京王線恥辱

2006-04-09 KO Rail

ソウルから先ほど帰国です。詳細は後ほど

さて本題

 何時の間にか寝ていた。起きてみると6時半。窓の無い部屋であるが故に夜が明けたのかどうかよく分からない。もう少し寝ていたい気もするけどどうするかな。

 今日の予定はきちんとは決めていない。ただ韓国国鉄に乗ってみたい。手っ取り早いのは韓国国鉄ご自慢のKTXに乗って釜山を往復する事だろうけど、単純往復もつまらない。でも片道をセマウルなりムグンファにすると時間が足りない気もする。

 何となく春川に行こうかなと考えてみる。距離も手ごろだから、午後はソウルに戻ってこれるだろう。そうしよう。春川へ向かう京春線は清涼里からの発着。地下鉄で数駅の筈。時刻表はチェックしてないけど、駅に行けば何とかなるだろ。そう決めたら窓の無いこの部屋を出たくなった。あ、でもNHKニュース、始まってもうた。

 7時半すぎに部屋を出る。廊下真っ暗。このホテル、ちょっと怖いなぁ。エレベータまで辿りつけず階段で下に降りる。「チェックアウト、ブタカムニダ」

ソウル地下鉄

 今居るところから国鉄の清涼里駅へ行くには東大門運動場駅から地下鉄4号線で一駅、東大門駅で1号線に乗り換えとなる。まずは駅へ。券売機と有人窓口があるけど券売機はコインしか使えない。100ウォンと500ウォン硬貨。日本円でいえば10円と50円しか使えないようなもので1000ウォン紙幣からしか持って居ない自分には使えない。仕方ないので有人窓口で切符を購入。

 島式のホームへ降りる。ちょうど電車が入ってきたところだけど、さてどちらの電車にのるのだろう。手元の路線図と電車の行き先表示を交互に眺める。今ドアを閉め行ってしまう所の電車に乗るべき事が分かる。っーか電車、右側通行なんだ。日本と逆なので戸惑う。次の電車は程なくやって来る。磁歪音。インバータ制御なんだ。

 乗換の東大門までは僅か一駅なのですぐにつく。今度乗るのは1号線。乗換、少し距離がある。今度は対向式のホームなので階段の手前でどちらのホームなのか一瞬迷う。清涼里の文字を見つける。左側のホームだ。開通がはやいせいか少し薄暗いホームで待つ事しばし、何か201系を思い出すような雰囲気の電車が入ってくる。乗り込むと「KORail」の文字。これは国鉄車らしい。

清涼里

 清涼里に着いたのは8時過ぎ。案内に従って歩くと地上に出る。出たところが国鉄清涼里駅前のロータリー。なんか空が広いなと感じる。背の高い建物が一つも無いのだ。駅の建屋へと向かうとディーゼルエンジンのくぐもった音が聞こえてくる。汽車の駅だ。

 駅自体は橋上駅。階段を上がると広いコンコース。売店がいくつか目に付き、真ん中にはベンチが並ぶ。リュックを背にしたおじさん、おばさんが目立つ。たとえて言うなら高尾山へ向かう中高年の集団。左手に改札口が並ぶ。出札窓口はどこだろう。奥のほうだ。時刻表は?一応出発案内が出ている。ハングルと英字だけなので地名の韓国語読みが分からないとどれが何処行きなのか良く分からない。列車番号、列車種別、出発時刻、出発ホーム、行き先、到着時刻が表記されているようだ。

 先発列車は8:25で改札中。到着時刻は15:30などとなっていて、ずいぶんと遠くに行く列車のようだ。次発は種別が異なり、到着時刻は10:36となっているから比較的近距離列車なのだろう。先発はセマウル、次発はムグンファと見た。先発は恐らく中央線から東海岸の方へと向かう列車に違いない。次発の1809列車が春川ゆきかな。隅に出ていた路線図と見比べて南春川ゆきらしいと判断する。でも何で南なんだろ。

 運賃表示を確認。南春川まで5,000ウォン。日本円にすると600円だろうか。2時間近く列車に乗る距離の運賃としてはずいぶん安く感じる。さて切符を買わねば。列の途切れた窓口へ。行き先を告げ、指1本。しばらく発券機を叩いて。何か仰る。何を言われたのかよく分からない。良く分からないけど切符が出て来る。何かハングルに大きく丸印が付いている。5,000ウォンかと思ったけど、700ウォン釣りが出てきた。何か変だけど切符らしきものは手に入った。ハングルは分からないが1809、8:50、10:36なんて数字は分かるから目的の列車の切符と分かる。

 切符が手に入ったので次は朝食。売店が幾つか有るので眺めてみる。おでんのような物が串に刺されて煮込まれていたりする。昨夜、東大門でも見かけた食べ物だ。でも値段が良く分からんのでパス。結局、値札の付いてた海苔巻きのパックを買ってみる。日本の太巻きより若干細め。数だけはたくさんあって2,000W

1809列車

 ベンチで朝食をしていると改札が始まる。あちこちにたむろしていた「高尾山おばさん」の集団が大挙して改札を通ってゆく。こちらも食事を済ませると改札へ。地上のホームへと降りてゆく。待っているのはどうやら客車列車。階段の後ろに停まっているのは電源車らしい。前のほうへと数両の客車が停車中。

 清涼里駅

 写真を撮りたいけど撮っていいものかどうか。昔は撮影厳禁なんて聞いた事があるけど。韓国語ガイドを片手に近くにいた鉄道員に聞いてみる。NoProblemらしい。ついでに切符の事も身振り手振りで聞いてみると「Standing」とのこと。やっぱり立席券だったか。

 撮って良い、と言われたので堂々と先頭まで行く。客車は6両、その先頭に立つのはアメリカンタイプのディーゼル機関車。中々、姿が良いようで。間もなく出発時刻となる。どこに立っていれば良いのか?だけど取り合えずデッキにいるか。一番前の客車のデッキへ。このデッキ、片側にしかドアが無いのがちょっと不思議。ドアが閉まる。衝撃も無く静かに列車が動き出す。

 1809列車

 デッキに立つと外が見えにくい。ステップの一番下まで降りると目の前が窓になる、これならいいや。緩々と加速してゆく。隣にさきほど乗ってた地下鉄1号線が現れる。この辺りの雰囲気、上野というより押上だなぁ、なんて思っていると地下鉄と合流。右側を地下鉄の電車がすれ違ってゆく。駅を通過して行く。おや、国鉄は左側通行なのか。

 外を眺めていると車掌が通りかかり注意される。ステップに立っているな、と言われたようだ。客室内、座席の一番後ろのスペースに案内されてここに居なさい、と言われた様子。客室内に居ていいのなら、居させてもらおう。っーかどうやら立席券でも空席があれば座って良いらしい。先ほどまで車内に立ってた人、みんな座っている。

 今度は右左両方見えるようになる。幾つか駅を通過すると速度を落として大きな駅に着く。「城北」とある。地下鉄のホーム、客車列車のホーム、そして貨物列車も居る。青く塗られた無骨な有蓋車、小ぶりなタンク車も連なる。撮りたいなぁと思うけど、貨車の中に混じる戦車を積んだ無蓋車の姿にカメラを取り出すことを躊躇させる。流石に撮るのはまずいだろう。

 城北でたくさんの人が乗って来た。本来の座席の主のようで、今まで座っていた人が立って、代わりに乗り込んできた人が座る。城北を出ると右方向に複線の線路が分かれてゆく。こちらはどうやら単線のようだ。辺りはそろそろ市街地も果てて来て、昨日空港からソウル市内に入る時に眺めたようなくすんだ低山が目立つようになってくる。時折、団地。引込み線が分かれて目隠しが現れる。ちらっと戦車の姿が見える。軍の施設なのだろう。また引込み線。今度は車運車がいる。自動車工場、或いは自動車の積み出し基地。

 車内にて

 列車は幾つか駅を通過する。車内販売のワゴンが廻ってくる。売り子は男性。国鉄職員と同じ制服なので車掌なのかもしれない。ワゴンには飲み物やビール、菓子。もしかしてお弁当?という雰囲気の箱も積んでいる。金谷という駅で対向列車とすれ違う。同じようなディーゼル機関車に電源車と客車6両の列車、立客もちらほら見える。列車は動き出す。概ね60〜70km/hぐらいの速度、出しても80km/hぐらいだと思う。

 大成里と言う駅で再び列車すれ違い。清平、と言う駅で空席が出来た。座らせてもらう。どこかで見た事あるようなリクライニングシートだけど何処なのか思い出せない。日本の14系よりすわり心地はいいけど床に暖房用配管が通っていて足元が窮屈になるのと、テーブルが無いところが減点要素だ。

 韓国国鉄の切符

 到着駅の案内、韓国語、英語、日本語、中国語の4ヶ国語で自動放送が入る。「まもなく○○です。○○でお降りのお客様はお気をつけてお降り下さい。ご乗車ありがとうございました」日本語は流暢だけど、微妙に違和感を感じる内容だったりする。加平という駅に着く。再び列車すれ違い。車内が空いてくる。汀村という渓谷を望む小さな駅で高尾山おばさん達が降りてゆく。観光地なのだろうなぁ。時刻は10:25。清涼里から1時間半が経過している。

 そろそろ南春川に到着する時刻だけど、まだその雰囲気は無い。キロポストが目に付く。82キロポストのようだ。何処が基点なのかは分からないけど、城北の分岐点からだとすると1時間半ほどで80キロ。時速にして60km/hを割る程度でしかない。そんなことを考えていると街が現れる。線路の隣で高架工事なんかもやっている。4ヶ国語で案内が流れて列車到着。みんな揃って降りてゆく。終点、南春川らしい、時刻は10:41だ。

ソウルへ

 冬のソナタのロケ地で有名な春川だけど、ドラマ自体見てないし、観光案内も見当たらないので11:55発の列車で引き返す事にする。まずは切符。

 「チョンニャンニ、ハンジャ、ジュセヨ」清涼里1枚下さいと駅員に言うと「No seat、Standing OK?」と聞かれる。また立席か。まぁいいや。切符を出してもらう。4,300W。清涼里まで立ちっぱなしだと2時間だけど、恐らく混んでくるのは途中からだろう。

 待合室で列車の出発を待つ。テレビが置いてあって放送を流しているのは日本と一緒。ねるとんみたいな番組を流している。字幕はみんなハングルだけど、なぜか「女1」とか「男4」とか、そこだけ漢字。ちょっと不思議。

 再び列車へ。先ほどの列車と別の車両が出発準備中。また先頭に行き、機関士に一言断り写真を撮らせてもらう。

 1814列車

 ガラアキの客車に座る。誰も乗っておらずどこに座ろうか悩んでしまう。どこにしても何れは立たねばならず、少し億劫だ。適当な座席に座る。11:55、出発。さっき来た道を戻る事になる。検札が廻ってくる。立客が座っている場合だけ検札をするようだ。切符を見せると、「シェイシェイ」と言って去ってゆく。あ、中国人と間違いやがった。車内販売も廻ってくる。

 先ほど大量の観光客が下車して行った汀村で多少乗ってくる。まだ座席は空いている。列車の速度は相変わらず60〜70km/hでとろんとしてくる。暫くのまどろみ。

 確か加平の駅に入る時だったか、たくさんの乗車客が見えて、もうダメだなと思い席を立つ。少し寝ている間に乗客が増えていて空席もあるけど通路に座り込んでいるお客さんも見える。デッキに立つ事にしよう。ステップには先客が居て外は見にくいけど仕方が無い。乗客が乗ると座席は満席、通路も一杯になった。大学生らしい部活動らしい集団が目立つ。合宿でもあったのか、試合に出かけるのか。とても賑やかだ。デッキやら通路に座り込んで談笑している。既視感のある光景。そうだ、大垣夜行だ。10年以上前に臨時大垣夜行に座れず豊橋までデッキに立っていった事があったけど、あの時の165系だ。座席と立席の差から言うとムーンライトながらだけどね。こんな状態でも車内販売のワゴンが突っ込んでくる。商売熱心と言うか、何と言うか。

 時計は13時20分を過ぎている。清涼里到着が13:55だからあと30分か。八王子から新宿まで立ってゆくようなものだなと言い聞かせながら最後のコース。流石に空腹を感じる。外は良く分からないけど城北に着いて初めてまとまった降車客が出る。列車は最後の区間へ。地下鉄の電車とすれ違うようになる。次第に速度を落としてそろりと駅に入る。車内がざわめき出す。ドアが開く。ん?清涼里か。デッキにいたせいか案内放送が聞こえず分からない。時刻は13:48。少し早着気味。ホームの降りてみると確かに朝出発した清涼里の駅。

明洞で昼食

 時間は遅くなったけどこれから朝食を志す。清涼里の駅を出たところはケンタッキーやらマクドナルド、ロッテリアなんて日本でもおなじみのファーストフード店が並んでいる。ダンキンドーナツなんて懐かしい店もある。ちょっと心が動くけど、この旅行、韓国での最後の食事になるだろうからきちんとした韓国料理にしよう。取り合えず繁華街に出るか。志したのは明洞(ミョンドン)。

 明洞は地下鉄4号線が通る。従って朝来た道を引き返して東大門で4号線に乗り換えるのが順路と思われるけど、同じルートと言うのも芸は無く、ちょっとルートを変えて一旦ソウル駅までここから4号線に乗ってみた。混雑する窓口で900ウォンの切符を買い、今度はインバータ制御な国鉄車でソウル駅へ。やっぱり長々とした連絡通路を歩いて4号線のソウル駅に出て明洞に着くまで20分。

 地上に出る。ちょうど百貨店が開店したのか何かのセールなのかイベント開催中。とても賑やかで新宿東口あたりの喧騒を思い起こす。1本道に入ると道の真ん中に露店が立ち並ぶ。洋服とかアクセサリーとか軽食とか。食事の出来そうなところを探す。日本語の看板が出ている店も幾つか。「ドーナシ」「こんなに良いものが1000元」表記がかなり変だけど、まぁ難しいよね。っーか自分の操る片言の韓国語も目糞鼻糞だろうし。でも後者の看板、多分100円ショップ=1,000ウォンショップなんだろうけど、1,000元じゃ意味が違うぞ(笑)

 こちらでも日式と表記されたトンカツ屋が幾つか目に付く。「トンカツが2,900ウォン!」なんて日本語の看板を出した店もあったりする。確かに350円なら、安いけどね。おや?「新宿さぼてん」まである。

 15時近く、空いている店も多い中、「混んでる店に入れ」の鉄則に従い、人通りが少ないのに混んでいる店に。最初のアニョハセヨで分かったのか日本語で話しかけられる。「これランチメニュー」と言われたキムチ鍋を選択。「それとビール」とつい日本語で注文。韓国ではビールと言わずにメッチェと言うらしいのだけど、ビールで通じた。

 ビールと付け出し

 昼食の付け出し

 付け出しが出て来る。5皿。キムチ、小魚の佃煮、韓国海苔、ジャガイモの油いため、キムチ味らしい何か。後で朝鮮人参らしいと気が付いたけど。それとライス。これだけで腹いっぱいになりそうだ。ビールはhiteだったか、また別の銘柄が出て来る。鍋も運ばれてきたけど付け出しを食べるのに忙しく、手が廻らない。

 空いた付け出しの皿が引き上げられてく。そして一杯に盛られてまた出てきた。正直驚く。っーかこの調子だとエンドレス?鍋と付け出しに格闘する事、小一時間。会計は9,000ウォン。1,100円ほど。やっぱり食費は2割ぐらい物価が安いかな。

金浦空港へ

 ちょっと早いけど空港に行こうかと思う。帰りは金浦空港から羽田へ飛ぶいわゆる日韓シャトル便。金浦空港へは地下鉄5号線が通じていて、電車で1時間程度らしい。5号線は金浦空港が終点ではなくそのさき2つ目が終点。中途半端な未乗区間を残すのはいやだし、どうせなら終点まで行ってから空港に入ろう。

 地下鉄5号線は今朝スタートした東大門運動場を経由している。明洞からは4号線で二つ先の東大門運動場まで行き乗換となる。ホームへ通じる階段の踊り場、ここでも露店が営業中。露店とは言わないかも。多分もぐりだと思うけど。地下鉄で二駅、東大門運動場へ戻り、また長い連絡通路を歩いて今度は5号線の乗り場へ。右側通行の地下鉄に再び乗る。2つ目か3つ目の駅で座れる。座るととたんに眠くなった。食事の時に飲んだビールが効いたのか、慣れない異国で疲れが溜まったのか。時々目覚めるものの意識ははっきりしない。だんだんと乗客が減っているようだ。「キンポコムハン」の案内で目覚める。金浦空港だ。まだ先まで行くからいいけど、我ながらよく気が付いたもの。後二駅、さすがにしゃんとして過ごした。ソウルから1時間掛けてやってきた地下鉄の末端区間、1両に数人しか客がいない。

 終点、パンファ到着。ここまで1時間、距離がどれほどあるのか知らないけれど、これだけ乗って1,100ウォン、大よそ130円。韓国の公共交通機関はずいぶんと値段が安いなぁと実感。一度地上に出てみる。新しく開発された団地の拠点、と言ったところかな。何となく札幌市営地下鉄の終点、栄町を思い起こした。

 金浦空港まで引き返す。今度は硬貨で900ウォンあるから自動券売機、って思ったらこちらの券売機は紙幣も使えるタイプ。開通の早かった市内中心地は駅務機器が古く、遅い時期に開通した郊外の方が最新鋭の機器が入っているようだ。自動改札も日本のものと変わらない。ホームに戻る。降りた時は気付かなかったけど終点から先へと延びる線路、地上に出ているようだ。車庫でもあるのか、さらに延伸するのか。

 金浦空港に着く。上下線と言って良いのか分からないけど、方向別で改札が分かれている。折り返し乗車したらバレバレな構造になっている。他の駅ではなかったから新規開通の駅だけなのか、空港最寄である事を考慮して乗降客の同線を分けたのか。

 駅を出て右が国内線ターミナル。左が国際線ターミナルだそうな。地図を見るとターミナルは500mぐらい離れている様子。時間もあるし、国内線ターミナルでも覗こうかと思ったけど止めにして国際線ターミナルへと行く。以前は国際線の玄関口だった金浦空港も今は国際線に限って言うと羽田同様日韓シャトル便の8往復が発着するだけ。広さを持て余しているのか半分以上のスペースがアウトレットショップになっている。ちょっと覗いてみたけど衣類に関して言うと日本と価格、変わらないよなぁ。デジカメ売場もあったけどデジカメ買ってもなぁ。

 搭乗手続き。カウンタは韓国人係員だけど日本語で対応してくれる。チケットとラウンジへの入場券を貰う。ラウンジは大韓航空のラウンジを利用することになる。出国検査のゲートを通過する前にあるのだそうな。さて、じゃぁ入りますか。

 右手に大韓航空、左手にアシアナ航空のラウンジ入り口が仲良く並ぶ。ラウンジの係員に先ほど貰った入場券を渡す。時間が早いせいかまだ空いている。普段ならビジネスコーナーで恥辱を綴るところだけど今日はノートパソコンがないのでソファで。ビールは缶ビールだけど韓国で見かけた3銘柄にサッポロとアサヒも置いてある。軽食としてサンドイッチやカップラーメンも。雑誌と新聞も日本の物があってこれはありがたい。

JL8834 JA8911 B747-400 GMP→HND

 19時過ぎ、ちょっと早いけど出国検査を受けた。パスポートに出国のスタンプを押されただけで荷物をチェックする訳でなくあっけなく出国手続き終了。出たところに免税店があり、ここでお土産を見て行く。値段の表記がドル表示。また世界が変わった。酒類は兎に角としてお土産とだけ見ると市中の方が安かったようで。

 搭乗開始は19:40とのこと。搭乗口付近のベンチには思い思いに乗客が散っているけど、ジャンボジェットが待っている割には、少ないかもなぁ。優先搭乗の案内が入る。まず韓国語、次に日本語、そして英語。年寄りや子供づれのほかに、ビジネスクラスの乗客と上級会員も対象だって。ぴったり19時40分、搭乗開始。列が動き出してしまえば優先も何もなかったりする。

 飛行機のドアのところで「お待ちしておりました」と迎えられる。おぅ、真っ当な日本語だ。1日だけ日本を離れていただけなのに、何か新鮮に思えたりする。

 指定されているのは翼が掛かり始めるあたりの窓側。この辺りは概ね6割ぐらいの搭乗率かなぁ。隣は空いているけどC席には人が来た。3席に1人だったり、3席埋まっていたり。後ろは空いているだろうしあんまり搭乗率は良くない感じ。まぁ羽田着22:10はちょっと遅いよな。ANAは1時間早い時間帯の運航だけど、羽田21時着の方がやっぱり嬉しい。

 20:06、Doorclose。羽田までの飛行時間は離陸後1時間半だそうでちょっと早い。偏西風が強いのだろうか。20:08、定刻よりも早く、Pushbuckが始まる。

 20:12、Taixing。ずいぶん遠くまで行くようだ。機内減光。ガタガタガタガタ、ひたすらTaixing。ようやく滑走路端らいし。32Rの表示が見える。20:21、Takeoff。

 飛行機は順調に高度を上げてゆく。でも機首はあらぬ方向を向いているようだ。北西?どうやら空港周辺でぐるっと一周して高度を稼ぐらしい。ソウル市内を低空で飛ぶ事を避けているようにも見える。ソウル市内らしい街明かりが瞬く。高度3,000m、対地速度650km/h。機首は東を向いた。20:28、ベルト着用サイン消灯。

 アテンダントさんが廻ってきてC席の人に「空いている席にお移りになりますか」と勧めている。「ココ(※真ん中の席))が使えるからいい」なんて答えているようなので、じゃ遠慮無く洗面所使わせてもらいますか。「すみません、失礼します」。B席の座席は通路の人が物置にしているので私はモニタを拝借する事にする。ちょっと手を伸ばしてモニタを地図表示に。飛行機は朝鮮半島を横断してまもなく日本海に差し掛かるところ。高度11,900m、対地速度1,030km/h。自分のところは音楽にしておく。

 機内食、と言うか弁当が配られる。配るだけだから早い。ドリンクのワゴンが廻ってくるのを待って手を付ける。箱を開けるとまずはいっているのが何時ものおつまみ。それにちらし寿司とヨーグルト。ヨーグルトはハングル表記なので、ちらし寿司も金浦空港で積み込んだものかもしれない。マッシュルームの切れ端みたいな不思議なものが乗っかった不思議なちらし寿司を食べてしまう。操縦席からの案内が流れる。羽田到着は定刻よりも早く、22:00を予定しているとの事で少し嬉しい。飛行機は既に日本海上。20:59にはナビゲーションマップに隠岐島が表示されるようになる。

 飛行機は鳥取付近から日本に入り込む。高度12,500mを偏西風に乗って順調に飛行。雲が出ているのか、地上の様子はさっぱり分からない。山陰を東へ東へ、亀岡、近江平野を通過して21:22、鈴鹿へ。この辺りからは伊丹や関西あたりから羽田へ向かうルートと一緒だろう。浜名湖の上空で軽く揺れだす。21:32、駿河湾上空でまず減光を喰らう。ベルト着用サインが消えるよりも早い。ついで21:35、ベルト着用サイン点灯。あと25分で着陸との事。まだ駿河湾の上空だ。ナビゲーションマップの表示が終わってしまい場所が追えなくなる。21:44、「あと15分で着陸致します」の案内が流れて飛行が順調である事を知る。「全ての電子機器の電源を切ってね」とも付け加えられる。羽田の天候は曇りで気温は10℃だとか。

 黒々とした東京湾とその先に広がる恐らく横浜であろう夜景が広がる。21:52「間もなく着陸いたします」の案内、Gearの落ちるような感触。大井の埠頭が見えてくる。22:00、Touchdown、RWy16L。22:03 Spotin。

 3番搭乗口とやらに到着。入国審査へ向かう。さすがに仁川に着いた時より行列は長いけど一人一人に掛かる時間は差ほどではなく従ってすぐに順番が廻ってくる。パスポートチェックして御仕舞い。税関もパス。何か知らんけどあっさり日本に戻ってこれた。

 帰りは循環バスで第一ターミナルへ。ここから京急線〜根岸線と乗り継ぐと23:15には洋光台。何か、網走辺りから帰ってくるのとさほど変わらない気がするのは、気のせいでしょうか。

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