「さかなのこ!」はいるのかも!と思えた港町で休日を満喫した日記

ことしのGWはちょっと長めでしたね。昨年や一昨年が何連休だったかなんてこれっぽっちも覚えていやしないのですが、ちょっと長めに感じたので小旅行したい!ってことで岡山・広島へいってきました。

  • 1日目 三宮から高速バスに乗り倉敷へ

5/2でGW初日ということで大渋滞しながらも予定時間内には倉敷に到着。
岡山に着いたらあれもしちゃろこれもしちゃろ…という妄想は早々と諦め、大原美術館と美観地区をうろうろするのみに。
大原美術館は1日に何度も再入場できます。通常の営業時間は5時までですが、GW期間中は特別だったのか7時まで延長され、5時過ぎたら観覧客が一気に減り、一点一点ゆっくりと観ることができました。これには渋滞に感謝したとかしなかっただとか…。


まわりにはフォトジェニックな庭があり、カップルが三脚立ててあつあつショットを撮影中してたり。パクパクしている鯉(通称:恋http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/20090414より)を撮影などしている女子はきっと疎ましがられていたはず。
真ん中の写真は棟方志功の作品が展示されている蔵で、私の中では目ん玉つながりの蔵としています。
(参考:http://www.fujio-pro.co.jp/character/bakabon/omawari.html
ここまでで参考資料が多すぎてごめんなさい。私もそんなに「美術品を見たよ」以外の思い出のない岡山に尾ひれをつけようとしていることに疲れてきたので一日目はこれでおわり。

  • 二日目 倉敷から福山・鞆の浦

帰りのバスが16時発。候補地としては直島・犬島・小豆島・尾道アンパンマンロッコで香川へ…等いろいろ浮かんだけれどすぐに倉敷戻ってこれるところ…を優先に考え3、40分で行ける広島の福山に行くことに。

福山へついてからも島へ渡りたい熱は下がっていなかったので、駅にあった「観光鯛網」のパンフレットが目にはいり鞆の浦に決めました。
「えーと・・・バス停・・・」ときょろきょろしたところで目の前にこんなバスが通りすぎた!!よ、呼ばれちょる鞆の浦へ呼ばれちょる!

このボンネットバス鞆の浦の町おこしで福山の自動車時計博物館に展示していたものを現役復活させたそうです。期間限定かもしれません。レトロファンは福山へ走れ!
2009年の運行予定は3/20〜6/28の土日祝日、10/3〜11/29の土日祝日。
お話おじさんが30分間、身振り手振り交えて当時のエピソードを語ってくれます。一息もつかず、一切水分も取らずに。
エキサイティングな昔話のおかげであっという間に鞆の浦へ。

観光鯛網漁船に乗るより町を歩いたほうが面白そうだったのでそのまま散策することに。

ここに宮崎駿が「崖の上のポニョ」の構想を練るため、数年間住んでいたそうです。
ポニョは一回しか観ていないのですが「あ!ここはあのシーンだ!」ってジブリ素人の私でも思わずにはいられない港町っぷり!

常夜燈近くに貼ってあったポニョのポスターを見ていたら地元のおじさんに「あそこに宮崎さんが住んでいたよ」って教えてくれました。(右の写真の右上の家)
その親切そうなおじさんに常夜燈の前で写真を撮ってくださいってお願いしたらさんざん小首をかしげながらいろんなベストなアングルを探って撮影してくれました。が、返してもらうときに「いまはもっといいカメラあるよww」とdisられたように聞こえたけど、これはきっと広島弁でいい感じに撮っておいたよ、の聞き間違いなんですよね!!

湯気がもくもくと漂っている妙におしゃれっぽいお店は保命酒という養命酒風なお酒を試飲販売しています。
鞆の名産である保命酒は店によって味が違い、主に冷え性に効くようです。炭酸水で割ってのんだら梅酒っぽくてオイシ。
ひたすらウロウロー…

龍馬でも町おこし。観光地ってかなりの確率で龍馬ゆかりの地に辿り着きますねー。
ちなみに鞆の浦坂本竜馬が指揮する海援隊大洲藩船「いろは丸」が紀州藩の蒸気船「明光丸」が衝突し、「いろは丸」が沈没した事件のゆかりの地だそうです。坂本龍馬が唾と飛ばしながら「紀州藩が悪い!」って攻めているところを小山ゆうの絵で頭に浮かべつつ。。。ウロウロー…

ベイエリアから〜リバプールから〜このアンテナがキャッチした昭和パン屋!いい昭和っぷりです。このパン屋さんにも「崖の下のポニョ」マップが貼っている。

ここが宗介が通っていた幼稚園だか保育園なんだとと思います。それっぽかったし。

昭和印のパンをブラブラさせているとおじさんが「宮崎さんも食べてたパンじゃけー」と声をかけてきた老人から医王寺から港を見下ろすとステキ情報をいただき!・・・もう旅番組みたいだわー。

急坂の石畳を歩いていくと楢村幸男さんという方のアトリエ兼美術館がありました。
とってもいい雰囲気だったので寄り道することに。

廊下に金魚っぽい抽象画がダーっと立て掛けてありました。誰もいないので何だかうしろめたい気持ちに。
坂を上りきったらありました、医王寺。
さっきの老人が教えてくれた幸福の鐘とやらをゴーンとついてみると思った以上の大音量で、さっきから写真とりまくってた中年男性ブロガーも苦笑い。。(一眼レフカメラを持ったひとり旅の人に対する勝手にイメージ)
鐘の下でくつろぐ女性もきっとブロガーで鞆の浦のことをいい感じの写真とともに記事にしてると思うんだな。

海沿いの神社の前でぼんやりしていたらまた先の老人とは別の老人が現れ「上ってみんしゃい」「いい眺めじゃけー」と言う。
さっきの老人のときも感じたのだけれど、棒読みっぽくてRPGでもしている気分になった・・・(親切な地元の人に失礼しました!)

姫神社という神社で地元民おススメだけあっていい眺め。
しかしだねー、私が一人で勝手に盛り上がったのがここの狛犬!なんだこのかわいさは!!

シー!誰かくるよ!(見張り役)

あ、あわてんぼうのおばちゃんだ

あのおばちゃん脅かすと面白いんだゼ!いきなり飛びついておどかしてやろうゼ!

(ウキャキャキャ…)

背後から老人「コラー!いたずら狛犬!ふざけてっと尻子玉ひん抜くどー!」

って妄想炸裂。こんなcawaii狛犬ほかの神社にもあるのかなー。

半日じゃ足りなかったので今度は鞆の浦に泊まりたい。こんな素敵な港町なのに埋め立て計画があるそうです。
近々崖の下のポニョのDVDが発売されるみたいなのでもう一度映画を見てから再訪したいな。ちなみに5/31に花火大会があるそうです。

ここで写真を撮ってもらいたかったけど、さすがに通りすがりの人にお願いする勇気なかったです。
ここの近くの露天で売ってたガス天(やさいのてんぷら)がめちゃうま。あと鉄腕DASH!で紹介されたというてんぷらも美味しかったけー。

そんな感じで一万円以下でする旅を終えました。一人旅もいいなぁ。これからも数ヶ月に一回は催したいと思います!(自分会議で決定)
今回の旅で唯一の自分へのお土産は麗子像のチェンジング定規!


大阪・兵庫にお住まいの方でいつもサイフが寂しいわーって方にご紹介したいのが両備バスで仰け反るほど激安です。三宮〜倉敷間が往復3,460円!トイレモツイテルヨー!デラックスバスとかそういうのに乗ったことがないので座席がカチコチとかエコノミー症候群にナッチャウヨってにはおススメできません。でも三宮・倉敷間は3時間程度だからいいんじゃないのかなー。客層は若い女性ばかりでした。
http://www.ryobi-holdings.jp/bus/kousoku/index.htm