日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-05-19

[][][]わるいやつら

当代片岡仁左衛門(当時は片岡孝夫)がぼんぼんの色男の医者役なんだけど、その品がこの作品をリアリティのあるものにしている。「世間知らずのプレイボーイ」とビデオジャケットに書いてあるのだが、ほんとにそれゆえの松本清張らしい展開の物語がおもしろく、飽きさせない。

松阪慶子が若きファッションデザイナーなんだけど、この時代の松阪さんは確かに良く、ストーリー展開に不自然さがない。

看護婦長の宮下順子、これも主役をはっておられる作品よりこういう立ち位置のものが私にはよい感じにみえる。

孝夫さんの事務を取り仕切っている藤田まことの若さ。そしてそのキャスティングがなかなかよいと思う。

コーディネーターに石津謙介氏の名前。ファッションショーには森英恵の姿が。

わるいやつら [VHS]

わるいやつら [VHS]

2018-03-16

[][][][]北京的西瓜

1989年大林宜彦監督作品。

中国人留学生の苦しい生活を見かねて献身的な援助を始め、のめり込みすぎて、家族の危機さえ迎えてしまう八百屋さんをベンガルが演じる物語。実話を元にしている。

外面の良さが過剰になって、家族の不満が起き、自分でもやりすぎているとわかっているから余計それを認めたくないような複雑な気持ちがうまく表現されていて、ただの良い話を逸脱するスリル感。そのあたりも大林監督の妙味だなあと思う。

少し前に山崎豊子さんの「大地の子取材の時の胡耀邦氏との面会の様子のテープが発見され、胡耀邦氏が日本と中国の関係においてとても頼れる存在だったということを報じているテレビ番組(こちらこちら)があった。胡耀邦氏の死去の直後天安門事件が起こり、違う方向に舵をとった中国の話が出てきたのだけど、まさにこの映画も天安門事件に対する監督のメッセージが強く含まれている。そして、89年頃の中国との関係ってこういう感じだったなあという感慨をとても起こさせる。

北京的西瓜(ぺきんのすいか) [VHS]

北京的西瓜(ぺきんのすいか) [VHS]

2018-01-09

[][][][]戦場の小さな天使たち

意表をつくおもしろさ。

邦題がありがたすぎて、この映画のたのしさを伝えていない。原題は「Hope and Glory」。

第二次世界大戦中のロンドンの少年の一家の物語だけど、こんな戦中もの初めてみた。リアリスティックで生きる力に満ちていて、少しの陰影もあって、薄っぺらでなく楽しい。少年や妹の表情がものすごくいいし、なんとも後味がいい家族の物語。

音楽もとてもよい効果を与えている。嫁いだ姉妹たちが「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第四楽章を演奏するシーンの、品はあるけれど、なにかお茶目な感じとかも好き。この先わからないけれど今は大団円みたいな感じが胸に響く。


クリスマスの国王の演説のシーンは映画「英国王のスピーチ」*1のエピソードとも重なっている。

2018-01-03

[][][]星くず兄弟の伝説

1985年手塚真監督作品。今年続編「星くず兄弟の新たな伝説」が公開されるそう。「星くず兄弟の伝説」の方はすごく80年代っぽく、配給シネセゾンということだったけれど、86年パルコ配給の「ビリー★ザ★キッドの新しい夜明け」と似た、あの当時の空気が濃厚に流れていた。(たとえばこの映画では渡辺和博など文化人に近いような人も巻き込む文化祭的なつくり)

続編の予告をみていると、続編はかなり現代にみるのにふさわしい感じになっている気がする。

2017-12-20

[][][]魚影の群れ

公開当時は自分と無縁っぽい作品だと思っていたのだけど、東北に関心を持つようになった昨今、大間やむつが舞台という事で俄然興味を持った。

1983年相米監督作品。佐藤浩市演じるむつ市で喫茶店を営む若い男が、緒形拳演じるマグロ漁師の娘、夏目雅子を好きになり、大間のマグロ漁の世界に飛び込もうとするが・・という話。

マグロとの格闘シーンは迫真。

最初の天真爛漫な夏目雅子の姿が印象的。

緒方拳が北海道に行くところで映る旅館が印象的だったが、増毛町の富田屋旅館だったらしい。(こちら

あの頃映画 「魚影の群れ」 [DVD]

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