日常整理日誌 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-08-13

[]花へんろ 新・花へんろ

花へんろ」の最終話が放映されるということで、以前のシリーズが放映されていた。早坂暁氏の自伝的な物語で、一番最初の「花へんろ」は早坂さんの祖母にあたるしっかりものを沢村貞子さん、伯父にあたる道楽者を中条静夫さんが演じておられて、これがもうぴったり。中条さんの、横着なことしてもどこか憎めないような雰囲気ものすごくよくて。「新・花へんろ」の時代になると、沢村さんも中条さんも亡くなっておられ、沢村さんは役の上でも死去、中条さんのされてた役は橋爪功氏が演じておられた。橋爪氏も悪くないのだけど、あの、中条さんの感じ、あれはどうしてもオリジナルのものだなあ。

花へんろ」の方は総集編の放送で、まとめられてしまった部分によいシーンがいろいろあったよう。一度総集編でない形でみてみたいな。

桃井かおりさんが、早坂暁氏のお母さんがモデルで作られた役をされていて、歌手を目指して上京しようと思うも、関東大震災であきらめ、四国でお嫁さんとして暮らしていく→その中で、沢村貞子に見込まれ、劇場を任されるという流れなのだけど、大好きな、ためらったような口調で、おずおずと、でも自分の思うところを話して世界を広げていくさまがとても素敵で。そして、地元の仲間を演じるイッセー尾形さんとのかけあいがよい空気で、お二人の舞台を大阪にみにいった日*1のことを思い出した。さまざまな人々を二人で演じていかれるのだけど、舞台上での着替えの美しいこと!お手本にしたいような神々しさでいつも心の中に生きている。

2018-08-02

[]ありふれた奇跡

2009年1月からフジテレビで放映されていた連続ドラマ山田太一脚本。当時はみていなかったのだけど、日本映画専門チャンネルで放映され、よい評判もきいたのでみてみる。

ある事故から人生に絶望して自殺しかけている陣内孝則扮する男をたまたま居合わせて助ける仲間由紀恵加瀬亮。二人ともつらい経験をしていたから陣内の苦しみに気が付き咄嗟の行動に出ることができたのだ・・そして、という物語。

惹かれ合う二人なんだけど、二人を過去に追い込んだそれぞれの問題が大きな障壁となってドラマが進むが、それぞれの家族も巻き込んでの、誰も悪者がいなくてそれぞれの言い分がみていてちゃんとわかって・・という展開が素晴らしい。シビアなところはシビアに描いて、これからどうなるとどんどん話にひきつける力。加瀬亮にかけられる言葉とか、こっちまでつらい気分になったりするのだけど、エンヤの主題歌が魂に染みわたる。

父親役の岸部一徳風間杜夫が実は・・なんていう展開もあるけれど、このびっくりさせる要素をいれる感じ山田さんらしくもあるなあと思う。終盤の流れもそうだったなあ・・そして、風間杜夫の持つどこかコミカルな雰囲気本当にどのドラマでもいいなあ・・

ちょうど二人の親の世代の設定が五十代で、自分自身が置かれている状況も照らし合わせてみたりして親近感をおぼえたり指標を得たり・・さすが山田さん、ほれたはれたじゃない、良いドラマだった。

はてな日記で、このドラマについて書いておられる河田拓也さんという方の記事、頷くところも気づかされることも多かった。相対化という言葉が出てくるけれど、まさにわたしも自分の状況をこのドラマをみて相対化でき、そこに感謝していた。

ありふれた奇跡 [DVD]

ありふれた奇跡 [DVD]

2018-07-30

[]裁判長のお弁当

日本映画専門チャンネルで放映された東海テレビドキュメンタリー傑作選にて。2007年の作品。

平成ジレンマというタイトルの東海テレビドキュメンタリーについてアナウンスしているブログから

ナレーション:宮本信子 プロデューサー:阿武野勝彦 ディレクター:齊藤潤一

ギャラクシー賞 大賞、日本放送文化大賞 入選

弁当が二つ。ある裁判長の注目すべき日常。愛妻弁当を毎日昼と夜、執務室で二回食べる生活サイクル。日曜も祝日も夜十時まで仕事を続けている。名古屋地裁の天野裁判長は、毎年400件の新規事件と100件の裁判を同時進行しなくてはならないのだ。日本で初めて、現役の裁判長に長期密着し、裁判所の内部そして裁判官の肉声を世に出したドキュメンタリーである。

裁判官の考え方が一般市民の考えとかけ離れているといわれることがあるが、つきあっている相手が被告になる可能性も考えてつきあいの幅は広げないようにしているという。

よく学生時代のつきあいが一番といわれるが、確かに一旦社会に出てしまったらその社会のルールが第一義になってしまうよな。

また人数が増やされず扱っている件数が大変多く、以前は裁判官は現場を自分の眼で見に行ったりもしていたが、現在では検察官の書いたものをベースに、それを法に照らしてどうかという判断になるとのこと。(裁判官によって新事実が発見されるような時代劇的な展開は期待薄との話)

時の政権の意に添わない判決を出した裁判官が通常の出世ルートからすっかり外れてしまっている話も紹介されていた。やはりそうなのだ・・その方は辞職勧告にもかかわらず、淡々と自分の道を歩んでおられたが、その中で気持ちを保つことの大変さ、いかばかりであろうか。。身近に感じ、考えさせられる話であった。

2018-07-09

[][]在宅死 "死に際の医療"200日の記録

オフィシャルサイト

この特集の小堀医師は、面倒をみる家族の健康を含めての在宅医療という考え方でそこはとてもよいと思った。人が何人か一緒にいる場合、それぞれの都合の折り合いって本当に難しい。いくら立派な理念であっても笑顔で対応できなければしょうがない。

盲人のお嬢さんと病に倒れたお父さんの暮らしが紹介されていたけれど、そばに住んでいるおばさんのあたたかい人柄とサポートは本当に欠かせないものだったろうと思う。お嬢さんの天使のような声には特別のものを感じた。特別のものが、特別でありつづけるための支え。

このお父さんの最期をみていると、ついこのあいだ亡くなった母の臨終の時を思い出した。わたしの場合は、要介護5の母が病院で最期を過ごさせてもらって、こちらはゆとりのあるつきあいをさせてもらって本当にありがたく思っているのだけど・・

小堀医師のもとに働く少し若い医師の紹介もあった。マザーテレサの「死を待つ人のホーム」の説明も。はじめ、なにもしないで見守るということに反発を感じもしていたらしいけれど、今ではそれでよい、よりそうだけでよいという考えでおられるそう。わたしも、若い時この「死を待つ人の〜」という言葉に衝撃を受けたけれど、それこそ、柳美里さんの「春の消息 魂の秘境から」*1に出てきた、死と生をわけてしまう考えだったのかもしれない。母の見舞い、最後に近いときには、医療的なことより、今を安らかな気持ちで過ごしてほしいという気持ちが強く、またマザーテレサのホームのことも思い出したりしていた。

在宅医療についてはクローズアップ現代のまとめ(こちらはおもに問題点)もとても参考になる。

2018-06-29

[][]ニッポン・サポート・センター

平田オリザの劇団、青年団の舞台を深田晃司監督が撮ったもの。日本映画専門チャンネルの「いま。映画作家達は。」 という特集で録画したものを視聴。深田晃司監督、先日はじめてみた「ほとりの朔子」*1、ほんとに惹きつけられ、以来気になって。「ほとりの朔子」に出ていた女優さんも出てきて(松田弘子さんという名前と知る)、どちらもほんとそこらへんですぐに出会えそうな主婦の役で、その感じが上手いなあと。いや、このお芝居に出てきた人みんな、あるある〜という感じでうまい。脚本もいいのだろうな。重々しい事は軽く語れみたいなことをきいたことがあるけれど、(すごく有名なひとの言葉)まさにそうで、とても入りやすく、じわっとテーマを提示する感じ。青年団や深田晃司監督がますます気になる。

青年団のページ