日本美術応援団、京都、オトナの修学旅行

第一弾の「日本美術応援団」の方はつん読だったのだけど、京都、の方を先に読まれた方にすすめられ、二冊一気に読んでみた。赤瀬川さんは絵や作品をみるときに歴史的な評価などは二の次にして対象そのものをみる人。友人の絵をみるみたいに美術史上名だたる作品をみられる人だ。山下さんはその作品のもつオフィシャルな鑑賞ポイント、美術史的な意味を説明する専門家で、ふたりの持ち味がうまくいかされ、お互い影響しあって斬新でおもしろく、正直とっつきにくい日本美術にかなり親しみをもたせてくれる本だった。

日本美術応援団

日本美術応援団

京都、オトナの修学旅行

京都、オトナの修学旅行

★2005/11/3に、かなさんからもらったメールに関連本の紹介あり。ネットに載せてよいとのことなので転記。

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の1、其の2」(講談社)は、「日本美術応援団」でも有名な山下裕二団長と団員1号の赤瀬川原平の共同著といってもよいでしょう。絵画、彫刻、壁画などジャンルは多岐にわたり、知的興味の赴くままといった雰囲気で、写真と細かい解説がついています。27cmと大判なので写真が大きいのが嬉しい。欲を言えば、もうチョイ活字が大きいと読みやすいのだけど。

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の1

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の1

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の2

赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の2

さらに、赤瀬川さんと同じ路上観察学会メンバーという事で藤森照信さんの著書のご紹介も。

主として日本国内の建築物に焦点を絞れば「建築探偵 東奔西走」「建築探偵 雨天決行」(朝日新聞社藤森照信増田彰久)。知らなかった建築物を写真で見るのも楽しいのですが、この2冊は解説を読んで知識を深める、といった楽しさの方が印象が強いですね。

同じ藤森監修でも「家物語」(日本テレビ)は、写真のほうが印象が強くなる。「家物語」は持ち運びにも便利なサイズなので、現地に行くときのガイドブックにもなりそう。

建築探偵 東奔西走 (朝日文庫)

建築探偵 東奔西走 (朝日文庫)

建築探偵雨天決行

建築探偵雨天決行

そして、建築の話から、「別冊太陽 日本の教会をたずねて」(平凡社)もおすすめ。

写真の美しさは言うに及ばず周辺知識(教会の儀式、祭具・祭服等)も紹介されていて、なかなかイイ感じに仕上がっている本です。

とのこと。

日本の教会をたずねて (別冊太陽―日本のこころ)

日本の教会をたずねて (別冊太陽―日本のこころ)