パンダ
昨日、王子動物園に行ったので、この関連の話。
このはてなダイアリーにおいて過去に何度もパンダの話をしているので内容は重複してしまいますがご了承くださいませ。
現在、日本には、恩賜上野動物園、神戸王子動物園、アドベンチャーワールド、の３ヶ所にしかパンダはいません。
上野は中国との国交正常化の時に貰ったパンダなのでヨソのパンダとは扱いが違います。いわゆるパンダ外交というのですね。
ところが、それ以外のところにいるパンダは、中国から貰ったパンダではなくあくまでも借りているパンダです。レンタルパンダです。
ご存じの通り、パンダは現存する頭数が少なく絶滅の危機に瀕しています。
そこで中国では、野生のパンダを捕まえて保護区やセンターで飼育しているわけです。絶滅の危機に瀕するほどの頭数ではありますので人工授精なども積極的に進めています。
この辺りは日本の朱鷺と同じです（でした）ね。
ただし、パンダの保護にそこまでお金が避けない中国の現状もあるでしょう。
もっとも最近は驚異的な成長率を誇る中国ですのでそれほどでもないかもしれませんが・・・。
そこで、ヨソの国にパンダをレンタルするわけです。
かわいいパンダですから買い手には困らないでしょう。
目的は人工授精も含めて繁殖活動や生態の研究です。
もちろん、レンタルする相手がそれなりの施設や予算を持っていることが前提でしょう。
レンタル期間は世界どこでも一律10年と決められています。
まず、アドベンチャーワールドにやってきました。
その後で、神戸の王子動物園にやってきました。
しかし、この10年というレンタル期間を超えてもレンタルしたままのところがあります。
アドベンチャーワールドです。
ご存じの方も多いと思いますが、人工授精すらなかなか成功しないパンダにおいて、自然交配でしかも珍しい双子が生まれるわけです。
パンダの場合、出産後、すぐに死んでしまうことがありますが、どのパンダも元気よく育っています。
もちろん、パンダの相性や子育て上手な面が大きいとは思いますが、アドベンチャーワールドのスタッフの努力も大きいでしょう。パンダと関係なく、どのスタッフも大変良く教育が行き届いていますし、本当に良い気分で楽しませてくれます。また、常にお客さんに楽しんで貰おうという努力が感じられます。
そういうことが評価されてなのか10年過ぎてもパンダはいますので延長されたのでしょう。
ヘタに動かして環境を変えるより、今のままの方がパンダもどんどん生まれる可能性が充分ありますから、そういう部分も考えてのことかもしれません。
対して王子動物園は・・・、というとまるで王子動物園が悪いような感じに聞こえてしまいますが、そういうことではありません。
パンダに恵まれなかったこともあるでしょう。繁殖能力がないということでパンダ自身を交代していることもありますし、死産だったこともあります。運も悪かったのでしょう。
また、おそらく王子動物園のそれぞれのスタッフは頑張っておられると思います。
が、全体を見れば、申し訳ないですが、アドベンチャーワールドに見劣りする部分が大きいです。
見せる努力、楽しませる努力、があまり感じられません。
市営の動物園とアドベンチャーワールドを比較するなという意見もありかもしれません。
私自身、王子動物園のような古い市営動物園には、また別の魅力があると思います。
それと勘違いしないで欲しいのは、デカければいい、お金かければいい、という話ではありません。
ですけどね、中国にパンダが余っていて向こうからどうぞどうぞとパンダを貸してくれるはずもなく、王子動物園（神戸市）が相当に中国に対して運動をしたのでしょう。
おそらく、結構な金も使ったのだと思います。
勝手にパンダがやってきたわけではなく、自分から手を挙げて借りたのならば、それなりの努力があっても良いのではないかな？と思いがあります。
古いけど昔ながらの街の動物園を目指すならそれも良いですが、パンダもコアラもいるっていうのは、王子動物園自が自ら望んだ結果です。（ちなみに、パンダもコアラもいる動物園は日本で王子動物園だけです。）
自分から、パンダも、コアラも、と、人気の高い稀少動物を集めまくって、パッとしないのはなぜ？ と思ってしまう訳です。
結局、何でしょうね。
空港もパンダも、ヨソにあるモノは欲しくなるのが、神戸の悪い癖なのでしょうか？
ともかく、パンダは神戸にやってきたわけす。
そして来年がレンタル期限です。
王子動物園の最大のメリットは、関西の人には手軽に行きやすいところにあるということです。
とにかくアドベンチャーワールドは行くの大変ですからね。
気軽にパンダを見る機会は残り１年あまり。
パンダを見たことない方は是非王子動物園に行ってみましょう。
食事中
パンダがいなくなってもこれはあるかな？
鉄砲・火薬って・・・
なぜミミズのような絵に？
