日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-08-23

[][][]水無瀬大山崎〜映画「家路」

先日大阪で若い知人に会った時、水無瀬長谷川書店というところに行きたがっていた。時間の都合で回れなかったのだけど、中村佳穂さんという方のCDが欲しかったからだったそうだった。

教えてもらったyou tubeが力強くて透き通っていてとても良く、また偶然同じタイミングで長谷川書店さんの評判を信頼している方のtwitterで知り、CDを買いに行く事に決めた。

知人が求めていたCDは「GATAGOTO SONG NIGHT SONG」というアルバムで長谷川書店さんで収録されたもの。鉄道の高架下で、常にガタゴトという音がしているそこからつけられた名前だそう。長谷川書店におかれたピアノを使われたという。上のCDの説明のところには以前から気になっていたバンド「ザッハトルテ」のヨース毛さんという方のチェロも一緒に入っているそうで、そのつながりも嬉しくなった。

f:id:ponyman:20180823110946j:imageこのピアノで収録

佳穂さんはCDを一期一会として作られるそうで、基本は再版をされないようで、以前のCDなどが手に入りにくいらしい。長谷川書店さんで、佳穂さんがサントラを担当した「家路」という映画のDVDも購入した。

映画「家路」 オフィシャルページ

この映画は「oYamazaki まちのこし プロジェクト」という大山崎エリアの良いところを残していきたい、町おこしでなく、まちのこし、という考え方のもとで作られたそうで、出てくる人もほとんどが演技の経験のない大山崎に住んでいる人々。最近「ハッピーアワー」*1や「さよならも出来ない*2など、俳優でない人で作られた映画を時々みるが、演技のうまい下手を超えた人間性がにじみ出ていて俳優による映画とは違った風合いが出ている。この映画もそうであり、でも、中村佳穂さんのサントラがそのあてどない飛行のような映画をよい方向に導いている。すばらしい才能だ。主人公を演じた中村佳太さんは、経歴をみていると、住みたい町で住もうと決意して東京から移住され、珈琲焙煎所を作られたそうだが、本当にこの映画、大山崎の自然も豊かに感じられ、住みたい気持ちになる。そして、自分の一日一日を考えるきっかけになるような映画だった。

この日は、「家路」のサントラCDも求めて、中村佳太さんのされている「大山崎 COFFEE ROASTERS」も訪れる。こちらもあたたかい空気で、このプロジェクトがとても気になるものとなった。

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「家路」のDVDには佳穂さんの上映会時のミニライブも収録されこれがまた力強く楽しかった。「千年たったらみんな死んでいる」といううたがあったのだけど、これ、個性の強い母の介護中に母より浴びせかけられた強い言葉に傷ついた自分に父がかけてくれた言葉と似ていて、はっとした。

話がどんどん広がってしまったが、水無瀬の長谷川書店さん、本当に普通の、気取ったところのないまちの本屋さんでありながら、魂に響く選書を織り交ぜておられ、そのバランスがとても素晴らしいと思った。

佳穂さん関連のものとして求めていたので、佳穂さんの地元の美容師さんが世界中を旅しながら髪を切っているところをナショナルグラフィックスのカメラマンが撮影した写真集なども紹介してもらい、これも散髪されている人の人間性が引き出されているおもしろい写真集だった。(タイトル「TOUCH」

f:id:ponyman:20180827091139j:image佳穂さんの作られたポップ付「TOUCH」

また、佳穂さんの曲「口うつしロマンス」の元になった「さよならのあとで」という詩集もメモしておきたい。

さよならのあとで

さよならのあとで

夏葉社から出ているこれだろうか・・検索していたら長谷川書店さんのtwitterで、姫路おひさまゆうびん舎といって、杉浦さやかさんの姫路の展覧会の時にみた名前もあがっていて興奮がつきない。

後日談として、もともと佳穂さんのCDを求めていた方(つい先日まで岐阜在住)から、長谷川書店さんともおつきあいのある岐阜徒然舎という古本屋さん、そこから話が広がっての、ヨジハン文庫伊東豊雄という方の建築岐阜市立図書館メディアコスモスなども教えて頂き、メモが増えている。

[][]Relish

以前確か新聞に紹介されていて、この本を買っていくつか定番で作っている。大山崎の料理教室Relishが簡単な家庭料理を解説したもの。

大山崎に行ったついでにRelishはどんな場所か見に行こうと訪ねてみた。JR山崎駅のすぐ向かい、カフェtabitabiの2階でこの日も料理教室を開催されておられた。そして、横には、食料品や衣服、小物などの雑貨を売っておられたのだけど、私や家族が取り寄せて買っているhacuの靴下や、新潟のゴムのない靴下(F-styleでも売っておられるが、同じメーカーのものをRelish仕様で販売)など、関西のかばん作家さんの作品などが並べられ、うれしい気分に。大山崎に行くときは立ち寄りたいスポットとなった。

f:id:ponyman:20180828061559j:imageRelishからJR山崎駅をのぞむ

Relishのページはこちら

2018-08-18

[][][][]ごろつき犬

1965年作品。

天知茂さんの追悼だったかで天知さんの思い出としてこの犬シリーズの「ショボクレ刑事」を挙げる人がいたが、ほんと素晴らしい!今でたとえたら松田龍平のような、クールな美男がオーラを消してしょぼくれている感じが最高!彼なくしてこの作品のコクは出ない。時代が転倒した言い方を続ければ、ルパン三世に出てくる銭形警部*1のようななりをしているけれど、うまく田宮二郎演じる、銃の手さばきに自信のある、軽くて陽性の男鴨井を転がして、自分は影の立役者みたいな渋い役回り。表面上鴨井にしてやられても、なにか鴨井を信頼したような笑顔がとても魅力的。

twitterで感想を書いたら、田宮、天知の掛け合いを生かした藤本義一の脚本のすばらしさもコメントしてもらったが、たとえば大阪の町の人がぽそっというセリフとかもありそうでツボで笑わされた。

江波杏子はクールでモダン水谷良重はちょっと重たみもある女、少々のどろくさいエッセンスに逆に惹かれる部分あり。坂本スミ子はコミカルリリーフ。←良い味。

ダイマルラケットのお二人の登場も嬉しい。昭和40年代くらい平日お昼に朝日放送で流れていたラジオ番組楽しんでいたなあ。(調べたら「ダイマル・ラケットのみんなの歌謡曲」らしい。wikipediaをみていると、ミヤコ蝶々の話で出てくる南都雄二氏も出ていたんだなあ。)

宮口精二さんも掘れば痛いところのある大企業の社長役で登場。贅沢な気がした。

ごろつき犬 [VHS]

ごろつき犬 [VHS]

*1銭形警部wikipedekiaでみていると、原作ではアニメみたいにコケにされるばかりの感じでなくこの作品のショボクレっぽい感じであったようだ。

2018-07-28

[][]セトウツミ 3-8

二人の川辺の会話の妙に知的な空気を、お気に入りのラジオのように楽しんでいたら、8巻に来て、驚きの展開。現実には永遠に続くものなどないけれど、主人公が永遠にその学年を生き続けるような作品に慣れているもので・・急に必要があってこういう展開になったのか・・急展開もうまくまとめこんであったが・・

2018-07-24

[][]菊とギロチン

オフィシャルサイト

パンフレットの冒頭に

「自主自立」「自由」という、お題目を立てて映画を作りたかった。

今作らなければ、そう思った。

という瀬々敬久監督の言葉があるのだけど、今の世の中の直したいところがここに描かれている甘粕事件後の空気と似ていて、今を語るためのこの映画という感じがとてもした。

実在のアナーキスト集団ギロチン社と女相撲をからめて物語を作ってあり、実在の人物も多数出てくるが、光っていたのは、女相撲の十勝川関を演じた韓英恵。「誰も知らない」で、きょうだいたちとふれあう、悲しみをたたえた救いのようなシーンが印象的だったあの少女が、あの時の魂をもってここに居る、という感じ。

あと実在の人物、和田久太郎を演じた山中崇。すごい輝き。一挙手一投足見惚れる。ギロチン社の若者たちより年上で、井浦新演じる村木源次郎と同宿同飯、大杉と親交を重ねた人物だが、一つ時代を経ている、そこからの空気がいい。この方、他の何かに出ておられるときも気になって名前を調べた思いがあるんだけどな・・プロフィールをみていると、『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』(第7話) 偽メレブ役。。。そういえばあれも魅力あった。

ギロチン社のリーダー仲濱鐡を演じたのは東出昌大。彼の資質が生きていたキャスティングかも。ツメの甘さが魅力みたいな・・

その盟友古田大次郎を演じていたのは寛一郎。この作品が俳優デビューだったそう。これまたこの時にしかきっと出せない純粋だけど非力な感じがにじみ出ていた。父親、佐藤浩市の若い時に顔はとても似ている。

海で踊るシーンが印象的。ベースになったものは「百姓ジャンベ」というものらしい。

ロケは滋賀、舞鶴、丹後半島。

ギロチン社自体の活動は方角はどうあれ新選組の雰囲気とも似ている気が。

2018-07-02

[][]セトウツミ 1、2

主人公二人の名前のカタカナ並列だったんだ・・・いい按配の低温。苦笑で人生乗り切る感じ。知的な笑い。美しい作画。イギリス映画に関西まぶしたみたいな、しかもそのほどが絶妙な世界。