日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-07-05

[][][][]多桑

映画com

日本統治下で日本教育を受け、金鉱で働く日本贔屓の台湾の男セガ。その息子が語り手になり父の人生を描いたもの。鉱山労働者が多く住む集落での暮らしがゆっくりと描かれ、大きな事件も多々起きるが、時という川の流れに身を任せているような風合い。

台湾の複雑な歴史ゆえに多桑(父さんと発音する)は日本びいきなんだろうな。中国政府よりはマシみたいな感覚ではないかというレビューを呼んだりしたが、わたしもそう感じる。日本人としてみていると、「君の名は」の映画に集まるたくさんの人や、NHKの国際放送をききたがったり、スポーツの試合でも、日本がオリンピックまでするすごい国だという多桑の言葉に調子に乗りそうになるけれど。

ちょうど自分も母を喪ったところなのだけど、正しいとか正しくないとか関係なしに生きたいように生きている人の姿がつい母と重なって(年齢も近い 母は昭和2年生まれで、多桑は昭和4年生まれと名乗っているから)胸を突かれたりもした。

アジアの映画をみると、欧米のように割り切っていない親と子の関係の描写に親近感をおぼえる。

侯孝賢製作。

2018-01-22

[][][]ミレニアムマンボ

スー・チーというヒロイン役の女優さんはしなやかで美しかったし、ゆうばりの映画祭に舞台を移したり、ホウ・シャオウシェンの日本への思いは感じられたけれど、ストーリーとしては、彼女につきまとう独占欲の強い男の話が中心で、みているこっちと少しテンポがあいにくかった。

2014-04-26

[][][]好男好女

「悲情城市」*1「戯夢人生」*2とこれが候孝賢台湾現代史三部作ということらしい。今回は、白色テロの時代の悲劇のヒロイン、ジャン・ピーユという女性を演じている現代の女性とジャン・ピーユの人生の重なりという構造になっているとのこと。

何かを伝えるのに、それを声高に説明するのでなく状況を描いて感じ取らせる候孝賢らしさはあるけれど、みているこっちに台湾史の基礎知識がないのもあいまって、現代のパートばかりはいってきてしまう。

好男好女【字幕ワイド版】 [VHS]

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2014-04-10

[][]戯夢人生

wikipedeiaによると

前作『悲情城市』を第2部、次作『好男好女』を第3部とする侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の台湾現代史3部作の第1部となる作品で、台湾が日本統治下にあった1895年から、1945年の日本敗戦による解放までの時代を背景に、侯孝賢映画の常連であり、また台湾の伝統芸能である人形芝居・布袋戯(台湾語でボテヒ、北京語でプータイシー)の国宝的名手でもある李天祿(リー・ティエンルー)の半生を、彼自身の回想を元に描いている。李天祿による語りが3分の1を占めており、セミドキュメンタリー映画とも言える作品。

とのこと。なんだかドキュメンタリーっぽい撮り方をしているなと思ってみていたけれど、語りのおじいさんはご本人だったんだ!アジア映画で戦時中の日本を扱っているものを見るときどういう描かれ方をしているかなと必ず緊張するのだけど、侯孝賢の映画では、「悲情城市」にしろこの映画にしろ日本統治の悪い影響も少し描いてはいるけれど、心に残る日本人とのつながりなども描かれていて、日本人にとって見やすい。侯孝賢の映画の世界は、劇的なことが起きてもおおげさに盛り上げず、流れる河のように人生の時が経ていくのを感じさせられる。あの空気が吸いたくなり次々みたくなる。

戯夢人生 [VHS]

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2014-02-27

[][]悲情城市

タイトルや、戦争中の日本のことが出て来るとの事で身構えていたけれど、大丈夫、私の大好きな侯孝賢らしい作品だった。

侯孝賢は「珈琲時光」を作られたり小津安二郎監督への敬愛を公にされているけれど、確かに小津安二郎の映画からなにかを吸収し、表現をされていると思う。 毎日毎日の繰り返しを丁寧に描きながら、そこに劇的なことがすっと溶け込んでいるところ、それをまた日常として処理していく人たちの姿の生活の隅々の美しさなど。そしてその感じ、是枝監督にも流れ込んでいる気がする。

「千と千尋の神隠し」でも出てきた九份が出て来る。「千と千尋〜」のイメージでみるとかなりおとなしい。

こちらのサイトに九份の詳しい説明が。そういえばお茶のシーンも印象的だったな。

さらにネットをみていると、病院や写真館など印象的なシーンは金瓜石というところで撮られたと書いてある。(こちら)あちらも印象的だったな。

悲情城市 [DVD]

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