日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-01-16

[][]Sold

IMDb

人身取引の撲滅啓発映画とのことで、ネパールからインドに売られた女の子とそういう子どもたちを救い出す組織を描いた物語だけど、組織のできることの限界も描いてあり基本女の子の生きる力を中心に話が進み、私の好きな映画の要素満載。売春窟での生活はもちろん逃げ出したいようなものだけど、少女の部屋の色彩、お祭りで皆が踊っているところなどがとてもきれいだし、最低の場所での人間関係も決してベタベタしてないけれど、社会のビターな部分を味わっているもの同士の甘くない交流などが按配が良くて、いい時間を過ごせた。大人になりかけの少女の物語、やっぱり好きだ。

2016-12-13

[][][]害虫

10代の宮崎あおい蒼井優宮崎あおいの何をしでかしてもなんとなく共感するような気持ちにこっちがなってしまう美少女力が凄い。蒼井優宮崎あおい演じるサチ子と同じクラスの、サチ子の面倒をなにくれとなくみている女の子夏子役で、夏子の側から見たら「なんで・・」というようなことが起きたりするけれど、そうなること、なんとなくわかる気がしてしまう。庇護したりされたりするような関係はごめんだ、そのつもりなくてもそうなってないか、ってことをサチ子は無言で訴え映画の中では極端な形で表現しているような。。私が思うタイトルの「害虫」とは、あくまで人間側のつけた分類で、害虫自体はただただ生きるためにいろいろやっているだけという感じ、自分にとって害をもたらすかもたらさないかでカテゴライズすることってどうなの?っていうようなことなのではないかな。。

またサチ子に好意を持ってる男子との教室でのシーン、宮崎あおいの相手を封殺する演技、とても印象に残っている。凄かった。

サチ子の心情を反映しているような音楽の使い方も心に残ったが、音楽はナンバーガールといって、どうも友人の好きな向井秀徳氏がされていたバンドらしい。

オフィシャルサイト

害虫 スペシャル・エディション [DVD]

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2016-10-29

[][][][]變臉(へんめん)/この櫂に手をそえて

「変面」という一瞬のうちにマスクを変えて表現していく一子相伝の中国の伝統芸能を披露しているお年寄りのひっそりとした舟の上の暮らし。後継ぎを希求するところから一人の子供と出会うが・・何人もの人に売られてきたという子供の生きる力のリアリティ、おじいさんのお連れの猿の豊かな表情。「人観音」といわれている女形のスターの美しい事・・ひとつひとつの存在がぴたっとつながって大きな円環になっている素晴らしい映画。

先日みたベトナム映画「地球で一番幸せな場所」*1も思い出した。生き抜いていく女の子の姿の健気な事。男の子には純粋さ女の子にはたくましさを感じる。

★みたあともずっとこの映画のことが心から離れないでいる私。先日は友人のブログに成都という町でご覧になったchanging maskのことが・・

また中国地方の神楽のテレビ番組でも変面の技を使っているところが紹介されていて文化の流れにとても関心がある。

★こんなにすてきな映画なのに、DVD化されない理由の推測として、twitterでとむ次郎@路地裏映画‏ @106web 様より教えて頂いた情報はこちらこちら

些か逸れますが大事な話を忘れていました/子役の女の子は四歳時に両親が麻薬吸引の罪で獄中となり西安雑技団の周氏に養子として引き取られ演技を学び本作で絶賛されるも公開翌年に失踪/本作のポスターに失踪の文字を被せ探し当てたが実母が連れ出したことが判明する➡︎

➡︎養子と言え丁稚奉公の状態で戸籍上では親権は両親/本作は各国映画祭で賞賛・受賞し子役も受賞するも本人行方不明(捜索騒動の原因)/両親が養親、劇団を訴え敗訴、子役への賠償命令/以降は本作関係者は口を閉ざした/VHS以降ソフト化されないのはここに原因が?と

all cinema

2016-09-15

[][]地球で一番幸せな場所

10歳ってなんてすてきな年齢なんだろう!姿かたちはまだ子供だけどその精神はかなり完結していて、透明で。この映画は私の大好きな10歳をじっくり味わえる。

舞台はベトナム ホーチミン。主人公の少女が出くわす射るような視線とか、こどもの世界の厳しさとか、主人公の持っているすてきな空想の世界への世間の無理解とか、世界は全然甘くないのだけど、その表現がきっちりしているのがとてもよくて、撮り方もちょっとドキュメンタリータッチと思うようなストイックさで、でも厳しいばかりのはなしでなくて、ちゃんと少女が夢を紡いでいて・・ホーチミンの風景も、脇をつとめる人たちも丁寧に描かれていて・・ああとってもよい映画だった。

日本語のタイトルや売り方はちょっと甘すぎて、この映画のためになってないような・・原題の「フクロウとスズメ」の方がずっといい。

オフィシャルサイト

2016-06-21

[][][][]百貨店ワルツ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館に思い出を持っておられるマツオヒロミさんが、心斎橋店の建て替えのニュースをきき、失われていく美しい空間への哀惜と感謝の気持ちをこめて描かれたもの。受付から宝飾品、化粧品、呉服、婦人服、食堂とこの時代ならこういう装い、デザインのポスター、そしてストーリーがあってもおかしくない・・という美しい空想で彩られている。素敵な力作。

マツオさんがあとがきで書いておられるけれど、心斎橋大丸は中二階がなんとも魅力なんだよな・・

百貨店って、昔は今よりもっともっとおしゃれして行く場所という気がする。

百貨店でふと私の頭によぎったのは、新宿伊勢丹のバビントン・ティールーム。ぜいたくな雰囲気の場所だった・・今は伊勢丹から撤退してしまって、ローマの本店にしかないらしい・・こちらのブログにキルティングのカバーのことなど載っていて懐かしい・・

百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

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