日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2018-01-25

[][][][][]北京好日

1992年ニン・イン監督作品。

京劇を上演する劇場の管理人ハンじいさん。舞台を手伝ったりしていて京劇の見識を身につけている。定年退職後、公園で京劇に興じている老人たちにアドバイスしたのがきっかけで、京劇サークルを作って活動。ハンさんの仕切りたがる性格がメンバーの顔を曇らせることも・・さて・・という、もう私の大好きな流れのストーリー。

銭湯パティオの卓球台などあたたかく趣のある北京の古い町角が映っているが、今どれくらい残っているのかな・・

ハンさんがサークルと出会うきっかけになるダウン症の青年、この登場の仕方、要所要所の行動が、ごく自然でいい。ダウン症だからと特別に腰がひけた感じで扱うのでなくて、個性として、あるときは笑い、あるときはつっこみという本当に自然にそこに一緒に生きている感じがとてもいい。

それはサークルの面々の描写すべてにいえることで、こんないろんなおじいさんたちが集まって京劇を演じている(歌ったり、楽器を鳴らしたり)という空気がまとまりとして楽しい。キャストのエンドロールをみると、実名で「〇〇(実名の名字)老」という役をしている人が多いようだ。これは1992年の映画だけど、最近、「ハッピー・アワー」*1だとか「ジョギング渡り鳥*2だとかプロの俳優でない人を使っての撮り方というものをいくつかみていて、妙なリアリティがいいなと思ってきていて、そうしたら、黒澤明も役者のありきたりの反応から脱するために素人の人を使ったりもしているという話もみたりして、何かこの映画にもそういう空気を感じた。

ニン・イン監督の作品ににわかに興味を感じる。(こちらに最近・・といっても2013年だけど、の監督作品のことが・・黒澤明スクリプターだった野上照代さんの名前も。 清流出版 「激変する中国社会を描く至高の映画作家ニン・イン」 高崎俊夫の映画アットランダム)