生まれてはみたけれど

小津監督映画をどんどんみたい気持ちが持続していて、父が昔NHKから録画した「生まれてはみたけれど」をみてみる。タイトルだけ知っていて勝手にかなしい話だと思い込んでいたけれど、こどもたちの世界を生き生きと描いたはなしで、ずっとにこにこしながら観た。昭和初期に撮られて、今よりのびのびはしていたり、大人も建前ではずっとちゃんと大人らしかったりしてそこからくるおもしろさもあったけれど、基本的な心の動きとかは今とかわらない部分がたくさんあってとっても楽しめた。叙情もあるけれど全然重くなくて愉快で味わいがありとてもよい映画だと思う。テレビ放映のときどなたが弁士をつとめられたのかわからなかったけれど、弁士の方のしゃべりもとてもぴったりですばらしかった。なんだろう、歴史的に知っておくべき作品とかそういう堅苦しさなしに純粋に楽しめる作品だった。

生まれてはみたけれど(吹替・活弁版) [VHS]

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隣のリッチマン、バッド・サンタ

なんか借りる瞬間からユルかったらどうしよう・・と心配になるような二本のDVDを観た。

「隣のリッチマン」は日本未公開。原題は「envy」。中一の息子の英語の宿題で、どれくらいききとれたか書くレポート用に借りる。息子も結構楽しめ、言葉もいくつか書き取れ、当初の目的は果たせた。ストーリーも少々ブラックがかっていても中一だったらOKな範囲。割合こっちの予測を裏切る展開があったし、ベン・スティラージャック・ブラッククリストファー・ウォーケンステレオタイプな人間をおもしろがりながら演じている感じがしておもしろかった。

「バッド・サンタ」は「ゴースト・ワールド」のテリー・ツワイゴフ監督。そして主演がビリー・ボブ・ソーントンってことでみてみた。割合予想通りに展開していくのだけど、部分部分の毒がおもしろい。政治的に正しい発言をしようと必死になる人とか・・だいたいビリー・ボブの相棒の設定がなかなかいいと思う。

バッドサンタ [DVD]

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