日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-01-22

[][][]レインボウ

原作ではこの作品の続編にあたる「恋する女たち」の方は以前みたことがある。*1。その時は、個性の強い登場人物に少し腰が引けていたような気がするのだけど、今回、ヴィクトリア時代自我を追い求めるヒロインの姿にとても打たれた。女性が自分の理想を追い求めることは簡単なことではない、きれいごとですまないということが身に沁みて感じられ、ラストの泥まみれ状態からの再スタートの姿はケン・ラッセル版「風と共に去りぬ」のようで、ぐっときた。また、妊娠というものへの捉え方も明らかに自分の中でかわったなあと感じる。そういう感想の変化は自分のその間の経験からくるものだと思う。

ダウントン・アビー」の執事カーソン役のジム・カーターが校長役で出演。

レインボウ [VHS]

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2018-01-09

[][][][]戦場の小さな天使たち

意表をつくおもしろさ。

邦題がありがたすぎて、この映画のたのしさを伝えていない。原題は「Hope and Glory」。

第二次世界大戦中のロンドンの少年の一家の物語だけど、こんな戦中もの初めてみた。リアリスティック生きる力に満ちていて、少しの陰影もあって、薄っぺらでなく楽しい。少年や妹の表情がものすごくいいし、なんとも後味がいい家族の物語。

音楽もとてもよい効果を与えている。嫁いだ姉妹たちが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第四楽章を演奏するシーンの、品はあるけれど、なにかお茶目な感じとかも好き。この先わからないけれど今は大団円みたいな感じが胸に響く。


クリスマスの国王の演説のシーンは映画「英国王のスピーチ*1エピソードとも重なっている。

2017-11-11

[][][][]ハイ・ホープス キングス・クロスの人々

マイク・リー監督の出世作とのこと。イギリス映画らしい抑制がきいた感じがとてもいい。友人が同監督の「秘密と嘘」をみて、自分の人生の転機を得たといっていたが、わたしもこの作品をみて人生の対処に対するヒントをもらった。いつまでも子どもが欲しくない男とそのパートナー。男は老母のことも忘れないあたたかい心の持ち主だけど理想主義かつペシミスティックな理論武装で世の中に対して閉じてもいる。そしてやはりあきらめきり心を閉ざした感じの彼の母親。庇護しなければいけない存在のように登場し、しかしじっくりと彼女の内面に寄り添っていくような映し方、そこからの薄明かりのようなものが素晴らしい。自分の理想とのはざまで社会に押しつぶされそうになっている男は、先日みた、1991年のマイク・リー監督の「ライフ・イズ・スウィート」*1にも相通じるものがあるなあ。

☆5/5カール・マルクスの誕生日に、この映画で確かマルクスのお墓参りのシーンがあったなあと思い出した。確かめるために検索したら、最近どこに行ってしまったか探していたイギリス映画について詳しく書いてあるサイトにまた出会った。とてもうれしい。この映画の項はこちら。映画のトップページはこちら

みたのはvhs

2017-11-02

[][][][]ライフ・イズ・スウィート

ふや町映画タウンのおすすめ(☆ 「・・・・・・ちょっとおすすめ」)。

マイク・リー監督作品をはじめてみた。。と、思ったが、「人生は、時々晴れ」*1をみていたことに気づく。

イギリスの中年夫婦とその双子の娘二人の家庭を中心に、地味だけど丁寧に人間が描かれていてとても好きなタイプの作品だった。はじめ毒づいてばかりの二コラという妹、ちょっとずつ気持ちがわかるようになるし、ヒリヒリした気持ちが最後にはしっかり理解できるようになる。はじめ母親の職場、こどものダンス教室みたいなのが映っていて、その向日性についていけないほどなんだけど、ついていけない気持ちをひきだすためのシーンだったのかなと思えるような展開。でも、別の局面では彼女の良いところも感じられたり、どの登場人物も一面的でない描き方をしているのがとても好感が持て、惹きつけられる。

映画com

ライフ・イズ・スイート [VHS]

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2017-09-07

[][][][]召使

ジョゼフ・ロージ―監督、twitterで教えてもらった「恋」*1が面白かったので、もう一つ紹介してあったこちらも。ドス黒くて楽しめた。イギリスの、微妙にワキの弱いぼんぼんのところにやってくるソツのない召使。じわじわっとご主人を翻弄し始める。ご主人にややいけ好かない部分があるもので楽しんでみてしまう。ご主人と召使というクラシカルに感じられるような設定だけど、60年代らしさもあり、その混ざり具合が楽しめる。

昔の桐野夏生さんの本に漂っているような、日常に潜むコワさ、それをとても興味をひく感じで語る雰囲気、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の「密告」*2で味わった気分とも似ているなと思った。

召使 [DVD]

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みたのはキングレコードから出ていたVHS