一人空の日

 連休ももう後半、3日しかない。少し早い目の起床。昨晩荷造りをしていた妻は今日から旅行なのだが、今回はバラバラに動くことになる。本当は一緒に行きたかったのだけど、出向やら何やらで休みがどうなるか全く読めず、特典航空券のキャンセル待ちは入れたものの、旅行自体は諦めてしまったのだ。妻の航空券は取れてたからそのまま行って貰うことにした。せっかく取れている特典をキャンセルするのは勿体無い話である。
 そんなわけでお昼前の便に乗る妻と一緒に南太田に向かう。見送りがてら羽田空港に行って久しぶりに飛行機の写真でも撮ろうかと思う。

 南太田の駅には5月9日からの時刻が出ている。昼間の普通車。間隔を調整して10分毎になるのだそうだ。ようやく、と言った所か。

 やってきたのは17運用、1307編成は今年の新車だ。新1000型の6両組成。

 突然 LCD付の最新鋭車が舞い降りた事に戸惑いを覚える。この編成が登場して800型に廃車が出たらしい。京急も片扉車のカウントダウンが始まった様子。

 日ノ出町で31D、2051編成に乗り換える。空港まで35分ほど。国際線ターミナルの駅で分かれて自分は第二ターミナルに向かう。

 天気は曇り。風は北向きのようでRWy34R、RWy05の離陸である。離陸機が半々に分かれるので離陸の頻度が少な目で若干物足りない。着陸機も来るのだが、やはり物足りない。

 羽田らしからぬ飛行機がやってきて思わぬ眼福となったが、やはり、物足りなさは感じる。

 第二ターミナルの拡張部分にも展望デッキが出来ている。そのせいか、祝日の利用客が多い時期でも展望デッキは閑散としている。或いは、国際線ターミナルに見学客が集中しているのかも知れない。

 だいぶD滑走路に近いし、視点が変わってくるのだが、だがしかし、こちらからでもRWy05の離陸機を撮るのは辛い。

 第一ターミナルに回り込む。工事中で狭苦しく若干撮りづらい。リニューアルを実施するのだそうだ。確かに15年新しい第二ターミナルに比べるとだいぶ見劣りする作りではある。

 こちらは着陸機中心。比較的頻度は高い。国際線ターミナルからのTaixingも見えるから撮影チャンスだけならこちらの方が撮れそうだ。

 たまたま目の前にいたA300-600R。JA016Dの操縦席部分に「頑張ろう日本」の文字。青森行きだろうか。復興輸送で生き長らえたA300-600Rも今月で最後になる筈である。文字通り最後の活躍。
 
 偶然だろうか、隣にいたのは「がんばろう日本」のロゴが入った鶴丸JA338J。

 誘導路へと向かうJA016Dの傍らをJA007Dが追い抜いてゆく。まるで言葉を交わすかのようだ。

 時刻は12時近くになり、妻を乗せたはずのJA623Jが国際線ターミナルからD滑走路へと向かったのを見送る。

 最後に、鶴丸塗装となったJA302JとJA338Jが相次いで誘導路へと向かうのを見送る。公式発表で見た時にはずいぶんとあっさりしたロゴだと思っていたけど、実物で見ると思ったよりも力強い。本体のロゴで見るとまた印象が変わるかもしれないけど、それは実物を見るまで楽しみに取っとく。
 お昼過ぎに切り上げ。まだ早いが横浜に戻ろうと思う。天気が冴えなくて気分も乗らない。この後京王線、と思わなくは無かったけどやめにした。
 真っ直ぐ帰るつもりだったが、そう言えばと思い出した。国際線ターミナルが出来た時に東京モノレールの線路が切り替わっていたなぁと。
 
 ちょっと考えて天空橋までモノレールに乗っておく。普通列車は極めつけに空いていて真新しい国際線ターミナルの駅を経由して天空橋まで6分少々。ここから京急にする。たまたま横浜方面の直通が行ったばかりだったから、かなり細かく刻んで帰ることになる。

 23N運用7301編成で京急蒲田

 71運用811編成に乗り換え。生麦で快特エア急2本待ちと言うので京急川崎で逃げ出す。

 7A運用2141編成に一駅。久しぶりに2100型の転換クロスシートに座る。

 最後は75運用825編成。3度の乗り換えは荷物が大きいと辛いだろうなぁ。
 午後の中途半端な時間に帰ってきて、いい加減お腹も減っている。何となく近所の中華料理屋に入ってみた。
 
 
 ランチのセットに生ビールをつけて1000円でお釣りが来た。比較的あっさりした味付けで意外と上品である。
 そういえばメニューの中に台湾風ラーメンってのがあったけど、所謂台湾ラーメンですかねぇ。横浜では初めて見たけど今度頼んでみるかぁ。
 中途半端な時間に昼食、しかもビールまで飲んでしまったから帰宅するともうやる気ゼロ状態。ごろんと横になったらそのままzzzとなってしまった。今日の空と同様、締りの無い休日がそれで終わる。