日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-01-13

[][][][]白い指の戯れ

all cinema

1972年 村川透監督作品。脚本神代辰巳。主人公伊佐山ひろ子の最初の相手が口ずさんだり、中盤の泡だらけになってのバカ騒ぎの時のサイケな空気も漂う場面に流れる俗謡風の音楽に、時代や思想はどんどん西洋の影響を受けつつもなにか姿かたちや性は土俗的であるというような自嘲のような、むなしくもカラッとしているような空気が大いに流れ、神代監督の「青春の蹉跌」*1(1974)でショーケンが口ずさむ斎太郎節やあるいは、大島渚監督の「日本春歌考」(1967)的なものを感じたりもした。「日本〜」では問題提起しまじめくさっていた感じが、もっと自分を笑い飛ばすような雰囲気に変わっているような・・

とにかく中盤のその爆発的なシーンはなかなか愉快だ。

新宿紀伊国屋書店のところとか、渋谷などの風景も楽しめる。

撮影 姫田真佐久。そう思ってみているせいか、面白い角度からのショットなど多いように思った。

2017-12-02

[][][]牝猫たちの夜

田中登監督の、エロスとタナトスの隣り合わせ感、この映画でも濃厚。「屋根裏の散歩者」*1ではタナトスがあるからこそのエロスを感じたけれど、この映画では、エロスに内在するタナトスを感じる。グレゴリオ聖歌のくだりのいたいたしさの良さ。

72年頃の新宿の姿。当時トルコ風呂と呼ばれていた場所で働く女性たち。主人公級の女性の、地に足着いた生活ぶりなどにたくましさを感じる。映画に出てくるといつも注目してしまう都電の引き込み線。そこに点描のように出てくるフーテンの姿。「アッと驚くタメゴロー」という「ゲバゲバ90分」のコントを思い出す。

牝猫たちの夜 [DVD]

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2017-06-08

[][][][]初恋 地獄篇

寺山修司と羽仁進の脚本、監督は羽仁進。昭和43年。東宝のATGビデオ文庫というもので視聴。

お茶の間からの悲劇、町の暗部のSMショーめいた仕立ての撮影会、むなしき笑う会、新宿西口で孤独な人の為に売っている相槌テープなど、寺山修司の香りがすごくし、また、いかにものヒリヒリした感じの映画だったけれど、子供時代の羽仁未央が出てくるシーンが本当にかわいらしい。

新宿西口の撮り方、少年時代の幻想のような天狗の面をつけて戯れるシーンなどの構図はおもしろく、当時の空気は匂いたう。

初恋:地獄篇 [VHS]

初恋:地獄篇 [VHS]

みたのはVHS版だけど、vhs版の表紙にも宇野亜喜良氏のかっこいいポスターがデザインされていた