フィギュアスケート好きじじい

2010-08-01

ISUルール変更(明確化)

| 23:55

テクニカルパネル・ハンドブック2010/2011 

(8/19追加)テクニカルパネルハンドブック2010/2011 日本語訳

ステップの『回転方向の素早い転換』において先日の日記で大変な勘違いをしてしまったので、まずはそのお詫びと訂正を兼ねて真っ先に・・・とはいうものの今回も、訳に自信がない・・・というわけで原文も貼ります・・・間違いがありましたら、ご指摘いただけますとありがたいです。

  • ステップシークエンス

レベル要件の追加項目ですが、

難しいターンのコンビネーション

前の日記で要件を満たすのが易しくなりそう(カウンターからブラケット・ツイズルからブラケットのような組み合わせであれば楽だろうと思っていました)なんて書いてしまいましたが、b)を見てあっさりと態度を一変、これは大変そうです。というか、5月17日の日記の元資料にも、b)がばっちり出ておりました、私の勘違いでした。ごめんなさい。

“Combination of difficult turns (rockers, counters, brackets, twizzles) quickly executed in both directions” presumes that:

a) at least 2 different types of difficult turns must be executed;

b) in each direction at least 2 turns must be executed;

c) bullets a) and b) above must be completed twice;

d) the number of times any type of difficult turns can be used during this combination is unlimited, however only 2 turns of the same type will be counted for “variety”;

e) the combination must be executed quickly.

難しいターン(ロッカー・カウンター・ブラケット・ツイズル)のコンビネーションを両方向に素早く行う、とは、以下のことをいう。

a) 少なくとも2種類の異なる難しいターンで行うこと

b) 両方向でそれぞれ2回以上のターンを行うこと

c)  a)とb)を二度、行うこと。

d) このコンビネーションで使うことの出来るどんな種類の難しいターンにも回数に制限はないが、同じ種類のターンは2回だけ“variety”としてカウントされる。

e) コンビネーションは素早く行わなくてはならない

b)は、“Combination of difficult turns”は少なくとも左右で2回ずつ、合計4回以上のターンで構成されることを意味しているのだと思います。この4回以上のターンは、a)によって、ロッカーを4回続けるような1種類のターンのみで構成されたものは駄目ですよ、ということなのだろうと思います。この4回以上のターンを全て左回り右回り左回り右回り・・・のように方向を変えながら続けなければならないとしたら、とても大変そうです。c)によってこの4回以上の連続ターンがシークエンス中に二度認定されてはじめてレベル獲得要件となる、つまり、レベル獲得には最低でも8回のターンが必要となるということだと思います。

 d)の解釈ですが、このコンビネーションで行われたターンは、レベル3の要件である“variety”としてカウントされ、レベル4の要件である “complexity”としてはカウントされない、ということではないかと思います。とすると、レベル4を獲得するにはこのコンビネーション以外の箇所でそれぞれのターンを行わなくてはならないということで、総合的に見て、『回転方向の素早い転換』は、ハードルが下がったどころか、大変難易度が増したということのように思います。

パターンの半分以上を片足で行う。

 この『パターンの半分』が、距離に対するものなのか、ステップの数に対するものなのか、もし後者であれば大変だろうと思っていたのですが、いくつか出始めた新プログラムを見ると、距離に対するものということのようです。

ショートプログラムで行われたスパイラルシークエンスはトランジションで評価される。

 このように明文化されると、スパイラルシークエンスを入れた演技とそうでない演技にはTRで差がつきそうにも思えます。注意深く見ていきたいです。

  • スピン

変形が13に区分されました。画像つきで説明されています。

 キャメル おへその向きが、前・横・上

 シット  フリーレッグの位置が、前・横・後

 アップライト 胴体の向きが、前かがみ・直立またはひねり・ビールマン

 レイバック 

 中間姿勢  

 スピードアップ

 スピン中のジャンプ

変形の繰り返し

 同じ区分の変形が同一プログラム内で繰り返された場合、その繰り返された変形が最初の変形の重心または中心が著しく異なる場合のみ、レベル上げの要件としてカウントされる。3度目以降は、異なる足で行ったとしても、レベル上げの対象とはならない。

 先日の日記で書いた、後方支持のキャッチフットとビールマンは、ビールマン姿勢が独立していることから、両方がカウントされるということだと思います*1。また、アップライトのI字とY字は、フリーレッグの位置が前と横で異なると判断された場合、両方がカウントされるのでしょう。

*1

 アップライトのキャッチフット姿勢については、今回の資料の画像CFの左のものではキャメルに区分されていますが、こちらの資料(ビールマンおよび類似姿勢)によると、その入り方によってアップライトともキャメルともなりうるとされています。

『“類似” とは、フリー・レッグの位置が頭の高さを超えるが(ビールマン姿勢で要求されている)頭上(回転軸近く)には達しない姿勢を意味し、スケーターはアップライト姿勢からそのような姿勢を取ることができる。しかしながら、スケーターがキャメル姿勢からフリー・レッグを掴みそのような姿勢に達した場合には、アップライトではなくキャメル姿勢のバリエーションであるとみなされる。』

 仮にここでいう類似姿勢を最初はアップライトから、二度目はキャメルからで繰り返した場足、最初は“UPRIGHT FORWARD”二度目は“CAMEL FORWARD”と別の区分に分けられ、全く同一の姿勢でありながらも二度認定されることになります。ただ、これは08〜09シーズンのものですので、今季はボツということなのかもしれません。

  • ジャンプ

明らかな前向き踏切(アクセルジャンプでは明らかな後ろ向き踏切)は、“downgraded jump”とする。

 踏切時のチートは、UR(記号<)ではなく、より罰則の重いDG(記号<<)が適用されるということです。このように差別化することによって、微妙なエラーが踏切時にとられたものか、着氷時にとられたものかがはっきりします。

 例えば、昨季ロステレコム杯女子SPレオノワ選手の3F-2T<(1:05)は、恐らく踏み切り時のチート(トウアクセル)をとられたものであると思われますが、中国杯女子SP鈴木選手の3Lz-2T<(0:43スロー4:20)は、トウを突いた瞬間にRBOがぎりぎり残っているようにも見えますが、踏切時・着氷時どちらでエラーをとられたかは私には微妙に思えます。今季からはスペシャリストが踏切時のチート(トウアクセル)であると判断したのであれば3Lz-2T<<、着氷時の不足と判断したのであれば3Lz-2T<と表記が分かれます。

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