グーグーだって猫である

きいてはいたが、これは原作とは別物だ。原作はもっと猫が主体だと思うが、これはグーグーっていう素材を使って犬童監督が自分の思いを綴った映画という感じ。老いや死への視点というのは犬童作品の大事なポイントのように思えるがこれもそうだったな。そこの部分はいいと思うのだけど、どうも表現の仕方が・・
名前とかかえてあってフィクションとうたってるのだからいいのかもしれないけれど、大島弓子のことリスペクトしているのは伝わるは伝わるものの、勝手に解釈してこうして描いていいものだろうか・・と思ったりもした。(これをみたひとはどうしても大島弓子小泉今日子が演じてる先生を重ねてみるだろうし、大島弓子は浮世離れ?したような作風が魅力だと思うのに、なんだか卑小な現実っぽくて・・そこを描きたかったのかもしれないけれど、原作は日常を描きながらもタッチは違ったと思うので。)
吉祥寺の描写、小泉今日子の衣装はとてもいいと思った。しかし、「鴨川ホルモー」の映画でも思ったのだけど、ただ街をみせるための追っかけっこってどうなんだろう・・mitsuさんが「インスタント沼」の感想でおっしゃってくださっていたけれど、加瀬亮、またしてもカメレオン俳優っぷりを発揮。

他の方の感想によく言及されている猫の動作につけられたSEはわたしにはそう悪く感じられなかった。

きりこについて

「きりこはぶすな女の子ー人の言葉がわかる黒猫をひろった。」なんて帯に載っているのだけど、最初、その前提のところからして、いいきり型の口調に圧倒され、はいりこむのにちょっと時間がかかった。しかし、物語が本当にまわりはじめるときには、なんと斬新な切り口!とすっかり夢中になり楽しくのめりこむことができた。西加奈子さんの発想、いいな。

きりこについて

きりこについて

武士道シックスティーン

しょっぱな磯山さんの語りではじまったときは、荒削りで戸惑いがあったのだけど、西荻とからみはじめてからは磯山さんの武士口調が、ほんと、タイムワープしてきたお侍さんみたいでかわいらしくてかわいらしくて・・映画化の写真をみて成海璃子西荻か・・と思ったのだけど、反対だそうで・・うん、磯山さんでもいいかもな・・「罪とか罰とか」でも成海さんはいちずでとんちんかんな感じをとても上手に演じていたし、キュートだったし。

武士道シックスティーン (文春文庫)

武士道シックスティーン (文春文庫)

のだめカンタービレ 24

R☆Sオケとのからみだけに、とんちんかんなのだめが帰ってきてくれてとても楽しかった。

のだめカンタービレ(24) (KC KISS)

のだめカンタービレ(24) (KC KISS)