日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-05-29

[][][]疑惑

わるいやつら*1を楽しめたので、またまた野村芳太郎監督の松本清張ものを。桃井かおり岩下志麻鹿賀丈史、中谷昇、丹波哲郎三木のり平森田健作北林谷栄山田五十鈴・・昭和の名優たちの濃いやりとりが楽しい。みんなそれぞれがそれぞれの立場をはっきり主張して愉快だしみていてすっきりさせてくれる。

疑惑 [VHS]

疑惑 [VHS]

2018-05-14

[][][][][]秀子の応援団長

昭和15年度作品。近所のこどものお父さんが兵隊に行っているというセリフがある一方、ジャズがかかり、自由な感じで野球をしている様子に、この頃はまだこういう感じだったのか・・と思う。

沢村貞子さんがざあます夫人をすっかりなりきって演じておられる。はじめ沢村さんがどこに出ておられるのかわからなかった。野球監督役の千田是也が座興で朗々とセリフ的なものをいうのが堂に入っている。

清川玉枝のおばあさんは、「いじわるばあさん」風ヘアスタイルの典型的隠居風。またまた「きょうの猫村さん*1を思い出す。猫村さん、往年の日本の家族もの、それも上流風の家族もののスタンダードみたいなものをベースにしているんだな・・

2018-04-26

[][][][]お琴と佐助

衣笠貞之助監督作品(脚本も)。山本富士子がお琴。

先日観た山口百恵がお琴のもの(西河克己監督作)*1衣笠貞之助と西河克己の脚本で、ほぼこの作品と同じ構成になっていた。本当に細かいところが違っているくらいで。なので対比してみる楽しみがあった。

山本富士子のお琴の姿も衣装もかわいらしいこと。頭に付けた髪飾りが華やか。半襟などもとても凝っていて楽しい。高島屋が着物を提供していたようだ。

全体にこちらの映画の方が関西の空気がもっとじっとりと濃厚にリアルに漂っていたと思う。

佐助のクライマックスシーンの表現はこちらの方がマイルドでよかったな。佐助自身の魅力は三浦友和のほうが私はいい。こちらでは使用人という感じが濃厚で、まあだからこその谷崎流の倒錯があるのかもだが・・

また西河版の方は小松方正の凶悪な感じとかも際立っていたなあ・・全体に役者の個性が強いのが西河版かな。

お琴と佐助 [VHS]

お琴と佐助 [VHS]

2018-04-24

[][][]怪異談 生きてゐる小平次

こんなに歌舞伎風にまとめてある映画とは知らなかった。

コトバンクによると、もともと十三世守田勘彌や六世尾上菊五郎によって演じられた演目だそうけど、芝居の役者(緞帳芝居←本格的なものではないの意味らしい)小幡小平次と囃子方の太九郎の二人の男に、太九郎の妻おちかがからんでおり、舞台も出てくるし*1、また日常でも舞台ごっこみたいなのをしていて、「助六」からと思われる場面や忠臣蔵の勘平切腹の段などが出てき、セリフ回しも芝居の好きな三人ならではの七五調などが多くとても楽しめる。特に小平次を演じた藤間文彦という人のセリフ回しやしぐさがきっちりしていて良かった。六世藤間勘十郎氏と藤間紫氏の間の息子さんとのこと。

舞台の雰囲気と外での映像がうまくまざりあい強い印象を残す作品。

題字は天知茂氏とのこと。中川信夫監督と信頼し合って仕事しておられたのだなあ。


[][]春琴抄

山口百恵版。三浦友和の清潔感、山口百恵の凛とした感じがとても良くて、こっちのゲスな想像を封じる勢い。

クライマックスシーンの演出は少しリアリティが強すぎた気もするが、耽美の影をもたせるというよりわかりやすい映画づくり。それはそれで好感が持てるし、思ったよりずっと風格のある画づくりで良かった。

(以前みた京マチ子版*2では、みるものが想像をたくましくする部分がこちらよりあったように思う。でも全体の話の流れがもう少し長くしてあり、こちらほど、あった出来事を段取りよくみせるというより靄の中の物語という感じがよく出ていたように思う。)

春琴に横恋慕する津川雅彦、大阪の大店のダメなボンぶりが堂に入っている。

春琴抄 [DVD]

春琴抄 [DVD]

*1:まずしょっぱなは「船弁慶」だろうか?旅回りで出てくるのは「夏祭浪花鑑」「伊勢音頭」や「曽我兄弟」?←要確認

*2http://d.hatena.ne.jp/ponyman/20130307/1362668765

2018-03-21

[][]小説吉田学校

戦後の政治の世界の人物相関図を知る足がかりにはなりそう。きら星のように登場する昭和の政治家たち。

若山富三郎演じる三木武吉という人物の迫力。これが一番心に残る。

若き田中角栄を西郷輝彦が演じていたがこれまた雰囲気が出ていた。

森繁久彌演じる吉田茂、麻生太郎財務大臣の姿が頭の中にちらついてしまう。ひょっとしてそれだけ実物と似ていたということだろうか・・

吉田配下の佐藤栄作を竹脇無我が演じているが、「だいこんの花」など森繁久彌のおやじに振り回されるドラマを楽しんできた自分はにんまりした。

ラストのテーマソングみたいなのは80年代の映画によくある悪い癖のように感じた。

小説吉田学校

小説吉田学校