大黒学概論 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2015-12-05 「五大記」第四十九話を公開しました このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

五大記」の第四十九話公開しましたタイトルは「風刺画」です。

2015年1月7日、武装した2人の男が風刺週刊誌「シャルリ・エブド」の本社を襲撃し、風刺画家、コラムニスト警官など12名を殺害するという事件が発生しました。「五大記」第四十九話は、この事件に着想を得て書かれた物語です。

シャルリ・エブド事件は純然たるテロ行為であり、その犯人であるクアシ兄弟と、彼らに襲撃を命じたアラビア半島のアルカイダ(AQAP)の行為は、決して賞賛には値しないものです。そして、賞賛に値しないという点は、襲撃された「シャルリ・エブド」の風刺画家たちも同様です。彼らは、預言者ムハンマド侮辱する風刺画を描き、それを公表することによって、彼を預言者として敬愛するムスリムたちの感情を害したのです。表現の自由尊重されるべきものですが、それが他人の感情を害するおそれがある場合、その公表には慎重な配慮必要です。

シャルリ・エブド事件に関して賞賛に値しないのは、犯人たちと風刺画家たちだけではありません。もう一つ、賞賛に値しないものがあります。それは、イスラームという宗教です。

もしも、何らかのソフトウェアに、悪意のある外部から攻撃さらされたときに何らかの被害を発生させるような脆弱性発見されたならば、そのような脆弱性は速やかに除去されなければなりません。宗教というのもソフトウェアの一種ですから、もしも脆弱性を持つ宗教があるならば、それは修正される必要があります。イスラームという宗教は、大きな脆弱性を抱えています。それは、預言者であるムハンマドに対する侮辱に弱いという脆弱性です。イスラームに対して、預言者を侮辱するという攻撃を加えると、この脆弱性によって、ムスリムたちの感情が害されるという被害が発生することになります。シャルリ・エブド事件は、この種の攻撃の被害者たちによる加害者への報復です。

イスラームに限らず、宗教の創始者や、信仰対象となる神仏が異教徒によって侮辱された場合、多かれ少なかれ、その宗教の信者は感情を害されることになります。しかし、イスラーム以外の宗教に関して、創始者や神仏を侮辱した者たちを殺害する事件が起きたという話は寡聞にして知りません。感情的なダメージの強さにおいて、イスラームとそれ以外の宗教との間には大きな差があります。このような差を放置していたのでは、シャルリ・エブド事件に類する事件は今後も起こり続けるでしょう。

では、どうすれば、侮辱攻撃に弱いという脆弱性を持つ宗教を改善することができるでしょうか。この問題に対するヒントを私に与えてくれたのは、幸福の科学大川隆法総裁でした。シャルリ・エブド事件の直後、幸福の科学出版は、『ムハンマドよ、パリは燃えているか。:表現の自由VS.イスラム的信仰』と題する大川総裁霊言本を緊急出版しました。この本の中で大川総裁が呼び寄せたのは、ムハンマドの霊です。大川総裁の口を借りたムハンマドは、シャルリ・エブド事件について、「自由の流れは、神の自由と悪魔の自由と両方あるけど、悪魔の自由を守ってどうする」*1と述べています。

ムハンマドの霊を呼び寄せて、脆弱性を持つイスラームという宗教について彼とともに考えることは、この宗教を改善する上で大いに有益であると思われます。しかし、そのためには、呼び寄せた霊が本当にムハンマドであるということを万人に認めさせる説得力が必要です。残念ながら、大川隆法総裁による霊言は、エンターテインメントとしては面白いのですが、呼び寄せた霊が本人であると万人に信じさせる説得力は皆無です。西暦6世紀から7世紀ごろのアラビア語ではなく、現代日本語で会話をする霊がムハンマドであると信じるおめでたい人は、幸福の科学の敬虔な信者を除けば、一人もいないのではないでしょうか。

しかし、もしも説得力のある霊言を誰かが語ったならば、それは大きな影響力を持つことになるでしょう。たとえば、アラビア語のネイティブスピーカーで、ムハンマドの生涯や、彼が生きていた当時のアラビア語について造詣の深い者がムハンマドの霊を呼び寄せたならば、万人とまでは言えないとしても、多くの人々が、本物のムハンマドが降りてきたと信じるでしょう。そして彼の発言は、イスラームという宗教に影響を与える力を持つでしょう。「五大記」第四十九話は、そのような人物が降霊術師として登場し、預言者の霊を呼び寄せる物語です。

「五大記」第四十九話は、「五大記」のこれまでの物語と同様、舞台となっているのは地球ではありません。ですから、「シャルリ・エブド」もムハンマドも、そこには登場しません。登場するのは、「シャルリ・エブド」に着想を得た雑誌や、ムハンマドに着想を得た預言者に過ぎません。ですので、アラビア半島のアルカイダの皆様におかれましては、「この物語の作者はムハンマドを侮辱している」などと早合点して、テロリスト日本差し向けたりなさいませんよう、くれぐれもご自重くださいますようお願い申し上げます。

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