗りたくなる。今度は10:41に道後温泉へと向かう便がある。これに乗ることにしよう。古町→150円と言う郊外線の切符を持っていたけどまぁいいや。出発準備を終えた坊ちゃん列車は10分毎の路面電車の隙の縫って古町のホームに入ってくる。乗客は自分のほかに二人。全部で三人。そんな人数で大丈夫かな?乗る前に切符を購入。折角なので路面電車の1日券とセットになったものを購入。\500、元は取れないかも知れないけど、まぁいいや。
木製のロングシートにちょこんと腰を掛けるとオープンデッキとの間のドアが閉められた。ゴトゴトゴトと動き出す。暴れだすの方が正しいかな。二輪車だし、乗り心地はたかが知れてる。木枠の小さな窓の外を松山の街が流れる。路面電車なのに通過駅があるのはちょっとだけ不思議な気になる。「汽車」は郊外線と交差すると松山城の堀端を進む。繁華街が流れる。時折デッキの外に居る車掌さんが肉声で観光アナウンスをしてくれるけど良く聞き取れない。単車の刻むリズムがそれ以上に賑やかなもので。汽車は道後温泉に到着。一度引き上げ線へ。そこで向きを変えて、なぜか駅前に延びる引込み線に入って小休止した。
思いがけず観光地に来てしまった。観光のオフシーズンではあるけれど名高い温泉地の玄関は本当に賑やかだ。何故だか羽織袴のお姉さんが二人。おっさんも明治スタイル。記念写真に引っ張りだこ。背景はさっき走って来た坊ちゃん列車。どうやら列車自体が見世物になっている様子。折角なので一枚撮らせてもらう。しばらく記念写真の背景として活躍した坊ちゃん列車は今度は満員の乗客を乗せて松山市駅へと向かう。
さて、そろそろ戻ることにして松山市駅ゆきの電車に乗車。低床車が来た。いわゆるリトルダンサーという奴。「小っちゃな踊り子さん」ってどういう意味だろうと思っていたのだけど、ダンサーじゃ無くてダンサなんだよと言われたことがある。つまり「リトル段差」話として出来すぎなので本当なのかどうかは良く分からない。でも実車で見るとほんと「リトル段差」だ。
松山市駅に来てしまったが松山市からでは先ほど古町で買った切符は使えない。結局何となくうどんの昼食を済ませて路面電車で大手町へ向かう。路面電車と郊外電車の平面交差、ありきたりだけどここでもう一目京王車をと思う。昨日滑走路脇であった人とばったり。メインは鉄だって聞いていたけど、実は仕事で松山に来ているのだとか。
2度の交換を眺めて空港へ向かう。まずはチェックイン。うっかり乗継ありで予約を取ってしまったためにウェブチェックインが出来ない。仕方ないのでカウンタで座席指定。後方窓側をなんとかゲット。展望デッキに出てみる。基本的に逆光だけど今の季節、太陽がたかいせいか割としっかり日が廻っている。これなら展望デッキからでも撮れそうだ。今日のスポットは昨日よりも賑やかでその主犯は昨日は居なかったJTAのB737だ。B737、B767、Dash-8-400、A321。そこにSaab340Bもやって来る。
1機また1機と消えた後にYS-11がやって来る。昨日と同じJA8768だ。例によって降りてきた乗客がカメラの砲列を浴びせかける。あくまで運用の都合で復活運航のつもりはないのだろうけど、昨日といい今日といい立派な搭乗率で、これに味をしめてあちこちで復活運航、なんて事になりそうな気もする。それでも構わないけど、ついてゆけるかな?
■JN2314 JA8768 MYJ→ITM
あまり撮影に夢中になりすぎて乗り遅れて迷惑を掛けるのも嫌なので切り上げて搭乗口へ。割とギリギリかと思ったけどまだ搭乗は始まっていない。14時40分過ぎになると言う。多少時間がある。ラウンジの入口が目の前だ。撮影があるからラウンジはいいやと思っていたけど待合室の椅子にボケっと座っているよりは思いラウンジに入る。先客は3人。同業かな?そんな雰囲気。滞在5分で退散。まもなく搭乗が始まる。
例によって撮影会。地上レベルでは中々撮影出来ないし、いい機会なので撮らせてもらう。まぁ出発を遅らせる事の無いように遠慮がちにだけど。今日は満席とのこと。隣にも乗客が居る。案内通りにすっかり席が埋まる。案内が入る。伊丹までの所要時間は1時間20分とのこと。妙に掛かるなと思う。14:50、Door close。まもなくプロペラが一つそしてもう一つ廻り始める。並行してエマージェンシーデモ。14:54、一際高いターボプロップサウンドを響かせて滑走路へと動き始める。昨日歩いた空港脇の道路が眼に入る。公園の遊具の上に撮影者が見える。今日は誘導路中ほどから滑走路へ。滑走路の真ん中で機体は一呼吸置く。自分は姿勢を正す。その次の瞬間、うんと背中を押される。力強い疾走。そしてゆるりと浮かび上がる。Takeoff 14:55 RWy32。瀬戸内海へと躍り出る。
青い海の上を飛ぶ。時折船や島が見える。ベルト着用サインが消えた。15:03。案外早く消えた。今日は安定飛行なのかな。飛行状況の案内が入った。高度3,400m、対地速度415km/h。伊丹への到着は16:10を予定しているとのこと。伊丹の天候ははれ、気温は29℃。もう夏も近いなと思う。
陸地に差し掛かる。大きな街だ。空港まである。どうやら広島らしい。15:07。なぜ広島なのだろう。ちょっと不思議な気がする。機体は内陸へと入ってゆく。盆地に街が広がる。さてどこだろう。頭の中には三次という選択肢が浮かび上がる。でも何で三次なのだろう。何か変だ。遠くには海が見えるような気もする。左側に海という事は日本海?、まさかと思う。霞の中なので本当に海なのかどうかは分からない。そのうち瀬戸内海へと戻る。ちょっと大きな川が街中をうねり、海へと注いでいる。三原かなぁ。時計を見ると15:16だ。今度は海の上をゆく。さっきの街は本当に三次だったのかなぁ。東広島の見間違いじゃないかなぁ。眼下に見える川、江の川だよなぁ。良く分からない。飛行機は今度は瀬戸内を飛んでゆく。
絵葉書の件を聞いてみる、やはり積んでいないそうな。う〜ん、4月に貰ったのが最後になったか。別デザインを期待したいけどどうかなぁ。工業地帯が見えてきて案内が入る。右手に瀬戸大橋が見えております。左側の工業地帯は水島かぁ。15:29のこと。今度は機体、内陸へと差し掛かってゆく。岡山の街が見えてきた。15:33。瀬戸内の沿岸を飛び続けているようだ。山陽新幹線の高架が見えて吉井川を越す。今度は右旋回。機体自体は海へ出たのかもしれない。左側の窓に奥深い湾とちょっとした工業地帯。相生かなと思う。まもなくベルト着用サインが点くという案内が流れた。15:40。新日鉄の工場を眺め、姫路城を遠くに凝らした15:44、ベルト着用サインが点灯する。
早速揺れ、15:46。もう一度揺れ15:48。揺れますなぁ、と思っていると何時もの「生憎気流が悪く揺れております。揺れておりましても安全な飛行には差し支えございません」と言うアナウンス。なおも揺れが続く。15:59、生駒山上空に差し掛かった。RWy32だなぁと思う。大阪市街へ。大阪城が見えてきて大揺れ。目茶苦茶揺れる。3月のベルト着用サイン点きっぱで奄美までよりも揺れる。宮原操車場が揺れて、じゃなかった見えて揺れる。なんか進入路が微妙に違うな。左に逸れている様だ。高度も高い。大揺れに揺れながら福知山線の事故現場を眺める、16:05。こりゃランウェイチェンジだね。右旋回していってようやくTouch down 16:09。RWy14L。
■JN2353 JA8768 ITM→IZO
引き続きJA8768と付き合う、出雲まで。同じ機材だから搭乗口も今着いたばかりの24番A搭乗口から。搭乗口付近の待合室には結構な人数のお客さん。引き続き満席かな。松山からの便で見たような人も数人。ヲタの考える事は同じらしい。到着が遅れたので当然搭乗も遅れる。すぐ目の前で準備が進んでいる。16時半の搭乗開始と放送。実際の搭乗は16:35となる。同じアテンダントさんに迎えられる。
数列前の乗客がアテンダントさんを叱り付けている。何を言っているの聞き取れないがアテンダントさんが言っている事は聞こえてくる。どうやら出発遅れを起こっているらしい。アテンダントさんによると前の便(つまり松山→伊丹の便)が雲を避けながらジグザグに飛んだため遅れたのだそうな。松山→広島→三次→三原と見えたのはそのためだったのか。しかしアテンダントさんを捕まえて怒鳴り飛ばしてもどうしようもなかろうに。安全確認が遅れてさらに出発が遅れるだけだよなぁ。
再び、恐らくは本日三度目となる満席の客を乗せて、JA8768は出雲へと向かう。16:43、Door close。出雲までは1時間5分のフライトとの事。同じアテンダントさんがエマージェンシーデモを行うのを遠くに眺めているとプロペラが廻りだしTaixingを始める。16:47。今度もRWy14Lだ。夕陽を一杯に浴びる中、たくさんのギャラリーに見送られる。滑走路端、鈴なりである。ぱっと見た感じ50〜100人。ひときわ高く鳴り響くダートサウンドを残しYS-11は伊丹を飛び立つ。16:49。一旦南へと向かい、淀川を眺めながら右旋回。さきほど着陸時にも見えた尼崎が今度は機体右側に見えて六甲山を越えてゆくと地上は雲に隠れた。
軽く揺れる。先ほどのゆれが再び、と覚悟していたけど今度はさほど揺れないうちに雲の上に出る。とは言え何時揺れても不思議は無いらしくベルト着用サインは点いたままだ。飛行状況の案内が先に入る。まずは出発が遅れたことへのお詫び。そして巡航高度3,700m、対地速度470km/hで出雲到着予定は17:45、出雲空港の天候は晴で気温は20℃と一通りの情報がもたらされる。17:20、ようやくベルト着用サインが消灯する。キャンディーのサービスが始める。そのとたんまた揺れが来る。アテンダントさんは席に捕まりながらの客室巡回。さすがにすぐに引っ込んだ。
雲が切れてくる。中国山地に差し掛かっているけど、馴染みも無いしどこなのかさっぱり分からない。17:29、高速道路が見えた。鳥取自動車道?が山並みを縫うのが分かる。17:32、ベルト着用サイン点灯。大山が霞む。雲が出てくるけど今度は揺れない。何時の間にか雲の下に出ていた。宍道湖が広がる。手前の線路に列車が走る。山陰線だろう。17:41、間もなく着陸の案内が入る、宍道湖を横断すると右旋回。田んぼやら何やらがみるみる近づいてくる。17:45、Touch down RWy07。滑走路端までいったんTaixingしたのちUターン、スポットへと向かう。17:48、Spot in。
ドアが開き、降機する。振り返ると夕陽を一杯に浴びたJA8768が赤く染まっている。美しい。折り返しは在り来たりだけど展望デッキから撮影してみた。LXに300mmを付けてモータードライブ全開、滑走路端から離陸するまででフィルム1本使ってもうた。どうやら松山から一緒だったらしい隣で写真を撮っていた人は慌てて駆け出して行った。まもなく離陸する羽田行きに乗るのだろう。
さてと出雲市の駅まで出なくてはならないが、リムジンバスは既に行ってしまった。到着便はこのあと19:50にあるから2時間弱待てば脚はある。でも出発機の無くなった空港は既に店じまいの様相。時間があるからご飯でもと思っていたけどそんな様子じゃない。やれやれと思う。どうしようかなぁ。どこか一畑電鉄の駅にでも出てみようか。タクシーで平田市まで10分だって。行こうか。
停まっていたタクシーに平田市の駅までと告げて走ってもらう。夕陽に染まった田んぼの中をタクシーは走る。思ったよりは距離がある平田市の駅についたのは19時近く。メーターは\2,390となる。まだ日は残っている。出雲市へ行く電車までは30分ほど時間がある。折角なので駅の周りを1周。元5718Fが居る。8個分散クーラ、ベンチレーダ付。一番好きだったタイプだ。ちょいとジンと来た。
雲州平田と名を改めた平田市を後に出雲市へ向かう。乗った列車は元南海車。本当は京王車に乗りたかったけどこれを逃すと1時間後だし。前乗ったときも南海車だったんだよなぁ。川跡ですれ違った列車は京王車、大社線も京王車だった。う〜ん、がっかり。
今日は出雲市から夜行バスで大阪へ向かう。1年前なら間違いなく急行だいせんを選んだのだろうけど無くなってしまった物は仕方が無い。問題は手元にチケットが無いという事。大阪方面の便は21:40発梅田ゆき、22:25発三宮ゆき、23:00発京都ゆきと3系統ある。本当は梅田ゆきを考えていたのだけどこの時間、バス指定券を売る窓口は閉まっている。みどりの窓口で聞いてみると梅田は扱っておらず三宮なら売れるのだそうな。三宮系統がJRバスの単独運行、梅田系統は一畑や阪急との共同運行という絡みらしいのだけど。結局ちょっと考えて三宮を出してもらった。
バスが来るまで近くで軽く飲み。恐ろしく寂しい駅前だけどちょっと歩くと多少店は開いている。タイミングを見計らい駅前に戻る。バスがやって来る。乗客は自分も含めて3人だけだ。644-9961、三列座席のハイデッカー車。このあと松江でも客扱いがあるとか。松江を過ぎたら好きな所に移っていいですよと言われる。最も松江に到着する前に寝入ってしまう。全く記憶なし。




