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2017-08-05

[]プレミアムカフェ 中国映画を支えた日本人〜“満映”映画人 秘められた戦後〜

番組HP

下の記事*1フィルムセンターの持永只仁展のことを書いたけれど、この番組でも持永さんが人形担当をされた「皇帝夢」という作品が紹介されていた。満州映画協会の日本人スタッフが東北電影公司の立ち上げに関わり、この「皇帝夢」というのは、アメリカから援助を受けている蒋介石を皮肉るような人形劇だったようだ。内容は政治に支配されているけれど、作品としてはとても興味のあるものだった。美術担当をされていたのは勢満雄さんという方で、満映時代に使っていた本物の衣裳を人形に着せての撮影だったらしい。(勢さんが、スタッフ教育するため中国語と英語でかかれたノートもすばらしいものだった。)

当時、大きなスタジオも俳優も揃わなく、まずは人形劇から製作されたらしい。持永さんは京劇の動作を中国人に演じてもらいそれをもとに一コマずつ撮影したらしい。

f:id:ponyman:20170806090256j:image皇帝夢」一コマ

調べていると、昨年神戸映画資料館では「中国引揚映画人特集」をしていたらしく、このテレビでしていた内容をうまく要約してある。そして、持永さんの演出した「五匹の子猿たち」というのを上映していたようだ。

表題のNHKの番組の方に戻ると、この番組は2006年に初回放送の番組で、岸富美子さんという映画編集に携わった方が出てこられていたが、当時80歳を越しておられた岸さんどうしておられるかなと思ったら、来週wowowで放映するノンフィクションにも出てこられる予定らしい。(ただし、2014年に初回放送したものらしい。こちら

さらには、私の好きなノンフィクション作家石井妙子さんと本も出されているようで、その概要をみていたらとても興味深い。どんどんつながっていくなあ。

NHKの番組内では、赤十字の働きかけもあってその後帰国した満州出身のスタッフたちが、共産国の仕事をしていたということで、大きな映画会社では仕事できなかったこと、岸さんも独立映画系で新藤兼人と仕事をしたりしたことなども語られていた。中国台湾の映画で、否応なしに政治に巻き込まれる話をよくみるが、それは海の向こうだけの話ではないというのを今更ながら実感。

番組では満映の日本人スタッフたちがある時は映画の仕事から離れなければならないこともありながら、技術を後進に伝えるのに熱心だった話が紹介されていたが、心に残ったのは満映設立した映画技術者養成所一期生だったカメラマンの馬守清氏のこと。中国人であるから、はじめは複雑な気持ちで満映に入ったが、その技術は弟子筋であるチャン・イーモウまで脈々と受け継がれているという話。確かに、チャン・イーモウが撮影をした「大閲兵」*2など映像から多くを伝える素晴らしいものだったなあ。

以前wowowowで人形の持永さんと中国アニメーションのつながりの番組*3をみていたけれど、その話とも頭の中でつながってきた。

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