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2014-05-07

[]『坊っちゃん』の時代

明治後期の時代の人間関係、流れがよくわかると歴史に強い友人にすすめてもらい読んでみる。

前にちらっと読もうとしたとき、情報量が多すぎて先にすすみにくかったのだけど、今回は大丈夫だった。ちょうどNHKの「おまえなしでは生きていけない」という猫を愛した芸術家の話の漱石の回をちょっと前にみていたのもあってすんなりとはいってきた。

自分の勝手なイメージでは漱石ロンドン神経衰弱になったり胃をいためりするほど苦悩をかかえてはいるもののなにか超然とした人物を想像していたのだけど、この作品の中の漱石は酒乱、そして侠客を含む酒場で知り合った人たちと交流を深めたりして、気さくのような一面もある。もちろん作品もユーモラスな部分もあり、それが魅力なんだから、かたくなでないことは確かだったのだけど、さらに一歩踏み込んだ描き方をされていると思う。そしてただの偉人伝的描き方でなく、その限界も、また小説の中の登場人物に託した思いもちゃんと描かれていておもしろい読み物になっている。

友人のいう通り、当時の多相な人間模様が、政治も含めて整理されてはいってくる。

『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)

『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)

かなかな 2014/05/08 17:31 この本と高橋源一郎の「日本文学盛衰史」を読んだ時期が近かったので、両社を比較するという意味でも面白かった覚えが。高校時代、現代国語の授業で勉強した日本文学史を大人になって再度なぞり補完していくような気がしたものです。
この後、巻が進むにつれビッグネームが続々登場しますし、明治の大事件「大逆事件」も出てきます。そして最終巻にまた漱石に戻る…。初読時も思ったのですが、この作品は文学史の事実と虚構の混ぜ方の塩梅がよく今でも強く印象に残る絶品漫画です、私にとっては。

ponymanponyman 2014/05/08 19:31 文庫版で読んだら後ろの解説も高橋源一郎さんだったし、わたしも読みながら「日本文学盛衰史」に書かれていた啄木と漱石のことなどを思い出しながら読んでいました。今、二巻読み始めていますが、二葉亭四迷のはなしからで、「日本文学〜」とも少し重なりますがかなさんに教えてもらった「ラスプーチンが来た」も思い出します。あの本で二葉亭四迷の魅力に出会ったな〜。ここからまた広がりそうで楽しみです。

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