パーフェクトブルー第八話

宮部みゆきミステリー「パーフェクト・ブルー」。第八話。
今回の事件の依頼者、麻生亜紀恵(横山めぐみ)は、亡き夫、保(堀部圭亮)から没後に届けられた遺書によって、夫を殺害したのが夫の上司だった森末幸司(中丸新将)に他ならなかった事実を知った直後、この事実について詰問すべく森末を呼び出したが、どうしてあんなにも暗く寂しい場所で、しかも一人で会うことにしたのか。相手は脅迫者であり殺人者である以上、その事実を知った者をも殺害するだろうことは自明ではないか。あまりにも無防備であることに驚くのみ。麻生亜紀恵が悲壮な表情で自宅を出てどこかへ急ぐ様子を偶々目撃した蓮見加代子(瀧本美織)と元警察犬マサが尾行して現場へ来ていなかったなら生きては帰れなかったろう。
富士坂警察署の宮本俊一(水上剣星)は今や間違いなく蓮見加代子の味方。他方、予て怪しい言動を垣間見せていた椎名悠介(寺脇康文)は、何者かに殺害されかけていた蓮見杏子(財前直見)を決死の覚悟で救出してみせた以上、敵ではない可能性が濃厚になってきた。これに関連して、蓮見杏子の身に危険が迫っていることを察知してそのことを椎名悠介に通知したのは蓮見探偵事務所の君塚奈々(平山あや)である可能性も出てきたろうか。
さて、ここからが本題。
主人公の通っているBAR「ラ・シーナ」の若い店員、諸岡進也(中川大志)の今週の出番は一度だけ。番組開始から十九分五十秒ばかり経過した辺に始まる約一分二十秒間。
その出番では彼はラ・シーナ店内で働いていた。カウンター内でボトルを拭いていた。今回も黒い服を着ていた。蓮見加代子が調査中の事件に関して店主の椎名悠介から示唆を得て勢い良く店を出て行ったのを見送ったあと、彼は「加代ちゃんて、なんか真直ぐだよね」と呟いた。店主が嬉しそうな表情で「オヤジさんソックリだ」と呟いたとき、暢気に彼は「え?何か云った?」と聴き返し、やや慌てた店主から「ボケッとしてないで作業つづけろ!」と云い返されていた。
椎名悠介が蓮見家の人々の味方であることを印象付ける重要な場面だが、ともかくも今宵の進也の出番は唯一ここだけ。
しかし来週の第九話の予告には進也が重要な人物として姿を見せた。いよいよ次週の話は彼と彼の家族をめぐる事件か。そこから「パーフェクト・ブルー」の謎へ向かってゆくのだろうか。

休日/歯科医/高島屋/きほくん

休日。朝十時頃に目を覚ましたが、眠かったので続けて寝て、起きたのは十一時二十分頃。昼二時頃に外出して、歯科医へ行き三ヶ月に一度の診断。待ち時間の方が長かった。
そのあと銀天街を抜けて中ノ川の通を歩き、高島屋へ行ってココナツ線香等を購入したあと、店内の紀伊國屋書店でも買物。旧知の人が働いている喫茶店へ寄り、珈琲とケーキで休憩。夕方四時四十分頃に高島屋を出た。
徒歩で道後へ戻ったが、その途上、大街道の北の所謂ロープウェイ街を歩いていたとき観光物産館に「きほくん」を発見した。館内で「きほくん」グッズを探してみたが、見当たらなかった。帰宅後、インターネットで検索してみたところ、少なくとも鬼北町では「きほくん」キーホルダー等が販売されているらしいと知った。今月末から来月初にかけて観光物産館では鬼北町フェアを開催するらしいが、そのときには「きほくん」グッズも販売されるのだろうか。

日本洋画の曙光 (岩波文庫) 「瓢鮎図」の謎―国宝再読ひょうたんなまずをめぐって (ウェッジ選書) “古典的なるもの”の未来―明日の世界の形を描くために