ニコニコ動画ソードアート・オンライン02公式チャンネル第十四.五話から第二十四話まで

ニコニコ動画ソードアート・オンラインⅡ」(SAO第二期)公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/swordart02)で第十四.五話「Debriefing」、第十五話「湖の女王」、第十六話「巨人の王」、第十七話「エクスキャリバー」、第十八話「森の家」、第十九話「絶剣」、第二十話「スリーピング・ナイツ」、第二十一話「剣士の碑」、第二十二話「旅路の果て」、第二十三話「夢の始まり」、第二十四話「マザーズ・ロザリオ」まで視聴した。これで、テレヴィアニメ「ソードアート・オンライン」全話を見渡し得たのか。
第十四.五話は第二期第一話から第十四話までの物語「ファントム・バレット」編の総集編。
これはシノン(声=沢城みゆき)の物語。キリト(声=松岡禎丞)はその最強の、そして最愛の相棒として活躍した。シノンアスナ(声=戸松遥)の奇妙な関係がここに始まった。
第十五話から第十七話までの三話は「キャリバー」編。
ここで漸く、キリト、アスナリーファ(声=竹達彩奈)、シノン、ユイ(声=伊藤かな恵)、シリカ(声=日高里菜)、リズベット(声=高垣彩陽)、クライン(声=平田広明)が勢揃い。キリトと並んで目立ったのは妹のリーファで、アスナの影が薄かったのかもしれないのは、続く物語がアスナの物語になるからだったろうか。キリトにとってはアインクラッドにおける最初の仲間になったクラインが、ここで持ち前の人の良さを発揮して、フレイヤ(声=皆口裕子)を味方に付け得たのも印象深い展開だった。
第十八話から第二十四話までの七話は「マザーズ・ロザリオ」編。
第二期における最も深く重い話。主人公はアスナ。キリトの出番は少なかったが、最も重要な局面では大きな役割を果たし、アスナの闘いを支え続けた。そしてアスナと並び立つ第二の主人公はユウキ(声=悠木碧)。キリトをも凌ぐ真の最強の剣士。「絶剣」と称えられる。ユウキの活躍を観ることは今後ないに相違ないが、わずか七話から成るこの短い物語のみによって、ユウキは長大な物語集「ソードアート・オンライン」における最も記憶に残る登場人物になった。ユウキの永遠の旅立ちを見送るためアルヴヘイムの大勢のフェアリーが集結した場面は、極めて厳粛だった。フェアリーという設定は、この場面のために存在したのではなかったかとさえ思われた。
そして映画「オーディナル・スケール」においてアスナがユウキから継承したオリジナル・ソード・スキル「マザーズ・ロザリオ」で闘ったことの重みを、これを観たことで理解できる。
それにしても、ユウキが姉のように慕ったアスナの本名は「結城明日奈」で、云わばユウキとユウキ。このことが劇中でも触れられたのは面白かった。ユウキを演じるのは悠木碧であるから、さらに混乱する。しかもアスナとユウキの「中の人」が「妖怪ウォッチ」では二大主人公、ケータとイナホを演じているのも面白い。
第十五話以降、主題歌「セパレイト・ウェイズ」を歌うのは戸松遥だが、アスナが歌っているというよりはケータが歌っているように聞こえる。