不意に目が覚める。時刻が気になり時計を見ると4時の膳所。ちょっと早いが、二度寝するのも気になる。結局、一人起き出す。
外はまだ薄暗い。身支度を少々済ませると5時前に家を出る。肌寒い朝。上着は着て来なかった。この時間だけ我慢すれば、昼間は何とかなる筈。
膳所の駅まで出る。下りホームに降りて少々。外側列車線、内側電車線、どちらも接近表示が灯る。まもなく
2063列車。EF66-122号機牽引。ついで
始発の普通電車もやって来る。223系W20編成。
空いている電車に乗り、逢坂を越える。さらに東山を越えると京都駅。今日は八条口からバスに乗る。出発15分前だが既に行列が出来ていて、どんどん伸びる。発車5分前になって
バス到着。すっかり長くなった行列が車内へと吸い込まれる。定刻、5:40出発。緩々と流すように市内を下り、名神高速へ。上に乗ると激しい走りに豹変。伊丹に着いてみると40分程だっただろうか。
バスを降りて、ターミナルの出発案内を撮る時点で6:23。うん、バスが速い。
保安検査を受けてラウンジに進む。早く着いたとはいえ出発は7:05。余裕はない。ひとまず
ラウンジの軽食を朝食として頂く。窓側席に座ったすぐ目の前、
羽田に向かうJA846Jの出発準備。そして
16番にはポップで禍々しい、ミャクミャク様の祟りじゃジェットも姿を見せている。
JL2051 JA252J ERJ-190 ITM→FUK
今日の出発は、7:05。福岡に向かう。搭乗口は16番。と言う事は先程ラウンジから見えたミャクミャク様の祟りじゃジェットに搭乗する事になる。
20分前を少々切っていたが、搭乗口に着く。
ちょうど事前改札をやっていたところで間もなく優先搭乗に変わる。福岡行きの飛行機は大きさの割に上級会員の数が多い。95名乗りで十数人、優先搭乗しただろうか。上級会員の割合だけなら、伊丹-羽田より多いかも知れない。
搭乗口から改めてJA252Jを見る。生憎、なのか幸い、なのか。全景は見えない。
今日はクラスJに座る。当日アップグレードで窓側席を確保できている。席に落ち着き出発を待つと6:55、あと数名のお客様をお待ちしておりますと案内。まだ出発まで10分。早朝だが、客足の早い事。
案内通りに数人乗ってきて、6:58、Doorclose。乗務員の紹介と共に、特別塗装機で運航する旨、紹介される。荷物の積み込みも終わり準備万端。7:05、Taixing。そのまま誘導路へ先頭を切って進む。青組よりも早いようだ。RWy32Lへと進む誘導路へ入り、
滑走路端まで。7:09、Takeoff RWy32L。伊丹を見下ろし、霞む街並みを見て左へ旋回。
西宮辺りの街並みを見て今度は右に旋回する。神戸辺りに差し掛かるが良く分からない程に地上が霞んでいる。それでも気流は安定、7:15、ベルト着用サイン消灯。
飛行機は姫路あたりの瀬戸内海上空を飛んでいるらしいのだが、地上の様子が分かり辛く何とも判別つかない。
飲み物のサービスが始まる。ワゴンが廻ってきて、コーヒーをお願いする。すると、
特別塗装機らしく、特別カップで供される。直接あの方をデザインが描かれてはいないので、恐れ多くも畏くも、という感じにはならずに済む。
飛行機は地上除けs機が判別付かない中、西に向かっている。時折、翼を傾けて旋回していて、気が付いたら中国山地の方に入り込んでいる。どちらかというと山陰寄りの山中を西に飛んでいるようだ。
7:36、降下を開始し、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨の案内が入る。
山陰も山陽も無いような、窓外の景色を見つつ西に。少し降下を始めたようだ。7:45になり操縦席から副操縦士さんによる飛行状況の案内。現在、山口上空、福岡空港に向けて降下を開始しており、現在は飛行高度24,000フィート。福岡空港には定刻の8:20の到着を予定しているとの事。雲の中を飛行している旨、付け加えられる。早ければ3分でベルト着用サインが点灯するとの事。福岡の天候は曇り、気温は17℃と報じられる。
7:50、ベルト着用サインが点灯する。
雲の中の飛行、機体は揺れつつの降下となる。間髪入れずに揺れましても飛行には影響ございませんとフォロ。しばらく視界が効かない揺れのフライトとなる。
すっと窓外の視界が戻る。
曇り空の下に玄海灘が広がっている。揺れが続いていた機体は嘘みたいに大人しくなった。しばらく洋上を行く。大きく迂回したようだが、ようやく福岡空港への最終コースに乗る。
海の中道を渡ると博多湾へ。そして博多市街地へと差し掛かる。
福岡貨物ターミナルが見える。先頭に立つ機関車。遠目にもEF81と分かる。
鹿児島本線を行く旅客列車の姿も見える。
線路をまたぐと間もなく福岡空港。8:13、Landing、RWy16。減速して誘導路へ。8:17、Spot in SP11。
定時運航の協力への感謝が伝えられ、「お心晴れやかに週末をお過ごしください」と挨拶が添えられて降機となる。
福岡空港、南の隅に到着している。
改めて搭乗機。ミャクミャク様の祟りじゃジェット。先程の伊丹と同じく、中途半端な形でして機体を撮る事が出来ず仕舞い。
今日は乗り継ぎがあるが、一旦制限エリアの外へと出る。福岡空港は動線が良くなく、到着客はいったん3階に上がる。
見晴台のような所から後続機のピーチを撮る。
今度は3階から一気に1階へ降り、ここが荷物の引渡場。そして制限エリアの外となる。
到着の案内。2051便は若干の早着。他は遅れている便がちらほら。
今度は2階、出発階へ。この後は福岡を起点に複数回の搭乗を控えている。そんな訳で搭乗券を出して貰って、再び制限エリアの中へ。
ラウンジに進む。先程、伊丹で食べて来たばかりだが、福岡は福岡で違うメニューが控えている。
コーヒーと共に頂くのは明太子のパン。
次のフライトまで少々間が空く。目の前は
駐機場。そしてその先にはRWy16端がある。混雑激しい福岡空港ゆえ、1時間弱のラウンジ滞在はだいぶ忙しい事になる。
まず現れたのは
隣国韓国からJINAir。HL7215。
次いでエアプサンも韓国から。HL8396。
国内線、FDAがやって来る。JA11FJ。
また韓国からエアソウル。HL7212。
羽田からJALが来る。JA12XJ。
先程の搭乗機、JA253Jが出発してゆく。
J-AIRが降りて来る。JA225J。
ANAウイングスのQ400が出発してゆく。JA843A。
ジェットスタージャパンが降りて来る。JA25JJ。
ANAが降りて来る。JA614A。
J-AIRが出発してゆく。JA224J。と言うか、滑走路端、出発機でだいぶ混雑している。
チェジュエアが出発してゆく。HL8034。
ANAウイングスが降りて来る。JA842A。
スターフライヤーが降りて来る。JA07MC。
ようやくJA224Jに出発の順番が廻って来る。
先程のJA07MCがTaxingして来る。
ピーチはちょくちょくやって来る。JA206P。
ヴェトジェットが離陸してゆく。VN-A358。
時刻は9:25になっている。出発は9:55。30分前だが、搭乗口は遠い遠いと脅されている。そろそろソワソワし始めて、いい加減、席を立たなくてはいけないような気がして来る。
JL3563 JA225J ERJ-170 ITM→TKS
今日はこの後、徳島に飛ぶ。福岡-徳島の空路、久しぶりである。調べるまでもなく、前歴は2006年9月、YS-11が最後の頃まで遡る。
9月30日の最終日を控えた休日に無理矢理福岡→徳島を飛んでいる。18年ぶり、と言う事になる。この日の京王線恥辱、最後の羽田に着く手前からが途切れていて、公開忘れかと思って当時のテキストファイルを見直してみたのだが、残念ながら、書き忘れであった。写真は残っていて、羽田到着後、新宿に出てC&Cカレーを食べて、京王線を撮っている。随分と元気に動き回っていたもの、と隔世の感を覚える。
迷路のような福岡空港。南側の搭乗口、12番へと急ぐ。昔の第1ターミナルに相当する乗り場なんだろうが、えらい遠い。歩いて歩いて、歩いて、ようやくたどり着いた先。
まだ、余裕がある。
搭乗開始9:45とは思わなかった。これならもう少しラウンジでゆっくり出来た。航空会社的には、多少余裕をもって搭乗口にお越し下さい、なんだろうけど。
余りに時間があるので、という程ではないが、御翔印を買いに行くべく、ブルースカイ改めJALプラザを探したら振出しに戻るどころか、振出しから更に北へ、だった。改めて出直す感じで12番搭乗口に着くと、既に優先搭乗は終わっている。最後招集ではないので、問題はない。機内へ向かう。撮りにくいが
搭乗口の先、待っているのはJA225J。先程、福岡へと降りて来たERJ170であった。機内へ進む。予め指定していた後方の窓側席へと落ち着く。
乗務員の紹介があって徳島までの飛行時間、45分と告げられる。雨雲の影響で揺れが予想され、飲み物のサービスは中止する可能性がある事。徳島までベルト着用サインが消灯しない可能性がある事が告げられる。
9:50、Doorclose。乗客は50人に満たないぐらい。9:52、Pushbuck。9:57、Taixing。先程、ラウンジから眺めた福岡空港出発権利争奪戦に参加する事になる。滑走路端に到着。着陸機が1機きて
先にシンガポール航空が飛んで行く。もう1機、着陸機が来た後、滑走路へと進むと間もなく一気に加速。10:03、Takeoff RWy16。
冴えない空の下に広がる福岡の郊外を見下ろして飛行機は上昇してゆく。地上が霞むと雲の中へ。飛行機が揺れ始める。
暗い窓外をぼんやり揺らされながら眺めていると明るくなると共に揺れが落ち着いてくる。
暗い青空が広がり、10:13、ベルト着用サイン消灯。飲み物のサービス、冷たいお茶のみとの事で客室乗務員が廻って来る。
飲み物を頂く時に、客室乗務員にお乗り継ぎ便もご一緒いたします、と。
18年前のYS-11からは瀬戸内海の景色が綺麗に見えたのだが、今日はそれよりも少し南側、国東半島から豊予海峡を経て四国へと向かっているようだ。そして窓外はずっと雲の景色。
10:24、ベルト着用サインが点灯する。降下を始めると青い空が消えて、
雲の中へと落ち込んでゆく。少々揺れながらの東行き。窓外は暗いままだったが、気が付くと視界が広がる。
東予、新居浜のあたりらしい。ようやく実感を持って現在地を理解する。次第に降下しつつ香川県内へと差し掛かってゆく。
瀬戸内の海。暗く沈んだ様子が段々と近づく。10:32、着陸態勢に入る旨の案内が告げられる。飛行機は内陸へと入ってゆくと遠く高松市内を臨む。案外と落ち着いた感じで揺れも無く進む。
気が付くと徳島県内に入っていたようだ。眼下にか細い線路が見えて
二方向からY字に合流する様子が見て取れる。高徳線と鳴門線の分岐点、池谷駅だろう。ジャンクション、という言葉が相応しい様子を見下ろすと、空港はもう近いのか。その割にはまだ高度がある。
水っぽい吉野川河口のエリアを見下ろしつつ、空港の上空を通り過ぎたようだ。海に出ると右に旋回し始める。
左手に徳島市街地。直下には吉野川が見える。吉野川には47本の橋が架かっていて、という案内をしていたJR四国の徳島大好き車掌さんの事をふと思い出す。
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飛行機は高度を落としながらぐるっと一周。10:46、Geardown。今度は空港への進入経路となる。見覚えのある幹線道路が見えて空港のエリアへ、10:49、Landing、RWy11。減速して誘導路へ。間もなく
見覚えのないターミナルへと歩みを進める。10::50、Spot in SP2。
5分早着となったそうで、定時運航協力への感謝と共に、上空でサービスが行き届かなった事のお詫びが添えらえる。準備が整い降機。行ってらっしゃいませ、と送られてターミナルへ。徳島空港は2006年当時からターミナルが移転している。海側へと動いているようだ。
その割には到着案内は昔ながらのパタパタ。勿論、こちらの方が好ましい存在ではある。
折り返しは11:30の出発。早々に保安検査を受けるべく、出発階へと移動する。
出発案内もパタパタであった。検査を受けて搭乗待合室へと進むと搭乗の順番、なんて案内が流れる所。早着しても持ち時間が30分というのは少々短い。航路上揺れが予想される事。飲み物のサービスが出来ない可能性がある事、ベルト着用サインが消灯しない可能性がある事が案内される。今のうちにと思い、お手洗いだけ済ませておく。
JL3564 JA225J ERJ-170 TKS→FUK
そんな訳で福岡へと乗り継ぐ。事前改札が始まり、次いで優先搭乗に変わる。
先程、機内で聞いた通り同じ機材と同じ乗務員のフライトである。機内へ。今度は先頭の座席を予約している。搭乗が進む。割と乗客が多く、あらかた席は埋まったようだ。機内でも地上で案内があったのと同じく、揺れが予想される事に伴い、飲み物のサービスが制約される事と、ベルト着用サインが福岡まで点灯したままとなる可能性がある事を伝えられる。
11:26、Doorclose。乗務員の紹介があった後、11:28、Pushbuck。
隣には羽田からの到着便が姿を見せる。入れ違いに11:32、Taixng。飛行機は誘導路を海側へと進むと間もなく滑走路へ。11:34、Takeoff RWy29。
飛行機は徳島郊外の田園地帯を見下ろし上昇してゆく。今度はぐるぐると廻る事は無く、真っすぐと進む。着陸時も見えた池谷の駅を見下ろして飛行機は徳島平野を離れてゆく。11:40、リクライニングとテーブルの使用が許可される。飛行機は徳島から香川、讃岐平野へと差し掛かる。段々と雲というか霞というか、地上がはっきりしなくなる。
気が付くと瀬戸大橋が通り過ぎてゆく。11:48、ベルト着用サイン消灯。飲み物のサービスが始まる。冷たい物のみとの頃だが、往路よりは選択肢が増える。
今度はスカイタイムを頂き、一息つく。