日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-06-21

[][][][]百貨店ワルツ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の大丸心斎橋店本館に思い出を持っておられるマツオヒロミさんが、心斎橋店の建て替えのニュースをきき、失われていく美しい空間への哀惜と感謝の気持ちをこめて描かれたもの。受付から宝飾品、化粧品、呉服、婦人服、食堂とこの時代ならこういう装い、デザインのポスター、そしてストーリーがあってもおかしくない・・という美しい空想で彩られている。素敵な力作。

マツオさんがあとがきで書いておられるけれど、心斎橋大丸は中二階がなんとも魅力なんだよな・・

百貨店って、昔は今よりもっともっとおしゃれして行く場所という気がする。

百貨店でふと私の頭によぎったのは、新宿伊勢丹のバビントン・ティールーム。ぜいたくな雰囲気の場所だった・・今は伊勢丹から撤退してしまって、ローマの本店にしかないらしい・・こちらのブログキルティングのカバーのことなど載っていて懐かしい・・

百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

百貨店ワルツ (リュエルコミックス)

2015-01-11

[][][]大阪建築 みる・あるく・かたる

エルマガジン社のまとめ方、同じ素材を扱ってもとてもシャープでおしゃれでいいなと思っているのだけど、この本も読みやすくおもしろかった。

話と写真のあわせ方がわかりやすいしかっこいい。

北浜あたりのレトロ建築は歩いたことがあるけれど、この本を読んでの発見は天王寺周辺が多い。

例えば通天閣近くのギャラリー再会。こちら。ライブの時だけ公開とか。

天王寺公園のすぐ横の尊光寺。玄関が洋館風。建物は和洋折衷1953年に建てられた。住友家と関係。たまたまご住職がいらして中をみせてもらわれたよう。すごい僥倖

大阪建築 みる・あるく・かたる

大阪建築 みる・あるく・かたる

2014-07-20

[]片倉館

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諏訪にあるレトロな建物の温泉、片倉館。申し込みしておくと1時間ほど解説しながら中を見学させてもらえる。

片倉財閥はシルクエンペラーと称されたらしく、富岡製糸場の最後の所有者も片倉家だとか。

松本にカタクラモールというところがあり、その横にカフラスという渋い建物があったのだけど(こちらのブログ参照)、そちらも片倉家と関係があるらしい。

建物は温泉棟と会館棟にわかれていて、渡り廊下でつながっており、温泉棟は日帰り温泉として、会館棟は今でも集会などに使われているが、会館棟正面には

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高村光太郎作の、靖国神社狛犬原型が。(靖国神社の狛犬は片倉家が寄贈したものとか)

そしてここを抜けると

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ホールには立派な階段

浴場、会館、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定され、噴水池と石塁が重要文化財の附(つけたり)指定となっているとのことだったが、

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噴水池のタイルもおもしろいデザイン。

片倉館の建築は森山松之助という辰野金吾のお弟子さんとのこと。

随所にいろいろな工夫がされている。

f:id:ponyman:20140720133255j:image配線を隠すための柱を空洞化、

諏訪湖を埋め立てたゆるい地盤を補強するための人海戦術による土台づくり、天井からの負担を減らすためのつり天井、

f:id:ponyman:20140720135907j:image守り神としての熊の装飾


森山氏の年表をみていると、放蕩ー勘当というような時代もありつつも勉強にはいそしみ、とのことでなんだかおもしろい人生を送られたのだなと愉快な気分になる。

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隣接する諏訪市美術館もおもしろい建物だなと思ってみていたら、もともと片倉館の懐古館で昭和初期の建物とのこと。(こちら参照)

オフィシャルページ

2013-08-04

[][]ぼくらの近代建築デラックス!

表紙だけ見たら、近代建築のガイドブックもう持っているし・・みたいな消極的な気分になりかねないのだけど、実によい本だった。門井慶喜さんの近代建築に関する知識がしっかりしていることと、その立役者に関するエピソードの語り口がさすが作家だけにおもしろく、またおもにその知識の受け手である万城目学氏の各建築への感想にヘンな遠慮がなく愉快。この本でやっと有名な建築家と作品がかなり結びついてきた。

ぼくらの近代建築デラックス!

ぼくらの近代建築デラックス!

2007-05-05

[][]赤線跡を歩く 

街を歩いていてタイルやステンドグラスを使ったような個性的な建築にひきつけられる自分。それならぜひとすすめてもらったのがこの本。1998年に出版された本だけど、出版当時もうなくなっている風景も写真を貸してもらったりして掲載してあり、とても貴重な資料になっている。

この本に載っている橋本の遊郭は、若尾文子の出てくる「越前竹人形」*1にも渡し舟とともに登場し、自分の家から電車でいける場所なのでいつか行ってみたいと思っていたのだけど、この連休中に行くことができた。

f:id:ponyman:20070505130629j:imageもと船着場あとあたりからみた景色

f:id:ponyman:20070505130733j:imageステンドグラスのある家

f:id:ponyman:20070505130752j:image駅前のやおりき食堂。街の場所や性格は違うけれど、映画「おもちゃ」で、野川由美子がやっていたお店を思わせるカウンター。遊びに行く前にちょっと立ち寄るような。。

越前竹人形 [DVD]

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おもちゃ

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「赤線跡を歩く」は二巻目もでており、二巻目では京都の島原、五番町をはじめ九州、中国地方など西日本の写真がたくさん載っていて、西日本の自分には余計なじみ深い一冊になっている。ほんとに痕跡としてしか残っていない町もあるのだけど、よくその痕跡をみつけてこられたなぁと感心する。

調べていたら木村聡さんの赤線もの、こういうのも出ているらしい。これも読みたい。

消えた赤線放浪記 その色町の今は……

消えた赤線放浪記 その色町の今は……