2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

WEB 本の雑誌

「本の雑誌」、創刊されてまもなくの頃はよく読んでいたのだけど、ずっと遠ざかっていた。ずっと読んでいた人によるとはじめの頃とはまた感じが違ってきているとか? このホームページに出会ったのは、角川文庫で「主婦でスミマセン」*1という青木るえかさん…

正チャンの冒険

7/23の「ふみの日」に出される切手は毎年デザインがすごく素敵で楽しみにしているのだけど、2004年のはまた特にすてき! 調べてみたら「正チャンの冒険」という大正12年に「アサヒグラフ」に連載が開始された、我が国初の吹き出し付きコママンガからつ…

へんなどうつぶ

「どうぶつ」じゃなくて「どうつぶ」の話。 このタイトルからしてすてき! ワンダ・ガーグは、民話的で素朴なような絵に、はっと刺激のあるストーリーをまぜてくる。。 絵も訳文も楽しめて、何度もそらんじたくなるよいリズム!へんなどうつぶ作者: ワンダ・…

藤田香織さんのサイト

藤田香織さんのことは「だらしな日記」という「体脂肪率41%の書評家の日々」を綴った本があるというということで、体脂肪の方に気をとられて読み始めたのだけど、日記に登場する本の話がおもしろくて的確なことにひきつけられた。 だらしな日記―食事と体…

I 愛 Eyeーよってたかって目の勉強 7年後

ピーコさんが眼のガンになられて摘出された頃の一部始終、気持ちの上でのことと目の病気の知識の両方がわかるように詳しく書かれている。気持ちがすごく伝わって自分も限られた人生をどう生きていくかみつめなおす気分になる本だった。I 愛 Eye―よってたかっ…

阿修羅のごとく

何度もリバイバル放映されているNHKの人気ドラマ「阿修羅のごとく」。いつみても古さを感じないし、自分の年齢の変化と共に新しい発見のあるドラマだ。2003年には森田監督の映画にもなったが、映画とドラマをくらべてみて、映画はドラマをなぞってい…

地蔵盆

送り火を終えると、京都は夏の終わりに向かう感じがするのだけど、子供にとって夏の最後のお楽しみが町内の地蔵盆。京都では8月20日すぎから各町内で定められた日にお地蔵さんを囲んで地蔵盆をするのは当たり前の風景なので、全国的に8月末には地蔵盆を…

楡家の人びと

北杜夫の実家がモデルになっているこの小説、昭和40年代にNHKでドラマ化された時、小学生の自分から70前の祖父母まで一家揃って楽しんでこのおはなしをみていた。中学になってこの小説を読み、個性の強い人がたくさん出て来る壮大な話なのだけど飄々…

ぼくのおじいちゃんのかお

ダンディな白いシャツ姿の加藤嘉さんが、短い文章にあわせたいろいろな表情をされていてすごくすてき!文章も天野さんらしいいたずらでかわいらしいセンスに満ちているし。。お年寄りのかっこよさをすごく感じた絵本。子供向けに発刊されているけれど、大人…

京都古書研究会 納涼古本まつり

京都で何度か催される古本市の中でも、お盆の頃に下鴨神社糺の森で催される京都古書研究会の納涼古本まつりは特にすばらしい!何年もの歳月を経た大きな木々の下、古本のテントがずらっと並んでいるさまはとても楽しい。 図書館で借りたけれどやっぱりてもと…

アダプテーション

チャーリー・カウフマン脚本のって、地に足ついた感じからはじまっていきなりかっとんで、「え?」とかも思うのだけど、やっぱり結構好き。アダプテーション【廉価版2500円】 [DVD]出版社/メーカー: アスミック・エース発売日: 2006/01/27メディア: DVD購入:…

大文字 消し炭

毎年8月16日に、京都で五山の送り火が行われる。できたらこの日は京都にいておきたいなぁ。。と思っている京都の人が多いような気がする。大文字、左大文字(西側にある小さい大文字)、妙法、船形、鳥居形の五つの紋様が山に浮かび上がる日。護摩木を積…

上賀茂七夕

windshipさんが、ボードに書いてくださる。 今日、上賀茂神社に行ってきました。 ちょうど、正午になる前の暑いさなか。 でも、豊かな透明な水の流れる境内は、思いのほか爽やかで、 とても気持ちのいいものでした。社殿を出て、少し奥に行くと、建物が。 「…

新潮社記念文学館

創始者が角館出身ということで角館には新潮社の記念館がある。入り口で歓迎してくれるYONDA?像。入館券を買うと、珍しい色のしおりもいただきました。(普段黄色はみるけど、他の色ははじめて。) 文庫の点数を集めもらえるYONDA?君の人形アニメがあり、10…

山形新幹線新庄駅に

「駅前食堂ぶらり東北、各駅停車の旅」という本にのっていた急行食堂地獄ラーメン(辛さ故のネーミング)にものすごい興味をもった主人。ずいぶん前からその話ばかり。。そしてそれ食べたさに山形新幹線終点の新庄に。(わたしたちは在来線利用。)こちらが…

斎藤茂吉記念館

宿泊した上山温泉の宿の方が送ってくださり生家もまわってもらった。茂吉の散歩道ということで小学生の短歌などがあちこちにたっている。運転手さんによると、行くにはちょっと遠い小学校にも、「茂吉のバケツ」などが飾ってあるそうです。(茂吉は、トイレ…

これ、なんですか

スネークマンショーについて調べ上げ、ネタなどを採録した本。 今だからこそ語れるところもありおもしろかったけれど、スネークマンショーのネタはやっぱり音楽や間合いの複合体。 耳できいてこそおもしろいのだろうな、と思う部分も多かった。よりぬきスネ…

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル

森茉莉さんって耽美的な話を書き、美意識の発達した方というイメージが強かったのだけど、群ようこさんの書いた評伝「贅沢貧乏のマリア」を読んでからこの本を読むと、なんかかわいらしい人、という風にみえて仕方なかった。ずけずけ書いてあるけれど自分の…

虹の岬

映画にもなったようなのだけど、そちらの方は未見ながら、京都のそれも自分の住んでいる左京区の北白川や法然院あたりが舞台になっていて、谷崎潤一郎や、吉井勇さんが登場するので興味をもって読みはじめた。それらの方々とゆかりのある地に今自分が住んで…

日々是作文

山本文緒さんの31歳から41歳までの、あっちこちに書かれた文章をまとめたもの。恋愛テーマで女性誌からリクエストされて書かれたものとかは「”恋愛スイッチ”は常にオンにして」だとか、ちょっと電車で読むのに照れるようなタイトルがついていたりする。…

ヨーロッパぶらりぶらり

自分は文章をかくとき、遠慮してしまってどう思ったのかさっぱりわからないものができあがりがちなのだけど、山下氏の文章は、そういうつまらない思惑がないところがおもしろい。、でもさすがに多少は遠慮されているのかな〜というところも味がある。(そこ…

日本ぶらりぶらり

吉田戦車さんがこの本の姉妹編だと思われる「ヨーロッパぶらりぶらり」をすすめておられる、というような文章を前に読んだことがあり、そこから山下清氏の著作に関心をもっていた。手にとってみたら中の絵のかっこいいこと!「裸の大将」として、テレビや映…

吉田電車

吉田さんは人生の機微を観察して、そこに生じる当惑したような感情を表現するのが上手なんだなぁ。。だからマンガもおもしろいのだなと気づかされる電車エッセイ。「吉田自転車」の続編にあたる本。小さな旅の気分ももちろん満載だけど、それは日常を忘れて…

俺の巨匠

70年代。どろどろしたような、屈折したエネルギーを感じるような時代。自分の小学校から高校までくらい、成長に一番大事な時期がこの70年代だっただけに、70年代のことにくすぐったいような、あこがれのまじったような興味をもっています。この本は日…

鷹峯

京都の東側に住んでいる自分にとって、小さいときから「鷹峯」の名前は、京都市内でありながら、なんとなく遠くて涼しげな場所、というイメージがあった。 親に連れられてはタクシーで行ったり、また自分が大きくなって友人と行くときはバスで行ったりしてい…

イノダコーヒ

登録するのも迷うほどの京都の有名珈琲店。でも、有名嫌いのわたしも居心地のいい思いのできる場所。ホスピタリティが徹底していて、味もよくて、京都の珈琲店を代表するにふさわしい実力がある。 歴史が長いので、昔の日本映画にもちょこちょこ登場したりす…

弘校青春物語

弘前高校の同窓会に頼まれてつくられたみたいで、弘前ローカルの方々も多数出てきておられている感じ。(顔を知っている出演者は野川由美子くらいかな・・) 劇場公開作品とはノリが違うのだけど、味わいはあった。 そして鈴木監督らしいショットもあり楽し…

阪急コンコースショーウィンドウ、蜷川実花展覧会

クリスマスの頃、パリの多分デパートのウィンドウをつくる人たちの話をNHK衛星でやっていて、その芸術的なできばえに、映画をみたのと同じくらいの感動をおぼえたのだけど、大阪、梅田の阪急百貨店のコンコースにあるウィンドウもいつも画期的で楽しみに…