イナゴの日

アク強し。ハリウッドの澱を描いているような映画。なんか、桐野夏生とかわたなべまさことかの悪意に満ちたお話をみているような感じ。(どこまでいくんだ?みたいな気分でどんどん読み進むあの感じ。)ビッチ系ヒロインも徹底してるし、その周辺の人物表現も容赦ない。「マルホランド・ドライブ」とかリンチの作品にも通じるようなにおいも。「マルホランド〜」の時取りざたされていた「サンセット大通り」からの引用もプールのシーンで感じた。ドナルド・サザーランド、こういうのもできるんだ・・常に凄い!主人公の作るコンテの表現とか凝っていて、ちゃんとその辺がしっかりしているだけにラストへの持っていきようが際立っている。結構あれこれ詰め込んであって気持ちがあっちいきこっち行きする部分もあるけれど、インパクト強いだけに忘れられない映画になりそう。

イナゴの日 [VHS]

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