マリア・カラスを取り扱った番組とか興味があってよくみるのだけど、これはちょっときれいごとっぽい?ファッション雑誌のよう。オナシスとジャクリーヌの出会いについてはちょこっと理解が深まったけれど・・
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/07/23
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
マリア・カラスを取り扱った番組とか興味があってよくみるのだけど、これはちょっときれいごとっぽい?ファッション雑誌のよう。オナシスとジャクリーヌの出会いについてはちょこっと理解が深まったけれど・・
映画をみてからこの原作を読んだ。予想通り映画はこの本を読むきっかけという役割は果たしているけれど、本の方が説明がじっくりしていていい。1巻の冒頭に、「大発作」のダヴィッド・Bのペルシャの歴史の解説があり、その内容はなかなか頭に入らないものの、そういえば、「大発作」の中にも戦さの絵をかくのがすき、ということがかかれていたなぁと思った。
イラクのクウェート攻撃の時、離れているのに危機感を募らすヨーロッパの人々を嗤う主人公と父親に母親がイランのメディアによる反西洋の宣伝工作にのるな、といさめたら、「西洋のメディアもイランを攻撃して、自分たちのことを原理主義者でテロリストだという悪評が生まれている」と答えるところ印象的だった。
わたし自身、この作品に出会うまで自分と年の近いイラン人の女性やその家族が、映画のマリーアントワネットがロックで語られるのと同じくらいかそれ以上にロック的に語れる存在であるとは全然知らなかった。ごく身近な、娘や友人の話をみているような気持ちで読み進められた。
お茶の間ではみにくい感じだし、げらげら笑うってより、唇をゆがめながら笑う、って種類のものなのだけど、最近の安いギャグみたいにやってる本人たちが楽屋オチ的にやりながら笑う、とかいうのとは対極の、まったくもってすましてやってるところがいいし、原典主義な感じがいい。時代を感じるところがまたいい。